寒暖差の激しい季節の変わり目、体調管理大切ですね!
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Skin Care School 週刊発行
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│淳│子│先│生│の│お│肌│の│学│校│
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□ 3月 24日 vol.0769
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編集・発行:株式会社ヴェルジェ http://www.cher-couleur.com/
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3月のCONTENTS
3日発行済み≫季節のお手入れー花粉時期のケアー
10日発行済み≫ーお肌の悩み、質問 Q&Aー
24日発行 ≫豆知識ー大気中の汚染物質と肌、体ー
31日発行予定≫季節のトラブルーー
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≪豆知識ー大気中の汚染物質と肌、体ー≫
3月も春分の日を過ぎれば寒い茨城でも春を強く感じることができ、霜ももう心配ないはずなのですが、ここ2~3日は急に寒くなりました。しかも関東で積雪もあったようです。まだまだ油断はできません。
3月11日、東日本大震災も7回忌を迎えました。石巻のお取引店様ではちょうど3月11日が「お肌の学校」開催日で、町では喪服の方が本当に多く見受けられ、震災の大きさを改めて痛感いたしました。さすがにいつもより来客は少ないかと思っておりましたが、午後からはすごい人数のお客様がお越しになりました。次の日、6年前の荒涼とした風景が思い出される日和山に連れて行っていただきましたが、風景はすっかり明るい印象に変わっていました。津波で荒れた跡がすっかり片付いて月日の変化を感じました。11日の夜はお取引店様の社長や店長と亡くなられたお客様やご苦労されたお客様のお話をしてゆっくりと回想させていただきました。未明には震度4の地震もありましたね!
さて今回ですが、6年前震災地区では空気中の汚染物質と紫外線との影響でシミの発生がものすごいことになりました。水道が使えなかったので、入浴や洗顔もできなかったわけですし、お手入れなどもできるわけなく、日焼け止めの発想もすぐには出なかったと思います。まさに油焼けという肌になっていました。そこで今日はそんな汚染物質と肌の関係を勉強してみましょう。
米国のトランプ大統領は、厳しい公害規制は企業の海外移転を促進し、失業率のアップにつながるという理論から公害規制の緩和を実施する方向に進んでいるようです。公害といっても日本では現在ピンとこない方もいらっしゃると思いますが、高度成長期は公害問題で“光化学スモッグ注意報”という注意報がたびたび発令されていました。工業地帯や東京、大阪など都市部が多かったのですが、1973年(昭和48年)には延べ300日に注意報が出ていたようです。昭和48年というと40年以上前の話になりますが、ぜんそくやアトピーなどがかなり問題になりました。「あれっ?今の中国がそうじゃない?」と思われる方が多いと思いますが、まさにそうなのです!北京の様子を書いているブログの中にこんな一節がありました。“飛行機で北京に近づくと厚いスモッグが現れる。滞在すると1~2日で自分は喫煙者であるかのような錯覚に襲われる。喉の奥に空気中の微粒子が付着して喉が痛み出す。1週間滞在すると症状はさらに悪化する。汚れた空気は茶色を帯びた灰色で、歩行者の多くはマスクをして体を丸めて歩いている。”「きっとこの通りなんだろうなァ」と思い、またTVではびっくりするような本格的なマスクをつけて歩いている人が映っているのを見て、「えっ?」と思いながらも、まさに体を守るためなら仕方のないことと感じました。これが中国の都市部の実態な訳です!
現在の日本は環境汚染に対してずっと取り組みを続け、ヘドロと呼ばれた河川や沼、池、海などに沈澱した有機物をずいぶん取り除きました。ただ確かに今でも環境対策の行き届かない部分も存在します。、昔ほどではありませんが、大阪の道頓堀川などは汚染された嫌な色、臭いを指摘されています。2003年、阪神が久しぶりに優勝を果たした時の監督が「道頓堀川に飛び込んだ人は1年以内に重病にかかっているデータがあるらしい」と言っていたことがあります。もちろんすべての人ではありませんが、昔の道頓堀川(1970~2000年)は確かに水質汚染がすごかったようです。中国は日本にとても近い大国ですが、インドも大気汚染が原因で死者が年間100万人に匹敵する人数になっていることがHEI(健康影響研究所)とHME(保険指標評価研究所)の共同調査で報告されています。
それでは大気を汚染させるものって何?ということになりますね!代表的な物質は、煤煙、粉じん、自動車排気ガス、特定物質(フェノール、ピリジン等)、有害大気汚染物質(ベンゼン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ダイオキシン)などが挙げられます。日本の中でもまだまだ排気ガス、フロンガス、工業廃棄物、粉じんなどたくさんの汚染物質があるわけですが、やはり中国大陸から黄砂とともにやってくるPM2.5などは汚染物質中の汚染物質ですので日本はたまったものではありません。
PM2.5は、
・ボイラーや焼却炉などの煤煙
・鉱物の堆積場などの粉じん
・自動車、船舶、航空機の排出ガス
・土壌、海洋、火山の噴煙(自然由来)
・喫煙、調理、ストーブなど
これら物質が大気中で化学反応を起こして生成される物質だそうです。とても恐ろしい物質で、呼吸とともに体に入り、肺や呼吸器系、循環器系などに大きな悪影響を与えます。これらの汚染物質が体に入り込む、そして肌に付着するということ!特にPM2.5は直径2.5マイクロメートル(1mmの1000分の1以下)ということで肌への吸収ということも大いに関係してくるということになるのです。しかも汚染物質は化学反応によってほとんどが油性の性質を持っていますので、皮脂にくっつくということになります。いかがでしょう?お気づきになられましたか?素肌で過ごすことが本当に恐ろしいこと、ご理解いただけましたでしょうか?そして油性物質に対してクレンジングの必要性としっかり肌から除去するように洗顔をするという毎日の手入れが、どれほど未病的なトラブルを回避しているのかを考えると、日々繰り返しメークをし、毎日優しくクレンジングをしていくということが、どんなに美肌にとって大切か!しつこいほどに幾度となくいっていますが、ほんとに知ってほしい、そして実践してほしいことなのです。
これらはすべて経皮毒となり体にも害を与えるものですから、やはりしっかり免疫バランスのとれた体に作りには大切です。ちなみにビタミンE、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンBにはかなりのデータがあるようです!と考えると、新鮮な野菜と果物、ナッツなどを食生活にしっかり取り入れることがとても大切になります。九州地区のようにPM2.5の発令情報のある地区は、該当日は必ずマスクを着用していただくことも大切です!今日は震災時の皮膚トラブルから汚染物質と肌との関係を勉強してみました。参考になさってくださいね!
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毎日のお手入れや、生活習慣の改善は大変なことですが、後天的な
トラブルは必ず改善しますので、いいリズムを習慣化するよう
がんばってください。
また、ご質問の際、肌の状況、生活、食習慣、年齢など詳しい情報を
いただければ、それだけ適切なアドバイスができるかと思います。
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