9月はまだまだ暑かったですね。
怖い本は好きなので、年中読んではいますが、暑いうちは、やっぱりいつも以上に怖い本が読みたかったような。
大して涼しくはならないのに、不思議です。が特にオススメ!
2012年9月の読書メーター
読んだ本の数:24冊
読んだページ数:4247ページ
ナイス数:678ナイス狐火の家
★3.5 ドラマが面白かったので。『ガラスのハンマー』『鍵のかかった部屋』は、予約待ちだったけど、なぜかこれだけ、待たずに借りられた。
ドラマの途中からハマったので、知らない話もあったけど、原作をうまく脚色したりアレンジして、よく纏まっていたような。原作が先だったら、印象違うんだろうけど。 トリックだけ同じで、大幅に変えてあった『犬のみぞ知る』なんて、原作はおふざけっぽいので、ドラマの方が、それらしいミステリーになってた(^_^;) 『狐火の家』が一番純粋に謎解きが楽しめた。
『黒い牙』は、青砥さんと同じく個人的にアレが苦手なので、厭な話だったんだけど、トリックの衝撃は大きかった。でもまさか、青砥さんの推理が正解だとは(^_^;) 突飛過ぎるので、あの後榎本が現れて、青砥説は一蹴するのかと…。『盤端の迷宮』将棋界が舞台。ちょっと地味だったかな。
読了日:9月1日 著者:貴志 祐介くるねこ 10
★4 もんさんのことは、ブログで見て知ってはいたけど、また泣けてしまった。白黒ハチワレで、人間からも猫からも一目置かれるキャラクター、うちの猫(他界)と、よく似てて(うちのも「さん」付けだし)、思い入れのある子でした。もんさん、たくさんの楽しい話、ありがとうね。
読了日:9月1日 著者:くるねこ大和 昭和の怪談実話 ヴィンテージ・コレクション (幽クラシックス)
★4 実話系怪談が流行した昭和初期や戦後の、入手困難な稀覯本4点から、より抜いた作品を収録。当時の挿画も入った、マニアックなアンソロジー。装丁も魅力的で、読む前からワクワク。
▷『古今怪異百物語』から22話。原本は、きっちり百話収録。短めの怪談を、古今東西片っ端から集めた感じ。意外と因果応報になってないのや、化け猫話が複数あるのが、時代なのか…。猫好きとしては猫に肩入れ。猫は悪くないじゃん!
『怪異怪談集』からは、海外の話5話を収録。ミステリー仕立ての作品もあり、ポーなどの海外怪奇小説っぽい雰囲気。
『扉の怪異』からは3話、よくある怪談、という感じで、若干地味。
『オール怪談』から1話、退屈な部分もあったけど、日記のくだりは、ちょっと夢野久作っぽくて面白かった。
読了日:9月7日 著者:絵本版 ガマの油
★3.5 味わい深い表紙に惹かれて。
《僕のお父さんはガマガエル。仕事はガマの油売り。》
ユーモラスな感じの絵本かと思ったら、死生観の話だった! 死んでしまった人の記憶、残された人の思い出…。味のある絵とあいまって、ほんわかした読後感。 ▷役所広司さん監督・原案って?と思ったら、そう言えばそんな映画あったような。実写だったはずだし、こんなお話じゃないと思うけど、根底にあるメッセージが同じってことかな。
読了日:9月7日 著者:ノラネコの研究 (たくさんのふしぎ傑作集)
★4 著者は、ネコ科の生態を研究する学者さん。ノラネコのナオスケの一日を、24時間追跡・観察した絵本。ナオスケに付いて歩く様子を通して、猫を観察する時の注意点や、猫の生態が、分かりやすく理解できる。 著者さん、猫から目が離せないから、ご飯を食べるタイミングばかり気にしてたのが笑える(*^^*) でも、ノラネコがこんな風に暮らせる場所、減ってきてるんだろうな。猫が人とのんびり共存できる町は、人間の気持ちも穏やかだと思う。
読了日:9月7日 著者:伊沢 雅子カーテン (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
★3.5 ポアロ最後の事件。再読…なんだけど、ほぼ内容忘れてた(汗)。犯人、この人だったっけ? いやこの人だっけか?とフワフワしたまま、2/3くらいまで…。普通の動機の線では炙り出せない、法にも引っかからない難敵に、ポアロは…。 ヘイスティングズは、娘が絡むだけに、これまで以上に道化と化してるし(^^;) ▷最大にして最後の敵、意外な結末、ミステリとしては大満足なんだけど、ポアロが弱っているために、その魅力があまり発揮されず、いつもより陰鬱な雰囲気で終始していて、ファンとしては物悲しい。
読了日:9月8日 著者:アガサ・クリスティーひなこまち
★3.5 《誰からとも誰宛てとも分からない「お願いです、助けて下さい」と書いた木札を偶然手にした若だんな。その言葉が気になって、次々舞い込むいろんな人の悩み事を放っておけず…》5編の連作短編。
木札の事がなくても、若だんなは困った人を放っておかないと思うけど(笑)。河童に振り回されたような1冊。謎も分かりやすいものが多いし、最後の騒動は、細かい所がうやむやになっちゃったし、ちょっと詰めが甘い気はするけど、ここ最近のシリーズの流れの中では、基本に帰った感じがして、面白かった。
▷『ろくでなしの船箪笥』祖父の形見に船箪笥を譲られた小乃屋の兄弟。ところが船箪笥が開かず、中に高価な品を隠していると親戚に疑われ…。
▷『ばくのふだ』怪談が人気の噺家が襲われる。一方、悪夢が現実になる騒動が起こり…。
▷『ひなこまち』大名の側室選びだと噂される、雛人形のモデル選びで町は大騒ぎ。着飾るために古着が人気となるが、着物が盗まれる事件が起きて…。
▷『さくらがり』広徳寺に花見に出掛けた若だんな一行。そこへ河童の大親分・禰々子が、以前河童を助けたお礼にと、河童の秘薬5種を持参。その秘薬を巡って騒動が巻き起こる。
▷『河童の秘薬』秘薬を譲った安居の妻・雪柳が、若だんなを訪ねて来た。薬を飲んだが、何の変化もないと言う。
読了日:9月12日 著者:畠中 恵50 グレイテスト フォトグラフ 傑作写真に秘められた物語 (日経BPムック ナショナルジオグラフイック)
★3.5 写真の持つ力って凄い。陳腐な言葉でしか語れないことが申し訳ない。本当に凄い写真は、見るだけで圧倒される。一瞬を切り取った静止画から、感情や被写体のパワー、前後の動き、歴史や背景、様々なものが溢れ出してくるよう。説明は簡素なので、撮影された状況や背景がよく分からず、十分に理解できなかった写真もあったけど…。
読了日:9月13日 著者:iPhone 4S PERFECT GUIDE (パーフェクトガイドシリーズ)
★3.5 「約50本のお勧めアプリも紹介」とあったので、アドレス帳やメモなど、元から入ってる標準アプリより使いやすそうなのが載ってないかと思って。目当てのジャンルのは載ってなかった( ̄◇ ̄;) 50個って、読んでみると意外と少ないのか…。 使い方については、すでにほぼ把握していたけど、一応おさらい的に目を通した。
読了日:9月14日 著者:石川 温,石野 純也,小林 誠,房野 麻子ネコでプッ! 面白ネコ画像集
★4.5 1冊丸々、ぜーんぶネコの面白画像集。類似本とカブりはあるけど、添えられたコメントが違うので、それなりに笑える。ネコを「毛玉」と呼ぶのもいいなぁ(*^^*) 下ネタ系がほとんどなく、分かりやすい合成写真も少なくて、全体的な安定感があった。単に笑える画像を集めた感じの類似本と比べて、この本の著者は猫好きだから、コメントに愛があるのかも(笑)。
読了日:9月14日 著者:タカハシ ヒカル見とこ、行っとこ、トコトコ関西 (単行本)
★4 県民性擬人化漫画『うちのトコでは』の作者、もぐらさんの関西(大阪・京都・神戸※兵庫にあらず)旅行漫画。三都の魅力や違いがよく分かる。大阪・京都は、世間のイメージもハッキリしてて、キャラが立ってる感じがして、大体想像通りだけど、神戸の内向きな感じは、ちょっと意外。それにしても、神戸さんは本当に、普通にみんなそんなにハイソな志向なんだろうか?( ̄△ ̄;)
読了日:9月15日 著者:もぐら
後編に続く!