1月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:448
ナイス数:84猫奥(10) (モーニング KC)
★4 今回も面白かった。大奥の暮らしや年中行事が色々知れるのも好きだなぁ。《吉野ちゃんの首輪に文が2つ。誰の悪戯か?/精霊棚にじゃれつく紫ちゃん。滝山のためにその様子を絵に描いた照代(照代の絵www)/酔っ払って猫大集合の癒される光景を見逃す滝山…/御輿巡行の騒ぎで紫が行方不明に(吉野ちゃん偉い!)/弟の家ではまた新入りが(やさしい)/以前迷惑をかけたとしを気にかける小山。(ちょっと重いw)/国芳と広重が大岡(弟)の家で鉢合わせ(広重も猫好きだった!)》読切の「おのぼり侍」も面白かった。
読了日:01月25日 著者:山村 東
おじさまと猫(14) (ガンガンコミックスpixiv)
★3.5 表紙の女性、もしや母親かと思ったら、師匠だった。神田さんの師匠が女性は意外だった。しかも自ら押しかけていたとは。いい人で良かった。ストリートピアノで知り合った少年も、性格悪そうだったけど、いい子だった。師匠(マルガレーテ)のスパルタ?で、再びステージに立てるようになる日も近いのかも?ジョフロワも、顔は怖いけど変わろうと努力してたのか。マリンちゃんは大分太り過ぎで心配だわ…(日比野さんの出番がほぼなかったの寂しい)。ふくまるマリンのお兄ちゃんが野良暮らし?この漫画なら、多分幸せにして貰えるはず。
読了日:01月25日 著者:桜井海
交換日記がおわっても
★4.5 小学校からオタクで親友な2人の友情の日々。仲が良すぎて微笑ましくて羨ましくて最後は泣けてきた。ミクロマン好きな親友さいちゃんのことを描いた漫画、当時twitterで読んだことがあり、マニアックなジャンルのファンて大変だなぁとか、熱量をずっと維持し続けてて凄い人だなぁとか、ちょっと感動すら覚えた記憶。それらの記録が一冊にまとまり、その本に仕掛けられたサプライズについての漫画が流れてきて、ああ、あの人の!と思い出し、電子版で購入。すごく素敵な友情。良いものを読ませていただいてありがとう(合掌)
読了日:01月25日 著者:AK壱乃
読書メーター
2025年を迎えました。
この年になると、とにかく家族(猫含め)健康で何事もなく過ごせるのが一番ありがたいです。
初詣でも、それだけをお参りしてきました。
と、その矢先、階段を踏み外し、右足を骨折してしまいました。
初めての松葉杖は、思っていた以上につらいです。
自分一人では何もできないし、慣れない松葉杖で全身は痛いし、心折れそうです。
でも、上の方から転落していたら死んでもおかしくなかったので、足だけで済んで良かったと思い、完治まで頑張ろうと思います。
12月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:832
ナイス数:51ギュスターヴくんとまぼろしのどうぶつ (MOEのえほん)
★4 ヒグチユウコさんのオリジナルキャラクター、ギュスターヴくんの絵本第2弾(他の作品にも登場)。
《10匹のギュスターヴくんたちは、まぼろしの動物を探して、森へ探検に出かけます。聞き込みをしながら進み、目当ての動物を発見!》
ほのぼのした絵本らしい可愛いストーリーだった。フィッケルペルネンクスという、顔は小型犬っぽくて胴が長め、タヌキっぽさもある、不思議な生き物。思わず検索したけど、実在しないみたい。
キューライス作『幻のどうぶつ フィッケルペルネンクス』を参考に描かれたそうなので、元はキューライスオリジナルかな?
読了日:12月02日 著者:ヒグチ ユウコ
矢野くんの普通の日々(9) (モーニングKC)
★3.5 クラス替えでいつメンがバラバラに。みんなでのエピソードが減るかと思いきや、なにかと集まってるし、新しい友達もできそうだし、安心した。/羽柴君と清子が委員長は既定路線として、泉ちゃんと田中もとは、みんな成長してるな。/美術部廃部の危機に登場した新入生五十嵐君、新キャラ!色々勘違いしてるけど、そのうち理解してくれるんだろう/寺井さんもなんだかんだ馴染んできてる。メイちゃんと趣味を通じて仲良くなるとは/羽柴君と矢野君が二人で休日に会って仲を深める回良かった。
読了日:12月06日 著者:田村 結衣
ドクロ
★4 好き。『どこいったん』のクラッセンによる、民話を元に創作した物語絵本。ブラックなところが際立ってて好き。訳者が「最高傑作」というのも分かる。《ある夜逃げ出したオティラは、森を抜け、古い屋敷を見つける。中で休ませて貰おうと声をかけると、ドクロが窓からこちらを覗いていて…》お互いわけは聞かない。「わかった」で通じ合うふたり。ドクロと首のないガイコツは、元はひとつじゃなかったのか?と思うけど、答えはない。オティラが淡々と念入りに処理する様子に、ゾクリとする。仄暗さのある、でも純粋な友情が刺さった。
読了日:12月16日 著者:ジョン・クラッセン
猫奥(9) (モーニング KC)
★3.5 年末の行事からスタート。大奥での年中行事も色々描かれていて興味深い。/美登が見かけた御末の人物を滝山(多喜)だと思い込んでしまう。姉小路にも再度カミングアウトするタイミングが来たけど、明かせず。/小山の度を越した猫好きっぷりもわりと厄介/花町との因縁が明らかに。比べられる嫉妬だったのか。仲良しだったのに寂しいな。あと花町の若い頃可愛い笑/猫の簪、結局手元に戻ってこないのはちょっと残念/国芳が時々登場するのも嬉しい。
読了日:12月21日 著者:山村 東
呪術廻戦 29 (ジャンプコミックス)
★4 連載完結時のキャンペーンで読了したが、単行本での加筆と描き下ろしが話題で気になり29,30巻購入。脹相が好きなので、加筆でより掘り下げられたのは良かった。宿儺に次々と挑んでは倒れまた次の呪術師が現れては挑み、じわじわと宿儺の力を削っていく。それぞれの持ち味を活かし、練った対策をぶつけ、まさに総力戦。
《ミゲルとラルゥ、夏油一派の二人の助力を得て肉薄する虎杖達に対し、削がれていた力を“黒閃”を決め取り戻していく宿儺…!! 極限の攻防を続ける中、虎杖もまた“黒閃”による覚醒で己の潜在能力を開放し─》
読了日:12月29日 著者:芥見 下々
呪術廻戦 30 (ジャンプコミックス)
★4 最終巻は巻末に描き下ろし5のエピローグ4本。完結前に全編を読み始め、駆け足で一気読みだったから、覚えてないエピソードも多くてちょっとピンと来なかったのがもったいない/小沢さんって誰だったっけ?/パンダ〜!孫〜?!/野薔薇の家庭の話は覚えてなかったけどそんな感じだったの?/裏梅の話はちょっと絆されてる宿儺が意外
《魂の境に術式「解」を打ち宿儺を伏黒から引き剥がそうと、虎杖は領域を展開─その必中効果で宿儺へと押し迫る!! 呪いを廻る戦いに終止符を打つ最後の切り札とは!? 》
読了日:12月29日 著者:芥見 下々
読書メーター
なお2024年をまとめると、以下のようになりました。
2024年の読書メーター
読んだ本の数:85
読んだページ数:14709
ナイス数:1203
2024年も終わろうとしています。
年月の経過が体感としてどんどん早くなり、肉体的に老いも加速していくのを実感します。
無理がきかなくなり、ちょっと無理をするとその反動が如実に出るように。
久しぶりにガチのぎっくり腰もやってしましました。
やりたいこと、やらなければいけないことを思うようにできず、もどかしい思いをすることも増えました。
大きな病気や怪我だけはしないですむようにしたいです。
でも、体はおばさんになっても、心は若く!今年も趣味(美術館巡りや推し活)のために、ペース配分を考えてできる範囲で楽しみました!
11月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:490
ナイス数:104マキとマミ~上司が衰退ジャンルのオタ仲間だった話~ (MFCジーンピクシブシリーズ)
★3.5 試し読みが面白かったので、4巻(完結)まで読んだ。有能すぎてとっつきにくい上司が、何年も前に流行った乙女ゲーム「どき☆ジェネ」のファンだという共通点によって、意気投合する。衰退ジャンルオタクのあるあるネタがメイン。今まで仲間もおらず隠れオタクだったマキさんが、ジャンルが幅広くアクティブなオタクのマミちゃんに背中を押され、コミケに行ってみたり、自分でも同人誌を出したりと、少しずつ新しい体験をして楽しそう。マキさんの弟、弟の友人や姉もオタクで、いろんなジャンルの世界が垣間見えるのも面白かった。
読了日:11月18日 著者:町田 粥
いつか死ぬなら絵を売ってから 4 (4) (ボニータコミックス)
★3.5 漫画アプリで読み始めて、無料範囲が終わったので続きから電子版購入。
《清掃員バイトをしながらギリギリの生活をしている桐生一希は、小さなスケッチブックに絵を描くのが唯一の趣味。ある日、資産家で絵画コレクターの青年・嵐山透と出会い、人生が一変する》
底辺で生きてきた一希が、駆け出しのアーティストとして美術界隈に足を踏み入れる。全く違う価値観の世界に戸惑いながら、一癖も二癖もある人達と出会い、成長?していく。
一希がピュアすぎて闇堕ちしないかとかハラハラするけど、今のところ本当に真っ直ぐなまま進んでいる。業界の暗部や、透や凪森みたいな腹黒そうな人達も多くて、正直読んでいてあまり楽しくはないけど、アートに興味があるのと、一希の行く末が気になり読み進めている。4巻では、絵を買ってくれそうだった新進気鋭のデザイナー・ヒエンから購入をキャンセルされてしまう。ヒエンの背景を踏まえた凪森の戦略にしてやられるが、透も仕掛ける。その凪森から、アトリエで働かないかと誘われる一希。凪森の透への執着がヤバそうで、心配だ。
読了日:11月18日 著者:ぱらり
税金で買った本(13) (ヤングマガジンKC)
★4 《ブックポストに他館の本が入っていた。双方の本を取り違えて投函されていて、利用者は返却が面倒だとごねるが…》自業自得だからね。苛立ちを職員にぶつけるのはやめてほしい。最後は謝ってくれて良かった。
《相互貸借の本を紛失され、弁済期限も超過、図書館が買って返すことに…》犯人は常習犯のアイツかぁ〜!面倒だし必要のなかった本を所蔵する羽目になるし、反省してないし、出禁にしたくなるな。
《学校対抗のビブリオバトルに誘われる石平。代表3人が必要だが図書委員の柴は嫌がっていて…》柴さんの気持ち分かる。他人の前での発表は全然別物だよね。いい発表ができて良かったし、出てくる本読みたくなった。石平君が『バッタを倒しにアフリカへ』を紹介してたの、好きな本だから嬉しかった。山田君の『いるのいないの』の発表も良かった。「[き]の書架の配架難易度をブチ上げてるヤツ!」、姑獲鳥の夏→「厚めの夏」は笑ったw
【収録タイトル】とりかへばや物語/踏み倒しの総悟/ビブリオバトルガイドブック1〜7/高校の図書室と柴さん(番外編)
読了日:11月23日 著者:系山 冏
読書メーター
恐ろしい。
日付を修正すれば誤魔化せるけど、自戒も込めてこのまま上げることにします。
9月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2020
ナイス数:91狐花 葉不見冥府路行
★4 歌舞伎のために書き下ろされた作品。そのため、話もあまり複雑ではなく、厚みも比較的薄くて、読後の実感としては短編を読んだ時くらい(当社比ならぬ京極比で笑)。妖怪は出ないけど、巷説シリーズの中編一本分くらいかな。読みやすかった。京極堂の曾祖父・中禪寺洲齋登場。事件とは無関係の謎解き役ではなく、登場人物と関連性があるのが意外性があって驚いた。
【あらすじ】作事奉行・上月監物の娘・雪乃は、墓参の際に見かける、真紅の彼岸花を染め付けた着物を纏う美しい顔の男に興味を惹かれていた。一方雪乃付きの女中・お葉は、男を見て顔色を変え、病みついてしまう。衰弱したお葉は、近江屋の娘・登紀と辰巳屋の娘・実祢に会いたいと願う。これを知った監物は、過去の悪行と何か関わりがあるのではと疑う。監物の側近・的場は、謎の解明のため武蔵晴明神社の宮守・中禪寺洲齋を招く。彼らの周囲に度々姿を現す謎の男、萩之介は、“この世に居るはずのない男”だったー。
読了日:09月03日 著者:京極 夏彦
猫と紳士のティールーム (4) (ゼノンコミックス)
★3.5 男性客来店!常連さんの上司だったか。仕事以外で職場の人と会うのは確かにしんどい。気を使ってくれる良い上司だな。カップル(未満)客も、2人の関係性と会話が面白かった。ツッコミのような言葉は棘になることもあるので、受け取り手が全く意に介してなさそうなのが絶妙なバランス。アフタヌーンティー回では、瀧さんのお兄さんの会社にパワハラ疑惑?!きっちり厳しく報告、監査依頼をするところ、会社役員としても仕事のできる人だったんだろうな。姪っ子さんも登場。二人して蘊蓄語りを始めて、戸惑うキームン君が可愛かった。
眼鏡なし&厳しい表情の瀧さんの破壊力!(ちょっとインド映画の推しの面影を見た笑)
読了日:09月03日 著者:モリコロス了巷説百物語
★4 思ってた以上に重かった(物理)。1149ページ、約1kg。腕や肩、首をやられた笑。でも巷説シリーズオールスター総出演って感じで面白かった。ただ、馴染みのキャラが何人かやられて、しんどかった。序盤は藤兵衛が又市一味を探るため過去の事件にゆかりの場所や人物を辿っていて、この流れで又市を追い詰めちゃうのかと思いきや、疑念は解けて手を引く。しかし一旦関わってしまったために、大きな争いに巻き込まれてしまう。さらに中禅寺洲斎まで登場。アベンジャーズ状態。
敵はあまりにも強大で、悪人の背後や周りにも悪人がゾロゾロ。さぞかし悪い奴らだろうと思えば、思想や理想があり必ずしも悪事を目論んでいるとは限らない者もいる。しかし目的のためには犠牲を厭わない。黒幕も、辿り着いてみれば大して悪人然ともしていなかった。でもやってきたことは悪魔の所業でしかなく、あまりにも犠牲が多すぎた。やるせない。そして推しは今回もラストにチラッとだけ。シリーズ最終作でこれはちょっと寂しかったかな。
【あらすじ】下総国に暮らす狐狩りの名人・稲荷藤兵衛には、裏の渡世がある。嘘を見破り旧悪醜聞を暴き出すことから“洞観屋”と呼ばれていた。ある日、藤兵衛に依頼が持ち込まれる。老中首座・水野忠邦による大改革を妨害する者どもを炙り出してくれというのだ。敵は、妖物を操り衆生を惑わし、人心を恣にする者たちー。依頼を引き受け江戸に出た藤兵衛は、化け物遣い一味と遭遇する。やがて武蔵晴明神社の陰陽師・中禪寺洲齋と出会い、とある商家の憑き物落としに立ち会うこととなるがー。化け物遣い、最大にして最後の大仕事が幕を開ける!
読了日:09月12日 著者:京極 夏彦おすしが あるひ たびにでた (MOEのえほん)
★4 『おすしがふくをかいにきた』の第2弾。おすしが、ふるさとの「おすシティ」を目指して旅に出て、道中山登りをしたり海に行ったり、雪山でスノボしたり、砂漠で探検したり、色々な場所で色々な体験をする。ミニチュアで“見立て”た情景が面白い。今回も、おじさんと芝犬に注目!だった。
読了日:09月16日 著者:田中達也呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校 (ジャンプコミックス)
★3.5 完結間近で、本編が最新話まで数十話ずつ段階的に無料開放されていた。この作品は、中盤から登場する乙骨憂太が主人公の、本編の前日譚。本編で言及されていた「百鬼夜行」を描いたエピソード。乙骨の過去が気になり電子版を購入した。本編で、この時五条先生が夏油を殺したとあったけど、ほとんど乙骨が倒したようなものでビックリした。里香ちゃん凄いな。本編の強敵・夏油は器だけで中身は別人だから、本物はこんな感じだったのか。
《幼馴染の「里香」の呪霊に取り憑かれた乙骨が、呪術高専に編入し、戦い方や呪霊との向き合い方を学んで成長していく。一方高専を追放された呪詛師・夏油が不穏な動きを見せ…》本編では虎杖の先輩になる、真希、狗巻、パンダが同級生。まだ3人ともそこまで強者感がなくて高校生らしいし、友情が育まれていく様子が良かった。本編は虎杖が早々に離脱して単独行動になり、学校生活がほぼ描かれずに戦いに明け暮れていったから、こういうの欲しかったな。
読了日:09月17日 著者:芥見 下々馬刺しが食べたい (ジャンプコミックス)
★4 食べ物の絵を描く女子と強面偏食男子の友情?ストーリー。馬刺しが食べたくなった笑。1冊で完結なので展開に駆け足感はあったけど、その分まとまりも良く、面白かった《何気なく描いた「馬刺し」の絵が絵画展で大賞を取ってしまい、校内に飾られ「馬刺しの人」として知れ渡ってしまったかえで。その絵を周囲から恐れられている強面の竹内が見つめていた。後日竹内に呼び出されビビりながら会いにいくと、意外な依頼を受ける》
恥ずかしい、もっとちゃんとした絵でバズりたかった、と後ろ向きだったかえでが、絵を褒められ感謝される体験を通して、自信をつけ、目標も見つける。家族思いで努力家な竹内も好感が持てる。2人の関係性を、安易に恋愛で落とさないのも良かった。/作画もユニーク。かえでは可愛い顔なのに、頻繁に二重顎の変顔になる。電子版だとかえでの作品が要所でカラーになっているのもインパクトがあった(紙の本もそうなっているかは不明)。
読了日:09月22日 著者:桜井 さよる呪術廻戦 コミック 1-28巻セット
★3.5 連載が完結間近となり、無料開放キャンペーンで読んだ。以前読んだ時は序盤で脱落したけど、再チャレンジ。無料にならない245話以降は課金して(定期購読1ヶ月分)最終話まで読了。「術式」やら「領域」やらの理屈が難解で直感的に理解できないのがちょっと苦痛だけど、スピード感がある展開なので、ややこしい所は気にしないで雰囲気だけ掴んで読み進めるようにして、なんとか付いていけた。以下ざっくりとした感想(ネタバレ注意) →
脹相が好きだな。やっぱりお兄ちゃんキャラに弱い/羂索の最期そんなんでいいんか?(困惑)/宿儺の最期≒無惨様/シリアス展開中にブッ込まれるギャグ展開(相撲とか漫才とか)の高低差がエグい。「一体何を読まされているんだ?」って宇宙猫になる。バトル漫画でもコミカルな展開はあるけど、基本日常回であって、戦いの真っ只中、しかもキャラが劇的な成長を遂げる場面や、強敵を倒す場面など、普通なら格好よく痺れる展開にするであろう、とんでもないタイミングで投入される。急にシュールな夢でも見始めたのかと思う。
→術式だの領域だの難解な世界観を構築し、エグいほどの鬱展開を見せつけておいて、突然重要な場面でアホみたいに外してくる。キャラによっては術式や存在自体がギャグ漫画みたいな、場違いでふざけてるとしか思えないようなのもいる。でもそれが効果的に使われてたりする。このセンスは唯一無二かもしれない。(好みは分かれそうだけど、ハマると癖になるのかも)
読了日:09月24日 著者:芥見下々
読書メーター
これをまとめている現在、すでに11月も後半に突入していて、もはや年末の雰囲気。
1年が早い早すぎる。
10月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1074
ナイス数:70もののけdiary
★4 京極夏彦(文)石黒亜矢子(絵)で、『稲生物怪録』をベースにした物語絵本。次々と怪異が起きる家で30日を過ごした平太郎の話。何が起きても全く動じない豪胆な平太郎が、キリッとした美少年に描かれていて、なんか良い。怖がるでもなく、退治しようと意気がるでもなく、ただ迷惑してる感じが面白い。無視して寝てしまったりする。本の作りも凝っていて、右ページがさらに開いて、3ページ分の横長画面になるので、絵巻物の雰囲気が味わえる。漢字にはふりがながふってあるけど、文章自体は長めで文字も小さめ。
3年生の姪っ子に見せると、1人で読めたし面白かったらしいです。
読了日:10月03日 著者:京極夏彦
病葉草紙
★3.5 真実を表沙汰にするには差し障りのある事件を『針聞書』(病は体の中で虫が悪さをすると考えられ、その治療法を記した書物)に出てくる虫になぞらえて解決する連作短編。京極堂でいう妖怪の役割を虫に置き換えた筋立て。
《隠居した父の代わりに長屋の差配をする藤介。店子の1人、本草学者の久瀬棠庵は、ほとんど外に出ず書物机の前から動かない。棠庵の生存確認のため様子を見に行くのが藤介の日課。長屋や周辺で起きた事件や厄介事について話すと、棠庵は原因は虫だと言いーー》
長屋が舞台だからか、比較的ライトな話が多かった。棠庵は京極堂に似たところがあるけど、人の心の機微に疎い。心の動きを知識として知ってはいるが理解はしていない、まるでロボットのよう。言葉も額面通りにしか受け取らない。藤介は逆に人の顔色を読んで波風を立てないよう立ち回るタイプ。徐々に藤介が棠庵の癖のある人柄を理解していくのが分かって面白い。最終話はなんと藤介が問題を解決する。これは斬新だった。
読了日:10月15日 著者:京極 夏彦
折り紙キャッツ&ドッグス プレミアム
★4 Xで見かけた「つままれる猫」を作ってみたくて、図書館で借りた。どれもリアルで難易度高め。手始めに最初に出てくる「おすわりネコ」(難易度2)にチャレンジしたけど、これですら四苦八苦して、なんとか完成。目当ての「つままれにゃんこ」は難易度4なので怯んで、もう1つ難易度2の「白黒ネコ」にチャレンジするも、仕上げの手足の先でギブアップ。返却期限が来たので、つままれ猫はチャレンジすらできず終わった。いつかリベンジしたい。
失敗の敗因は、一般的な折り紙(15×15cm)でやったことかな。折り方のページに、それぞれ推奨サイズが書いてあり、小さいものでも25cm四方、大きいものだと45cmの紙推奨だった。次は大きい紙を用意して挑みます。
読了日:10月20日 著者:山口 真
女の園の星 4 (フィールコミックス)
★4 今回も笑った!特に先生たちが卒業アルバム用の写真を撮る話。真珠と肩パッドwww数学科の3人並んだところwwwあと眼鏡を買いに行く話。酔って買っちゃった星先生の予備の眼鏡、よくこれで出歩く気になったなwww、眼鏡店員として有能な古森さんのお兄さん(通りすがり)。お兄さん、仕事はちゃんとできそうなのに、なぜ無職なのだろうか。この話では中村先生が一番常識人に見えてくる。そういえば星先生は眼鏡買いそびれてたけど、買い直すまで、あの眼鏡で過ごしたのだろうか。
読了日:10月21日 著者:和山やま
葉っぱ切り絵いきものずかん
★4 葉っぱ切り絵の作品集。図鑑のように、海や森、水辺、空などのジャンルに分けて動物をモチーフにした物語風の葉っぱ切り絵を掲載している。まるで絵本の場面のような、可愛らしくてほっこりする絵柄で、癒される。細部は驚くほど緻密で繊細。繊細な細工の部分と葉っぱとして残された部分、大きく切り取られた空間などの構成やバランスがセンスあるなぁと思う。
先日念願の作品展にも行ってきたけど、やっぱり実物はさらに凄みがあった。簡単にポロッと折れちゃいそうな極細の線で繋がっていたりする。どれだけ集中力のいる作業だろうか。気が遠くなりそう。超絶技巧。
読了日:10月26日 著者:リト@葉っぱ切り絵
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