京都市PTA連絡協議会の会長さんから「仙台市Pの内田氏が講師で来られるのですがお話を聞きにきませんか」とお誘いを受けた。
出張の予定と微妙なところだったが、上手い具合に出張がなくなり(仕事的には痛手だが)お伺いすることが出来た。
O中学を会場に、地生連と家庭教育学級の合同行事だったようだ。
11月に仙台を訪問させていただき、そのときにガイドを(バスを運転しながら)してくださったのが内田会長だった。
お話は当時の様子と今の様子を交えて、写真を使いながらの解説で、参加者はみな声を詰まらせてお話に聞き入っていた。
「最初に伝えたいことを伝えておきます」と言って話してくださったことは
「避難訓練は本気でやってください」と言う言葉。
いろんな思いが込められているのだろう。
最初の話と途中の話が混じるが、その言葉に込められたことのひとつは、避難マニュアルどおりにまずは動いてみて、その上で地域に状況にあわせて独自のマニュアルを考えてほしいと言うことでした。
もちろん、子どもらがいざと言うときに本気で避難するためには、ちゃんと訓練で「どうすればいいのか」を知っておく必要があるからでしょう。
前回仙台に行かせていただいたときも、荒浜小学校の校長先生から
「本来のマニュアルどおりではなく、考え上で備蓄場所などを検討しなおし、それが結果につながった」というお話を聞いています。
備蓄場所のはずだった場所は津波で水没したが、3階4階に備蓄場所を変更していたために活用できたと言うお話。
今回もうひとつ聞いて驚いた話が。
うちの地域でもそうだが、避難訓練は休日の昼間に行われる。
地域の方が指定された一時避難場所に集まり、点呼を取って2次避難場所の学校へ。
今回の震災は平日昼間に起こったもの。
地域の大人たちは仕事で別の場所に居る。
反対に、会社などに多くの人が居る。
学校に避難してくるのは、普段この場所で避難訓練している方ではない。
また、交通が遮断されると、自分の家に帰れない人たちが手近な避難場所に集まってくる。
普段、地域で把握している人数とは大きくかけ離れ、備蓄されているものの数が合わなくなってくる。
言われてみると当たり前だが、これは大きな驚きをもって、普段の型どおりの避難訓練しかしていない私に響いた。
もうひとつ力強くおっしゃっていたこと。
普段から自分の手で子どもとつながっておいて、周りの危険な場所を一緒に見ておくこと。
携帯電話などはなんの役に立たないものになる。
離れた場所で子どもに何かを伝えると言うことはできない。
だから、普段に、自らの力で子どもとともに歩いて回って危険場所をお互いで確認しておくこと。
お話を聞いてから少し時間が経っているので、細かいニュアンスは違っているかもしれないけど。
その後、当時の様子や今の様子を写真とともにお話いただいた。
私自身、仙台訪問でいろいろ感じたが、そのころからまだほとんど復興は進んでいないようだ。
ここからもうひとつの「伝えておきたいこと」になるけど、長くなったので続きは改めて。
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