放送大学大学院の募集の冊子を熟読してみた。
読書も好きだが、この手の冊子や募集要項を読むのはもっと好きである。孫子の兵法にも「彼を知り己を知らば百戦危うからず」というものがある。受験勉強をして1点上積みするより、募集要項等を熟読する方が為になる(笑)。
さて、今回の変更事項で最大かつ最強の内容は『二重学籍禁止条項が抹消されたこと』であろうか?無論、情報学プログラムが新設されたことも大きいのだが、それは既に織り込み済。どこを読んでも二重学籍禁止について書かれている項目がないのである。
それ以前に、p.29のQ&Aにおいて、以下の質問がトップに躍り出ている!
Q.放送大学教養学部全科履修生ですが大学院に入学できますか?
A.放送大学教養学部の「全科履修生」と放送大学大学院の「修士全科生」は同時期に並行して在学することができます。
そう、何の申請をしなくても、放送大学の学部と大学院は二重学籍可能となったのである!でも、これって、遅きに失した感がある。なんせ、放送大学大学院の修士全科生は申請なし・許可なしで放送大学の「選科履修生」にも「科目履修生」にもなることができる。なら、全科履修生でなくても、ラベルを変えて単位を取得するなら、学修における負担は同一といえよう。わざわざ、締め出す必要もなければ、以前も申請すればすべての学生に対して二重学籍の許可を与えていたのではなかろうか?
問題は三重学籍、四重学籍等の多重学籍さえも無条件で許容しているかである。それは、どこを探しても掲載されていない。
まあ、学則に違反せず、正科生で、三重学籍を実践しているのは、日本全国調査しても、そんなに多くはないだろう。そんな奇人・変人がいるなら、ぜひ、友達申請をさせていただきたいと思っている(笑)。それくらい、日本は多重学籍を受け入れない国なのである。とはいえ、海外でも、制度としてマルチディグリーを認めていない限り、1単位に必要な学修時間を考えると、事実上、多重学籍は無理である。
ちなみに・・・私は、ただ「学位制度」の研究を、身をもって実践しているだけなので、奇人でもなければ変人でもないと、個人的には思っている。傍から見て、どうなのかは別として。。。
されど、せっかくのチャンスだから、短期大学士・学士・修士の3つの学位を同時に取得してみたいものである。