11月だというのに師走の陽気だそうです。インフルエンザも早いかもしれません!
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Skin Care School 週刊発行
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│淳│子│先│生│の│お│肌│の│学│校│
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□ 11月 24日 vol.0801
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編集・発行:株式会社ヴェルジェ http://www.cher-couleur.com/
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11月のCONTENTS
3日発行済み≫季節のお手入れ ー秋冬の手入れ“温活”ー
10日発行済み≫ーお肌の悩み、質問 Q&Aー
17日発行済み≫豆知識 ー秋花粉とアレルギーー
24日発行 ≫季節の美容法ーアカスリー
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≪季節の美容法ーアカスリー≫
3ヶ月連続セミナーを担当しておりましたら、今回は同じメンバーの方の服装がすっかり変化して冬の服装になっていました。9、10、11月のセミナーでしたから半袖、ノースリーブからスタートして今回はセーターですので、あたり前の事ですが季節の変化を感じますね!そして今年は特に日差しが強かったのか、まだ肌のサンタンが代謝されていない方も多いようです。この季節、昔は身体のアカが良く出たのに今は抜け毛が気になるくらいですね!ひと昔前は日本人の入浴習慣の中にアカこすりという習慣があったのを思い出す方もいると思います。夏の終わりから子供たちはお風呂でたくさんアカを出して肌色がどんどん白くなったものでした。近頃はボディーシャンプーの普及で、表面の角質はアカスリしなくても自然に落ちるのでほとんど見られなくなりました。お風呂の湯舟も昔と違い汚れることがめっきり減りました。昔々は各家にアカを湯舟からすくう器具があったものでしたが、今ではまったく必要なくシャワーで入浴を済ませる人も大変多くなりました。内風呂(昔は家にお風呂のある家のお風呂をこう呼びました)だったので、外風呂である銭湯へ行くのが憧れで、よく友人と銭湯に行ったものでしたが、そこでは上下の礼儀を友人のお母さんにしこまれたものです。顔見知りの人がいたら「背中流しますか?」といって流す!そうすると相手も「ありがとう、では私も流しましょう!」みたいなコミュニケーションが出来たものでした。その時は必ず年下の人が声をかける!または上の人が声をかけてきたら「すいません、では先に流させて下さい」と会話が続きます。お風呂で気を休めるのも大変でしたが、ほとんどの人は1時間くらいかけてゆっくり銭湯ライフを楽しんだものです。今ではスーパー銭湯がそれに替っているのでしょうか。こうして目上の人とのコミュニケーションを銭湯で知り、お使いに行かされて商店の人とのコミュニケーションを嫌々ながら知っていって育った世代とそういうコミュニケーションの場が無い世代では、やはり学校や社会でも処世術に差が出て当然といえば当然なのかもしれません。
そんなひと昔前のピンとこない話しから入りましたが、秋~冬はやはりしっかり入浴してのホットな手入れでトラブル対策したいものですね!一時流行した半身浴的なものでも良いので、しっかり発汗させてケアしていくことは寒冷寒風の秋冬にはとても効果的な手入れ法となります。入浴時の手入れ法は色々ありますが、今日は昔懐かしいアカスリを利用した全身ケアをお勧めしたいと思います。
まず改めて日本人の入浴習慣を簡単に理解してみましょう。入浴の歴史はとても古く6世紀くらいからと言われています。ただこの頃は現在の入浴ではなく仏教の沐浴でした。これは湯につかる沐浴ではなく薬草などを入れた湯を沸かして蒸気を取り込んだ蒸し風呂形式だったようです。その後は浮世絵にもけっこう残されている、行水という桶に水を入れて体を洗うスタイルが一般化し、江戸時代に入ってから現代の入浴法になったと言われます。日本人は入浴することによるリラックス効果を一番に挙げる人が多いのですが、欧米人は体を洗うためということを一番に考えているようです。しかもヨーロッパの中でもフランス人は特に入浴やシャワーが毎日という習慣はないようで“お風呂ぎらい”と言われています。これはヨーロッパの事情もあり、古い建物が多いため上下水道の整備がとれていなかったり、水道料金がとても高額ということも関係しているようです。逆にロシアはとても寒い地域ですので、バスタブに湯をはってバスタブの中で体を洗う習慣があるそうで、1人1人入るたびに湯を入れ替えるそうです。ロシアの水道料金は格安なので寒さ対策もあり、このような入浴法を好むようです。そしてサウナで有名なフィンランドは入浴をしないでサウナを利用する入浴法で、一般家庭でも3組に1組はサウナ設備があるようです。つけ加えると“ヴィヒタ”と呼ばれる白樺の枝を束ねて作ったもので体を叩いて血行促進させるのがフィンランド流だそうです。入浴しての美容法ということで日本の入浴と主だった国の入浴事情をお話ししましたが、日本人の清潔感がクローズアップされた形になりました。近頃はユニットバスの形式が多くなり、なかなか湯舟に入る機会も減っているのが実情ですが、少なくとも週1度は湯舟に浸かってゆっくり入浴したいものです。
そこで“アカスリ”活用の美容法ですが、これはやはり湯舟に浸かる日がとても効果的です。今日の“アカスリ”はアカを取ることよりも血行を高め、お風呂でエネルギーを使って、ぐっすり睡眠をとるということをポイントに進めます。私が子供の頃は現在100円ショップでも売られている袋状の物にタオルをしぼって入れて使うというのが主でした。ザラザラした木材パルプに含まれるセルロースを原料にしたものです。ミトンタイプもあります。ただボディーシャンプーの普及でかなり表面角質はとれていますので、今回はタオルをしぼって行いましょう。タオルを固くしぼってそれを20cm四方にたたんで、それを半分に折ってちょっと硬めのしっかりしたタオルを作って下さい。アカを出すためなら身体をボディーシャンプーで洗わずに一度流してからゆっくり入浴して角質をやわらかくして始めます。乾布マサツではありませんが、リンパを流して血行を高める効果ならボディーシャンプー後湯舟に浸かってからでも良いと思います。ゆっくり湯舟に浸かり、温まったところで力を入れずに先ほどのタオルでまず足から上へ上へとあがります。スーッと上げるのではなく細かく手首を廻すようにサッサッとリズムにのって上へ進めていきます。足先から股関節もしっかり摩擦して、おへそまで両足をしっかり摩擦します。その後おしり→みぞおちと移って、次に手の先から心臓に向かって同じようにしていきましょう。首は正面は上に向かってリンパは下にさげるようにバストへと移動していきます。背中は手の届くところを頑張って最後にタオルを広げて背中を摩擦しても良いでしょう。結構疲れますよ!そして最後にお湯で流して洗って下さい。アカが出たりすると楽しくなって力を入れてしまったりしますが、あとでヒリヒリしたりするので慣れていない方は力を抜いて実施して下さい!
昔の美人は“アカ抜ける”といったものなので効果は期待できます。古い角質や老廃物を取り除いて代謝促進作用とリンパの流し、リラックス作用が期待でき、肌(お顔)の温度もかなり上がります!お顔のアカスリはあまりお勧め出来ないので控えて下さい。肌の厚さが違いますので注意ですね!日本人の独特の全身美容法であるアカスリを活用したお手入れ是非実施してみて下さいね!
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毎日のお手入れや、生活習慣の改善は大変なことですが、後天的な
トラブルは必ず改善しますので、いいリズムを習慣化するよう
がんばってください。
また、ご質問の際、肌の状況、生活、食習慣、年齢など詳しい情報を
いただければ、それだけ適切なアドバイスができるかと思います。
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