このブログで常々言っていることだが、「100年経てば、ほとんどの人がこの世にいない」という無常の思想・・・
どのように医療技術が進歩しようとも、月日を経れば、遅かれ早かれ、人の命は必ずついえる。だからこそ、人の命は尊い。人の「生」は、多くの人々に、その存在を伝承し、感動等、心の変化を与えるものなのだ。
神仏の配慮により、不思議にも人というものは生をうけ、その短き人生において、次の世代の人々に、多かれ少なかれなんらかの影響を与える。だからこそ、生まれてくることが無価値の「人」などいないのだ。
なぜ、こんな話をするかというと、昨日、産能院でのプレゼンに遅れそうになり、電車の中で読もうと、1冊の本を無意識に書棚からとりカバンに入れた。電車の中で本を紐解くと・・・画像のような著者のサインを発見した。
「鎌田先生・・・」思わず、心の中でつぶやいてしまった。
そう、この本は先生から頂戴した本である。偶然奇縁にも、先生と知り合い、ご自宅をたずねることを許されるようになった。当時、私は駆け出しの銀行員であったが、未熟にも、金融における先生の疑問に応えることが私の責務だった。
にもかかわらず、いっぱしの読書家を気取っていたもんだから、先生のご自宅の蔵書の山を見せていただいて、驚愕したのを覚えている。恥。よくもまあ、あの程度で鼻高々だったとは、わたしは本当におめでたいやつである。
しかし先生は、私をバカにするわけでもなく、色々教えてくださった。そして、「そんなに本が好きなら読んで欲しい」として頂戴したのがこの「五輪書」である。
先生は、優しさの中にも、他を圧倒する威圧感というか、オーラがあった。すばらしい方であった。
残念ながら、先生は2001年にお亡くなりになっている。享年73歳。しかし、私の手元には、先生の本が残っている。そう、先生の思想や考えは、後世の人々にこれからも影響を与え続けるのだ。
先生は偉大な仏教学者であったが、そのような立場でない私も、子どもや、後輩や、部下や、様々な方々に、何らかの影響を与えながら、授かった命を削っていっている。このブログを見ていただいている方についても同じことが言える。
良かれ、悪かれ、「読んだ後の皆さん」は「読む前の皆さん」と何かが変わっているはずである。そう、人に影響を与えるということは、人の「人生の触媒」となること。皆さんの「心の化学変化」を一助するような人生。
金も名誉も死んだ後まで持っていくことはできない。しかし、もし、何らかの形で、皆さんの心にともし火がともったなら、それは、未来へと続いていく私の人生のカケラ。そう、私が人として生きた証なのです。
だからこそ、「偽りのともし火」を、皆さんの心にともさぬよう、未熟な自分を認識しつつ、これからも「生涯学生」として、先達に道を教わり続けてゆきたい・・・それがささやかな私の生涯の夢。
どのように医療技術が進歩しようとも、月日を経れば、遅かれ早かれ、人の命は必ずついえる。だからこそ、人の命は尊い。人の「生」は、多くの人々に、その存在を伝承し、感動等、心の変化を与えるものなのだ。
神仏の配慮により、不思議にも人というものは生をうけ、その短き人生において、次の世代の人々に、多かれ少なかれなんらかの影響を与える。だからこそ、生まれてくることが無価値の「人」などいないのだ。
なぜ、こんな話をするかというと、昨日、産能院でのプレゼンに遅れそうになり、電車の中で読もうと、1冊の本を無意識に書棚からとりカバンに入れた。電車の中で本を紐解くと・・・画像のような著者のサインを発見した。
「鎌田先生・・・」思わず、心の中でつぶやいてしまった。
そう、この本は先生から頂戴した本である。偶然奇縁にも、先生と知り合い、ご自宅をたずねることを許されるようになった。当時、私は駆け出しの銀行員であったが、未熟にも、金融における先生の疑問に応えることが私の責務だった。
にもかかわらず、いっぱしの読書家を気取っていたもんだから、先生のご自宅の蔵書の山を見せていただいて、驚愕したのを覚えている。恥。よくもまあ、あの程度で鼻高々だったとは、わたしは本当におめでたいやつである。
しかし先生は、私をバカにするわけでもなく、色々教えてくださった。そして、「そんなに本が好きなら読んで欲しい」として頂戴したのがこの「五輪書」である。
先生は、優しさの中にも、他を圧倒する威圧感というか、オーラがあった。すばらしい方であった。
残念ながら、先生は2001年にお亡くなりになっている。享年73歳。しかし、私の手元には、先生の本が残っている。そう、先生の思想や考えは、後世の人々にこれからも影響を与え続けるのだ。
先生は偉大な仏教学者であったが、そのような立場でない私も、子どもや、後輩や、部下や、様々な方々に、何らかの影響を与えながら、授かった命を削っていっている。このブログを見ていただいている方についても同じことが言える。
良かれ、悪かれ、「読んだ後の皆さん」は「読む前の皆さん」と何かが変わっているはずである。そう、人に影響を与えるということは、人の「人生の触媒」となること。皆さんの「心の化学変化」を一助するような人生。
金も名誉も死んだ後まで持っていくことはできない。しかし、もし、何らかの形で、皆さんの心にともし火がともったなら、それは、未来へと続いていく私の人生のカケラ。そう、私が人として生きた証なのです。
だからこそ、「偽りのともし火」を、皆さんの心にともさぬよう、未熟な自分を認識しつつ、これからも「生涯学生」として、先達に道を教わり続けてゆきたい・・・それがささやかな私の生涯の夢。