司馬遼太郎さんのことを続けます。
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『坂の上の雲』 で、秋山好古が 名古屋師範学校 付属小学校に赴任したとき。
同郷の先輩にあたる主事の口を借りて、こう書いています。 要約します。
「教育者はすこし乱暴なほうがいい」 「透きとおった乱暴さが必要だ」 「こどもは精気のかたまりだからね」 「その精気に負けない精気でぶつからないとこっちの魂がこどもに沁みとおらない」
司馬遼太郎さんは、史実を調べ抜いて小説を書くなかで、推測の余地が大きくなる登場人物の発言には 思い切った内容を含ませることがあります。
そして、それが時代の啓蒙になることが多いのです。 しかも、その言葉は 何年も経過して なお 輝きを失いません。
たくさんの人が司馬遼太郎さんの作品に魅せられる理由の一つでしょう。 私も その一人です。
この章が連載されたのは、昭和43年。
いま聞いても、教育の本質を捉え 警告を与える言葉だと思います。
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