先ず、家人を捜しました。
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間近に火災を見て、さすがに上気した様子の家人が居ました。 私を見ると、普段とは異なり、まるで 『頼りにしているわ』 というような眼差しを向けてきます。
思わず、これまでの私への酷い仕打ちも許してあげようか、とさえ感じたほどです。
手招きすると、素直に近寄ってきます。 何時もなら、『あんたが来んね』 という態度を示すのに。
「今から どうするの?」 と、質問されました。 これは、理事長として 何をするつもりか を問うているわけです。 さすが、理事長の配偶者! というか、本当は 俺が理事長をしよることを、心底、不安に思うとるだけやろ?
「家(うち)の戸締りは?」 「してないよ」 「直ぐ、窓を全部閉めてから戸締りをしてきて」 先ずは、自宅のことを指示します。 率直に言うと、私から遠ざけます。
ここからは、理事長に徹っせな あかんで。
先ず、理事の方々の状況を確認。 防火管理者の H 理事は 消防団員ですから、火災の中に居ます。
居住者リストの管理をしている T 理事を見つけて、独居者の確認をしました。 火は燃え移っていませんが、共用廊下の煙がすごいのです。 窓を開けていて煙に巻かれたら、部屋で倒れているかも知れません。
一人を除いて、避難もしくは不在の確認が出来ました。 一人だけはカギが閉まって確認出来ません。 たぶん仕事に行かれているでしょう、と言っていますが、確かなことは まだ分かりません。
そうこうする内に、どんどん消防車が増えています。 いつの間にか マンション内は立ち入り禁止。 その処置を廻って、住民と消防団員の口論。 マンションの火災報知機は鳴り止まない。
色々なことが錯綜する中で、残っていた独居者が戻ってきました。 一緒に室内に入ります。 幸いなことに、窓を閉め切っていたので、室内には被害は無いようです。 それでも、焼けて変形した網戸、熱でひび割れた窓ガラスなどに、炎の脅威を知らされます。
火勢は衰えず、マンション被害の状況も不明です。 現場から出てくる顔見知りの消防団長に 被害概要を聞いて類推するだけです。 明日からの理事長業務(被害状況の把握、関係先への連絡や調整 etc.) が脳裏を駆けています。
「三男は?」 家人に尋ねれば、「火事を見に来てた友達と会って、遊びに行ったわよ。 マンションに入れるようになったら、連絡してって」
のんきな奴っちゃ。 もっとも、マンションにも入れないし、やることも無いんやろうけど。
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