先週の土曜から次の日曜までが夏休み。
1週間の休みだが、長いもので休日が9日間も連続する。休みすぎといわれるかもしれないが、銀行員は長期休暇は必須とされている。これはすべからくすべての銀行に課せられた制度的なものであり、行員が不正などできないように、リスクを回避するのが目的である。その実施状況をチェックするのが、金融庁の「金融検査マニュアル」であり、「職場離脱」として最低1週間の連続休暇が求められているから。
同様に、銀行員は定期的に転勤することが求められる。新聞等で銀行員の不正が表面化するのは、長期休暇の最中や転勤後というのが多い。このように、オペレーショナルリスクが発生しないよう、牽制しているのだ。
昔は、休日返上で仕事をしている人を「サラリーマンの鑑」と呼んだが、能力主義が確立しつつある現代では「休めない理由があるのではないか・・・」とか「能力がないから休む段取りができないのか・・・」といったマイナスの目で見られることが多くなった。
特に銀行員は、お客さまから預かった大切な資産を管理するのが仕事である。不正があってはならないし、そのための制度は徹底されるべきであり、内部統制によりコントロールされるべきものだと思っている。
以下、「金融検査マニュアル」の抜粋(出典:金融庁HP)
③【管理者による組織体制の整備】
()管理者は、事務リスク管理方針及び事務リスク管理規程に基づき、適切な事務リ
スク管理を行うため、事務リスク管理部門の態勢を整備し、牽制機能を発揮させる
ための施策を実施しているか。
()管理者は、事務リスク管理を実効的に行う能力を向上させるための研修・教育態
勢を整備し、専門性を持った人材の育成を行っているか。
()管理者は、定期的に又は必要に応じて随時、取締役会等が設定した報告事項を取
締役会等及びオペレーショナル・リスクの総合的な管理部門に報告する態勢を整備
しているか。特に、経営に重大な影響を与える事案については、取締役会等及びオ
ペレーショナル・リスクの総合的な管理部門に対し速やかに報告する態勢を整備し
ているか。
()管理者は、事故防止の観点から、人事担当者等と連携し、連続休暇、研修、内部
出向制度等により、最低限年一回一週間連続して、職員(管理者も含む)が職場を
離れる方策をとっているか。管理者は、その状況を管理し、当該方策を確実に実施
しているか。
()管理者は、事故防止の観点から、人事担当者等と連携し、特定の職員を長期間に
わたり同一部署の同一業務に従事させないように、適切な人事ローテーションを確
保しているか。やむを得ない理由により長期間にわたり同一部署の同一業務に従事
している場合は、他の方策により事故防止等の実効性を確保しているか。管理者は、
その状況を管理し、当該方策を確実に実施しているか。
()管理者は、派遣職員等についても、事故防止の観点から、以下の点に留意した人
事管理を行っているか。
・ 派遣職員等が行うことのできる業務の範囲を明確化しているか。
・ 職員に比べ人事情報が少ない等の派遣職員等の特性を踏まえた人事・労務管
理(研修の実施を含む。)を行うとともに、日常的な牽制が機能する態勢とな
っているか。
1週間の休みだが、長いもので休日が9日間も連続する。休みすぎといわれるかもしれないが、銀行員は長期休暇は必須とされている。これはすべからくすべての銀行に課せられた制度的なものであり、行員が不正などできないように、リスクを回避するのが目的である。その実施状況をチェックするのが、金融庁の「金融検査マニュアル」であり、「職場離脱」として最低1週間の連続休暇が求められているから。
同様に、銀行員は定期的に転勤することが求められる。新聞等で銀行員の不正が表面化するのは、長期休暇の最中や転勤後というのが多い。このように、オペレーショナルリスクが発生しないよう、牽制しているのだ。
昔は、休日返上で仕事をしている人を「サラリーマンの鑑」と呼んだが、能力主義が確立しつつある現代では「休めない理由があるのではないか・・・」とか「能力がないから休む段取りができないのか・・・」といったマイナスの目で見られることが多くなった。
特に銀行員は、お客さまから預かった大切な資産を管理するのが仕事である。不正があってはならないし、そのための制度は徹底されるべきであり、内部統制によりコントロールされるべきものだと思っている。
以下、「金融検査マニュアル」の抜粋(出典:金融庁HP)
③【管理者による組織体制の整備】
()管理者は、事務リスク管理方針及び事務リスク管理規程に基づき、適切な事務リ
スク管理を行うため、事務リスク管理部門の態勢を整備し、牽制機能を発揮させる
ための施策を実施しているか。
()管理者は、事務リスク管理を実効的に行う能力を向上させるための研修・教育態
勢を整備し、専門性を持った人材の育成を行っているか。
()管理者は、定期的に又は必要に応じて随時、取締役会等が設定した報告事項を取
締役会等及びオペレーショナル・リスクの総合的な管理部門に報告する態勢を整備
しているか。特に、経営に重大な影響を与える事案については、取締役会等及びオ
ペレーショナル・リスクの総合的な管理部門に対し速やかに報告する態勢を整備し
ているか。
()管理者は、事故防止の観点から、人事担当者等と連携し、連続休暇、研修、内部
出向制度等により、最低限年一回一週間連続して、職員(管理者も含む)が職場を
離れる方策をとっているか。管理者は、その状況を管理し、当該方策を確実に実施
しているか。
()管理者は、事故防止の観点から、人事担当者等と連携し、特定の職員を長期間に
わたり同一部署の同一業務に従事させないように、適切な人事ローテーションを確
保しているか。やむを得ない理由により長期間にわたり同一部署の同一業務に従事
している場合は、他の方策により事故防止等の実効性を確保しているか。管理者は、
その状況を管理し、当該方策を確実に実施しているか。
()管理者は、派遣職員等についても、事故防止の観点から、以下の点に留意した人
事管理を行っているか。
・ 派遣職員等が行うことのできる業務の範囲を明確化しているか。
・ 職員に比べ人事情報が少ない等の派遣職員等の特性を踏まえた人事・労務管
理(研修の実施を含む。)を行うとともに、日常的な牽制が機能する態勢とな
っているか。