江戸時代、月見の名所だった、谷中・本行寺
その おとなりにある、
きょうおうじ(経王寺)は、
はぎ(萩)のお寺です
ちょうど、クリンたちが おとずれた時、はぎ(萩)の花が咲いていました
ふたたび、上品な寺町のフンイキ・・
秋のこうらく(行楽)といえば、「紅葉狩り
」ですが、
江戸時代、
もみじがりは
そんなに 人気なくて、
インテリとか
アーティストとか、
40才以上の武家が好む・行楽だった、
と
「江戸府内絵本風俗往来」にも かいてあります
そのかわり、庶民には、月見
と、菊見
と、
はぎみ(萩見)が 人気で、
名所は
たいそう、にぎわったらしい
うちのチット
は、「萩の花がもつ風情は、江戸っ子の美意識に通じる。」
と言い、
経王寺、と道をはさんで 向かいにある、シニセ(老舗)の
おせんべいやさんで
おみやげを買うさいも、
「秋の萩」っていう
おかきを えらんでいました
人気店、「谷中せんべい」の ぼう(棒)おかきは、
おもちの風味と、しょうゆの香りがただよう、かるい・しょっかん(食感)
まさに、江戸の秋です
(つづく)