明日はいよいよ卒業証書授与式。
2年間請け負ったPTA会長も、これで一旦お役ごめんとなる。
単Pの会長としてのみならず、南支部PTA連絡協議会・小学校PTA連絡協議会と所属させていただくにあたり、それまではスルーしていたさまざまな問題が、興味の中心にすえられた気がする。
会長職を離れるにあたり、最後のPTA新聞の原稿依頼があった。
おりしも、卒業証書授与式の「祝辞」を考える必要もあったので、同じ趣旨で子どもへのお祝いの言葉を軸に発するものと、保護者向けのものとに仕上げた。
せっかく考えたことでもあるので、私自身の記録もかねてこのブログにアップしてみたい。
日ごろはPTA活動にご協力をいただき、まことにありがとうございます。
おかげさまで、無事2年間のPTA会長任期を終えることが出来そうです。
その間、南支部の会長という役を同時にいただくことにより、南区にとどまらず、京都市のPTA活動、また日本全国から仲間をお招きしての「PTA全国研究大会 京都大会」のスタッフとして、さまざまな出会いを通じてPTAということを意識させていただきました。
幸いなことにこの九条塔南小学校で報道をにぎわすほどの案件はありませんでしたが、いじめ・虐待・体罰などの事例がさまざまな話題として耳にはいってきています。その解決法は事例によって細やかなものが必要だとは思いますが、手近なところで、しかもすぐに行動に起こせることがあると思っています。
「目の前にいる存在を大事にして、尊重する」
平たく言えば、相手の気持ちになって考えてみて、嫌なことはせず、うれしいことはする。ただそれだけです。
子どもが子どもへ、親が子どもへ、先生が子どもへ、立場は違えどもその構図は「相手のことを思いやることが出来ず、”あなたのためを思って”という、こちら側の理屈で行動」していることです。そのことが相手の苦痛につながっているとしたら…。
そうです、こちら側は悪意があるのではないのですが、相手がどう思うかの想像力が足りない状態で、”善意の押し付け”をしたときに、相手を困らせてしまうのです。
「しつけのつもり」「指導のつもり」こちら側は「あなたのためを思っている」ということなのに、そのことで死を選ぶほどの事例が実際あるのですから。直接的な暴力はもちろん、言葉かけだけでも相手を傷つけて追い込むことはあります。ぜひ、「こういう言われ方をしたら、私だったらどう思うだろうか?」ということを意識してください。そのワンステップだけで、ずいぶん関わり方が変わってくると思います。
このことは、親同士、親と教師のような大人同士の場面でも起こります。自分の子どもを大事にするのは当たり前ですが、相手への尊重をなくしてしまうとそれは「自分の子どもを守る」ことから逸脱して「相手を攻撃する」ことに陥ってしまいます。
子ども同士の問題を解決するためには、まず大人が見本を示す必要があります。子どもを尊重し、回りの相手を尊重することを意識して、手本として子どもに「関わり方」の大事さを伝えてあげてください。
自分が尊重されていると感じられたら、次は目の前にいる人を尊重することがきっと出来るはずです。そのことが、子どもを育んでいくことになりますから。
立場は変われど、まだまだ子育ては続きます。皆さん、これからも一緒に子ども笑顔を守っていきましょう。
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