日々茫然

猫・本・アート・日常生活などを、つれづれと思いつくままに記録

3月に読んだ本(その1)

2013-04-06 | 本と漫画の話

3月はWBCに夢中だったので、あまり読めないかも、と思っていたら、意外と多かったです。
でも、ほとんど絵本です(笑)
図書館で絵本の棚に近寄ると、気になる表紙が色々と目に入り、絵本はその場でも読めてしまうので、つい数が増えます(^_^;)


2013年3月の読書メーター
読んだ本の数:35冊
読んだページ数:4650ページ
ナイス数:1917ナイス

白いからす白いからす
★3.5 カラス絵本づいている時に、たまたま見つけた。《「さばくのむこうには なにがあるんだろう」旅に出たカラスのクロウ。その先で見たもの、出会った子ども達は・・・》 表紙の色使いが綺麗で何気なく手に取ってみたんだけど、内容は重かった。若干衒いが感じられるというか、作者の想いが強く出過ぎな印象はあったけど、テーマは良いと思う。当たり前に受け入れている「平和」は、本当は手に入りにくいものでもある。絵はすごく好みだし、他の作品はどんな感じなのか、読んでみたい気がする。
読了日:3月1日 著者:ほんま わか

からすのせっけん (「こどものとも」人気作家のかくれた名作10選)からすのせっけん (「こどものとも」人気作家のかくれた名作10選) 
★4 『カラスの教科書』紹介本。《森の外で、白くて丸くていい匂いのする物を拾ってきたカラス。食べ物だと思ったら、おいしくない。ふくろうから、「それは せっけんっていうんだよ」と教わり、体を洗ってみると、さっぱりしていい気持ち。みんなにも貸してあげることに》 可愛らしいお話。「じゃぶ じゃぶ ぷるる ぷわららら」の繰り返しも楽しい。読み聞かせをするとしたら、やっぱり大きさに合わせて、声の大きさを変えたらいいんだろうな(*^^*)
読了日:3月1日 著者:むらやま けいこ

トラのじゅうたんになりたかったトラ (大型絵本)トラのじゅうたんになりたかったトラ (大型絵本) 
★4 シュールなタイトルに興味を引かれて。《年老いて獲物をとれなくなり、痩せ細ったトラ。宮殿の窓から、おいしそうに食事をする王様達の姿を見て「いいなあ。オレも なかまに はいりたいなあ」。トラは、あることを思いつき・・・》  トラの敷物って(汗)と思ったら、なるほどそういう意味か! 前半は、痩せ細って弱々しく情けないトラが気の毒で仕方なかった。後半になると・・・(*^m^*) 絵もユーモラスで表情が生き生きとしてて面白かった。他の作品も読んでみたいな。
読了日:3月1日 著者:ジェラルド・ローズ

権大納言とおどるきのこ―今昔物語絵本権大納言とおどるきのこ―今昔物語絵本
★4 今昔物語に題材を得た絵本。《食いしん坊なことで有名な権大納言。その上怖がりで、友人の陰陽師に笑われてしまう。ある時山で不思議なきのこを見つけ、これを使って陰陽師を見返してやろうとするが・・・》何とも間抜けで憎めない権大納言と、一枚も二枚も上手で食えない陰陽師。なかなか楽しかった。
読了日:3月1日 著者:ほりかわ りまこ

犯罪ホロスコープII 三人の女神の問題 (カッパ・ノベルス)犯罪ホロスコープII 三人の女神の問題 (カッパ・ノベルス)
★3.5 12星座をモチーフにした短編集。後半の6話収録。前作は未読。謎自体はそれほど複雑ではないのに、細かい部分で理屈をわざとこねくり回している印象が若干。星座という縛りがあるために、神話とストーリーの符号をあれこれ盛り込もうと無理し過ぎてしまったのかな。 でも嫌いな感じではないし、登場人物に繋がりもあるみたいなので、前半も読んでみたい。【以下各編のあらすじと感想】
【天秤座:宿命の交わる庭で】「正義」のタロットカードが残されていた二件の殺人事件。それ以外に共通点が見当たらないが、関連性はあるのか? *「交換殺人?あれ?何かデジャブ」と思ったら、『キングを探せ』のパイロット版的な作品だった。
【蠍座:三人の女神の問題】十年前に解散した3人組アイドルの、元事務所社長が殺された。犯人と目される元ファンクラブ会長は事件後に自殺。ただ、3人の中に共犯者がいたらしい。
【射手座:オーキュロエの死】編集者づてに、ペットロスについての著書が話題の臨床心理士から相談を受けた綸太郎。婚約者の獣医をストーカーしていた女が殺され、婚約者に容疑がかかっているという。
【山羊座:錯乱のシランクス】編集者から、担当している音楽評論家と1週間連絡がつかないと相談を受ける。マンションの管理人は、旅行に出たと聞いていると言うが。 *ダイイングメッセージの無理やり感・・・。錯乱と言われるとなぁ。
【水瓶座:ガニュメデスの骸】有名人の母から謎の大金の受け渡し役を頼まれた息子(女装家)。相手は当の息子に「息子は無事に帰す」と伝言。母は何も説明せず「解決した」と言うが、後日その男が殺された。*発端から興味を引く展開。中では一番無理がなく面白かった。
【魚座:引き裂かれた双魚】美容グループの会長がオカルト研究家に傾倒し、25年前に死んだ息子の生まれ変わりを探しているという。他に子がない会長の後継は、甥の専務と目されていたが。 *単純なお家騒動かと思いきや、一捻りあった所はまずまず。
読了日:3月4日 著者:法月 綸太郎

運慶: リアルを超えた天才仏師 (とんぼの本)運慶: リアルを超えた天才仏師 (とんぼの本)
★3.5 図書館で何気なく借りて来たら、願成就院の「阿弥陀如来坐像」など5体が国宝指定されたとのニュース。タイミングを狙ったように本が呼ぶこと、たまにあるんだよな、とちょっと感じ入る。 運慶といえば、一般には東大寺の金剛力士像のダイナミックなイメージだけど、実は、写実とデフォルメが絶妙な、深い精神性を感じさせるキリッと引き締まった作品が多い。玉眼だということもあるけど、吸い込まれそうな表情。初期の大日如来坐像(円成寺)とか、惚れ惚れする美形。
東寺の像に学ぶところは多かったみたいで(滝山寺の三尊像、特に帝釈天はそっくりのイケメン!)、東寺の立体曼荼羅と運慶仏に同じように惹かれる訳が分かった。
読了日:3月5日 著者:山本 勉,ヤノベ ケンジ,橋本 麻里,みうら じゅん

七わのからす―グリム童話 (世界傑作絵本シリーズ―スイスの絵本)七わのからす―グリム童話 (世界傑作絵本シリーズ―スイスの絵本)
★3 グリム童話「七羽のカラス」読み比べ、その2。ストーリーはほぼ同じ。絵は、先に読んだツヴェルガーと比べると、設定が現代的で違和感があった。現代風の洋服におもちゃ、ちょっとオシャレな女の子。太陽や月の描写も、どこかで見たような類型的な顔のある太陽・月で、印象が弱い。ツヴェルガーの方が不気味で怖かったなぁ。こっちは大して怖いと感じない。あまり好みではない絵だった。(フェリクス・ホフマン/1971年日本初版)
読了日:3月5日 著者:グリム

七羽のカラス七羽のカラス
★2.5 グリム童話「七羽のカラス」読み比べ、その3。話がマイルドすぎる! 太陽と月は子どもを食べようとしないし、女の子は指を切り落とさない。細かい部分でも残酷でシュールな部分が削られて、当たり障りのない平凡なおとぎ話になってる・・・。絵は、ホフマンよりポップで面白味はあるけど、やっぱり現代風。なんでだ。(ブライアン・ワイルドスミス/2000年日本初版)
読了日:3月5日 著者:ブライアン ワイルドスミス

きんぴらふねふねきんぴらふねふね
★4 寝る前にベッドの中で少しずつ読むのが私の読書スタイルなんだけど、これはいけない! 続々と美味しそうなものが出て来て、お腹が空くわ、気になる食材やレシピをメモしなきゃだわ、寝られない(^_^;) 文章は淡々としてて少し詩的で、現実にフワッと紗がかかってるような、上品な筆致なんだけど、ほんのりユーモアもあって柔らかく、読んでて心地良い。梨木香歩さんの文章を連想した。 「ホッとした」感じをサラッと「肩が、ゆっくりした」とか、独特の言葉センスで、でも嫌らしくない。他の本も読んでみようかな。
インドアっぽいのかなと思えば、野球観戦に競馬に花見にスイカ割り大会、一人でフラリとお店に入ったり、自宅にも人を招いたりと、割とアクティブ。粗食派かと思えば、焼肉やお酒が好きだったり、お餅が食べられなかったり、不思議な人だ。 *サラダ酢はどこのか気になるし、「ヨーグルトポムポム」は作ってみたいし、何気ない豆ご飯や、青菜とおあげの炊いたの、みょうがご飯にいろんなおつけもの、とにかく出てくるもの全部食べたい!
読了日:3月5日 著者:石田 千

セレンゲティ大接近セレンゲティ大接近 
★4 タンザニアのセレンゲティ国立公園とケニアのマサイマラ国立保護区にまたがって生きる野生動物達の一年を、茂みや泥の中にカメラを隠して遠隔操作で撮影した写真集。ほぼ地面と同じ低い視点から、人間を全く意識していない動物達を至近距離で映し出していて、ものすごい迫力。子ども達のつぶらで好奇心に満ちた可愛らしい瞳から、屍肉に群がる肉食獣まで、ありのままの野生を間近に感じ、「命」を強く意識してしまう。草食獣も肉食獣も、死とスレスレの所で生きているリアル。息を詰めて食い入るように見た。
読了日:3月5日 著者:アヌップ・シャー

わしは誰じゃ?~戦国武将の巻~わしは誰じゃ?~戦国武将の巻~ 
★4 覆面をした戦国武将の正体を当てよう! 1ページ目は、覆面のデザインだけをヒントに、次ページでは、もう少しヒントが出る。これは楽しい(*^m^*) 覆面だけで分かったのが1割、全く知らなかったのが1割、後は中間のヒントで分かった、もしくは「ここまで出てるんだけど〜!(>_<)」ともどかしい感じ。歴史は苦手だけど、時代物はわりと好き、という中途半端な知識レベル(私)が、ちょうど楽しめたのかも。
ヒントも、「う○こ漏らした人」「デブすぎて馬に乗れなかった人」「悪口だらけのお手紙を書いた人」「落とし穴を作って友人を落とした人」など、変なエピソードばっかりで笑ってしまう。18人じゃ物足りないので、もっとたくさん載せて欲しかった。
読了日:3月7日 著者:山田 真哉


この中でお気に入りは、『トラのじゅうたんになりたかったトラ』『セレンゲティ大接近』『わしは誰じゃ?』の3冊。
特に『トラのじゅうたん~』は、絵もユーモラスで面白いし、ウケます!!
『セレンゲティ』は、少し残酷な場面(肉食獣のお食事シーン)もあるので、苦手な方にはオススメできませんが(個人的には、そこまでグロくはないと思うけど、人それぞれなので、念のため)、間近で見る動物達の姿は、とても魅力的です!

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3月に読んだ本(その2)

2013-04-06 | 本と漫画の話

きえた権大納言 (今昔物語絵本)きえた権大納言 (今昔物語絵本)
★3.5 今昔物語絵本シリーズ。《帰宅が遅くなった権大納言、家路を急いでいると、橋の向こうから百鬼夜行が! 慌てて橋の下に隠れてやり過ごしたと思ったら・・・》周りの人から見えなくなってしまった権大納言。友人の陰陽師も気付かない(^_^;) さあどうなる? 陰陽師、友人がいなくなったのに呑気すぎないか?(笑)。
読了日:3月10日 著者:ほりかわ りまこ

ウィンクルさんとかもめ (大型絵本)ウィンクルさんとかもめ (大型絵本)
★4 《いつもカモメに餌をやっているウィンクルさん。船はオンボロで魚もあまり獲れず、周りの漁師達からも笑われ、友達といえばカモメだけ。ある日、魚がパタリと獲れなくなり・・・》 展開は予想通りなんだけど、人のいいウィンクルさんに和むし、何といっても絵が好き。町の人達などの描写もいいし、太った猫がたまらなかった(笑)。
読了日:3月10日 著者:エリザベス・ローズ

おおきなかしの木 (大型絵本)おおきなかしの木 (大型絵本)
★3.5 森の中で芽吹いた小さなドングリが、大きなかしの木になり・・・千年に渡る一生を描いた絵本。かしの木はそこにあるだけで、周りが変わっていく。動物の親子が棲み、世代が変わり、人間が現れ・・・。薄い絵本の中で、悠久の時間が流れる。やっぱり人間が関わってくると、環境がガラリと変わる。色々考えてしまうな。
読了日:3月10日 著者:エリザベス ローズ

夜のスイッチ夜のスイッチ
★3.5 ブラッドベリ(文)の絵本。《〈夜〉の嫌いな男の子がいた。 ある時「ダーク」と名乗る女の子がやって来て〈夜〉と引き合わせてあげる、と言い・・・》 最初はよく分からなかったんだけど、再読したら、そういうことか、とストンと納得。分かってみればシンプル。文章と絵の雰囲気に飲み込まれていたらしい。夜に外で子ども達が普通に遊んでいたりするんだもん。でも夜が長い国では、そんなこともあるのかもしれないし、この話の中では普通の事と捉えれば、なんてことはなかった。不思議な女の子は、発想の転換を促してくれたのだな。
読了日:3月10日 著者:レイ ブラッドベリ

紙をたのしむ工作のアイデア100 -Design Book of Paper & Photo Item紙をたのしむ工作のアイデア100 -Design Book of Paper & Photo Item
★3 グラフィックデザイナーさんが作っているので、すごくオシャレ。でもセンスよくデザインすることが前提なので、ちょっと真似できない・・・。同じ物を作っても中途半端になりそう。作り方も、「デザインして印刷する→切り抜く→貼り合わせる」みたいな感じで、文章で数行程度。細かい作業工程は省かれているので、工作に慣れていても分かりにくい。ちょっと不親切かなぁ、と思ったけど、タイトルは「工作のアイデア」だから、仕方ないのかな。作品集だと思った方がいいのかも。
読了日:3月10日 著者:岡崎 直哉

銀の匙 Silver Spoon 1 (少年サンデーコミックス)銀の匙 Silver Spoon 1 (少年サンデーコミックス)
★4 先に2,3巻を読んでしまったので、各キャラの初登場とか(特に個性的な先生陣w)新鮮な感じ。「トリミングしたら美人だ」と子豚のラブリーさには笑った。*ばんえい競馬の診療所の猫、つい最近写真か映像で見た気がするんだけど、何だったのかなぁ。 *食堂の「銀の匙」、ここにタイトルの由来があったのか。
読了日:3月11日 著者:荒川 弘

くまモンのあしあとくまモンのあしあと
★4 くまモンにハマっている妹が購入。くまモン体操の図解や、営業活動に励む一日密着、ひこにゃんに会いに彦根城へ(ひこにゃん、やけに内股でしな作ってるから、女子?と思って調べたら、性別は不詳だってw)、くまモンの名刺(一言コメントが面白い!)、くまモンの愛する熊本の名物・名所紹介AtoZ、お悩み相談、人気グッズなど、たっぷりくまモンを堪能しました♪
読了日:3月11日 著者:

水木しげるの古代出雲 (怪BOOKS)水木しげるの古代出雲 (怪BOOKS)
★3.5 「水木先生の描く古事記」かと勘違いしてたけど、古事記や出雲国風土記などを元に、水木先生流解釈で紐解く出雲の古代史の本だった。もちろん古事記も描いてある。古事記は神話だけど、それに類する出来事があったんだろうと。歴史音痴なので、ちょっと理解が追いつかない所もあったけど、古事記の部分などは単純に物語として面白かった。 *こうの史代さんの個性的な神々に目が慣れていたところに、水木先生の描くこれまた個性的な神々。脳が戸惑う(笑)
読了日:3月12日 著者:水木 しげる

佐々木マキ見本帖佐々木マキ見本帖
★3.5 表紙をめくって、著者近影に衝撃!! 佐々木マキさんって、男だったのっ!? しかも本業は漫画家で、ガロに描いてたのっ!? イメージがかなり覆りました(汗)。  作品も、私が知ってた『やっぱりおおかみ』『ぼくがとぶ』は一面でしかなく、様々な作風を使い分けている。村上春樹の表紙などで見たことがあったあの絵も、佐々木さんだったとは。絵本も漫画も、1〜2ページだけの掲載なので、ストーリーが気になる。 *「フクロウと仔猫ちゃん」は、最近読んだエドワード・リアの作品が元ネタみたい。不思議なリンク。
読了日:3月13日 著者:佐々木 マキ

狛犬の佐助 迷子の巻 (ノベルズ・エクスプレス)狛犬の佐助 迷子の巻 (ノベルズ・エクスプレス) 
★4 狛犬好きなので、表紙の愛嬌ある狛犬に惹かれて。《明野神社の狛犬には、彫った石工の魂が宿っている。「あ」は親方、「うん」は弟子の佐助。二頭の会話が聞こえるのは、7歳にならない子どもと百歳以上の人だけ。最近佐助は、行方不明の愛犬を探す大工見習の耕平が気になって…》 お人好しでちょっと間抜けな佐助と、厳しくも優しい親方の掛け合いが微笑ましい。「あ」より出来が劣ると言われる自分の方を気に入ってくれた耕平に肩入れし、無謀な行動に出る佐助。親方と一緒になってハラハラ(笑)。この狛犬コンビ、また読みたいな。
読了日:3月14日 著者:伊藤遊

残穢残穢
★3.5 《怪談を収集していた著者の元に届いた、読者からの体験談。畳を擦るような音がする。発端は、ただそれだけの事だった。ところが、もっと以前の手紙の中に、同じマンションの住人からの似たような体験談を発見し…》
マンションで起こる怪現象を調べてみると、別室で、周囲の団地で、次々見つかる怪異。原因を辿って、過去へと遡る。発端と同じく、一つ一つは大して怖くない。でも辿れば辿るほど広がりを見せ、怪異に行き当たる。それはもう、読んでてうんざりするくらい(苦笑)。このキリのない連鎖には圧倒された…けど何か消化不良。
ルポ形式で、出て来た事実が淡々と語られていく話なので、正直、読んでてちょっとダレた。 *『鬼談百景』とのリンクは、出て来た怪異の一部が、鬼談百景でも使用されている、という点。 *平山夢明氏、福澤徹三氏、実話怪談の名手お二方も登場。
読了日:3月14日 著者:小野 不由美

ねことテルと王女さまねことテルと王女さま 
★4 表紙の可愛い黒猫に惹かれて。《農家の納屋で産まれた子猫。見つかって森に捨てられます。苦労の末、画家志望の優しい青年テルに拾われて可愛がられますが…》 挿絵の猫の可愛らしさにメロメロ。可愛ければ可愛いほど、猫が辛い目にあう度に心が痛む(;_;) お伽話風なのに、猫が辛い目にあう状況の描写は結構リアルで、すぐにでも助けないと!と思うくらい。 煙突掃除夫の憎たらしいこと!!  お姫様が優しい人で良かった。私もテルの部屋は羨ましいなぁ(*´∀`*) 猫好きさんにオススメ。
読了日:3月16日 著者:クライド・ロバート・ブラ


この中でのお気に入りは、『狛犬の佐助』と『ねことテルと王女さま』
『ねことテルと…』は、絵がかわいいので、カラーコピーして額に入れて飾ろうと思ってます
エリザベス・ローズの絵本は、その1に出てきた『トラのじゅうたんになりたかったトラ』のジェラルド・ローズつながり。やっぱり絵がいいです。

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3月に読んだ本(その3)

2013-04-06 | 本と漫画の話

よつばと! 12 (電撃コミックス)よつばと! 12 (電撃コミックス) 
★4.5 今回もたくさん笑ってほのぼのしました(*´∀`*) よつばは本当に子供らしい子供だなぁ。よつばの何気ないセリフに噴き出したりハッとさせられたり。「そうかー むずかしいもんなー いいよいいよ」「これは おこられることですか? よつばは いまからおこられますか?」「よつばは…やりなおせる!」「もうそれ ほうせきになった」などなど、「よつば語録」があったら欲しいくらい。
読了日:3月17日 著者:あずま きよひこ

かんさい味 あたらしいことわざ絵辞典かんさい味 あたらしいことわざ絵辞典
★3 『かんさい絵ことば辞典』が面白かったので。こちらは、昔からあることわざを元に、似た意味の新しいことわざを作っちゃった、という本。ことわざに合ったシチュエーションのイラストが入っていて、絵ことば辞典にも出てきたキャラクター達のセリフが関西弁なので、「かんさい味」。個人的には、絵ことば辞典の方が面白かったな。元からある方のことわざで「開いた口へぼたもち」「蛸に骨なし海月に目なし」とか、初めて知ったものもあって、「へぇ〜」と思った。
読了日:3月17日 著者:ニシワキタダシ

だじゃれどうぶつ図鑑だじゃれどうぶつ図鑑
★3.5 動物画家、薮内正幸さんが、月刊誌で連載していたイラストを編集者に渡す際、封筒に添えていたダジャレの動物画。編集者を喜ばせるためだけに、時には元のイラストよりも時間をかけていた、という本末転倒(笑)な遊び心が生んだ作品。ちょっと無理があるよ(^_^;)というのもあるけど、イラストが面白いから成立してる(笑)。マッチョな「クリップスプリンター」や、悪そうな「よこしまリス」、「目血走り」の血走りっぷり、思わず噴き出した。 ダジャレの元になった動物の真面目な絵も載っているので、動物画集としても楽しめる。
読了日:3月18日 著者:スギヤマ カナヨ

爆笑!  どうぶつのお医者さん事件簿爆笑! どうぶつのお医者さん事件簿 
★4 動物園で獣医として勤務し、現在は動物病院を開業している著者さんの実体験を漫画化。ペットだけじゃなく、動物園の動物のことも、面白おかしく(でも真面目に)描いてあるので、楽しく幅広く動物の生態が分かる。チンパンジーとオランウータンの性質にあんなに差があるとか、知らなかった。 トラの爪切りは命がけ(^_^;)  ペットについても、飼うからにはちゃんとその動物の事を理解して飼わないと、飼主の無知でペットを病気にすることもあるから、心して飼おう。焼鳥4個も人間なら10本分! 人間の感覚で食べ物あげちゃダメだ!
読了日:3月19日 著者:北澤功

キャベツのせん切り、できますか?キャベツのせん切り、できますか?
★3.5 料理の基本を再確認するコミックエッセイ。森下さんと同じで、料理はまあまあできるけど、面倒なことはやらない。主菜作って、汁物作って、野菜切ってサラダ、副菜はもう勘弁、って感じ(^_^;)ゞ いつも似たようなメニューになっちゃう。やっぱり料理は、面倒臭がってちゃいけないですね。 基本中の基本から見直す内容なので、上級者にはつまんないかも。料理のレシピも色々写真解説付きで載ってるので、これから一人暮らしで料理を始めたい、みたいな初心者さんにはオススメ。
読了日:3月20日 著者:森下 えみこ

夏目友人帳 15 (花とゆめCOMICS)夏目友人帳 15 (花とゆめCOMICS)
★4 ちょっと長めの1編と、ほのぼの1編、特別編1編。 ◆『違える瞳』妖が見えなくなって廃業した祓い屋。自分達が見えない主人に対して、式達は… *見えなくなることもあるわけか。切ないなぁ。名取さんに、友人帳のことがバレそうで心配だ。悪いようにはならないとは思うんだけど…。 ◆『険しきをゆく』夏目が出会った小さな妖。慕っていた妖が、実は高貴な妖だった。その一行の旅に加わりたいので手を貸せと言う。 *健気で可愛い。 ◆『塔子と滋』夏目を引き取る前の、藤原夫妻の話。ラストのカラスのくだり、そうくるかー(TДT)
読了日:3月20日 著者:緑川ゆき

ガソリン生活ガソリン生活 
★4.5 今回は何と車が主人公!! 読者も、車目線で持ち主の家族のことや事件について知っていく。車だから、車内や車の側で交わされた会話でしか物事を知り得ないし、一方で、車同士の会話で知った事実は、人間には分からないし、伝えようもない。 車は車なりに、心配したり焦ったり。緑のデミオに乗りたくなるなぁ(*^^*) ラストシーンにも痺れた☆ 他作品とのリンクにもニヤニヤ。あの一家とか、『残り全部〜』の裏話とか。 亨君には、また会えるかな? いつか他の作品で、亨君や緑のデミオに会えたらいいな(笑)。
あらすじ 《免許取り立ての大学生・望月良夫と小学5年生の弟・亨は、緑のデミオで出掛けた帰り、偶然元女優の荒木翠を乗せる。その数時間後、翠は愛人と事故死。利発な亨は、翠を追いかけ回していた芸能記者・玉田と知り合い、事件に首を突っ込み始める。一方で、高校生の姉・まどかも、彼氏絡みで厄介な事に巻き込まれ…》
車に疎いので、「どんな車なんだろう?」と緑のデミオを検索したら、ミニカーを発見。か、かわいい…。欲しくなっちゃうな(^_^;)
読了日:3月24日 著者:伊坂幸太郎

ぼくがとぶ (こどものとも傑作集)ぼくがとぶ (こどものとも傑作集)
★3.5 子どもの頃読んだ絵本。ササキマキさんの作品集を読んだので、思い出して読んでみた。 *男の子が、自分で飛行機を作って飛ぶだけの話なんだけど、何か子ども心に印象的だった。子どもが飛行機を作って、それが実際にちゃんと使えて、ものすごく遠くまで行けてしまう、というところに、驚きと憧れがあったのかな。
読了日:3月26日 著者:ささき まき

やっぱりおおかみ (こどものとも傑作集)やっぱりおおかみ (こどものとも傑作集)
★4 子どもの頃読んだ絵本。ササキマキさんの作品集を読んだので、思い出して読んでみた。 *ひとりぼっちのオオカミ。他の動物たちは、オオカミを見ると慌てて逃げ、周りには誰もいなくなる。「け」とつぶやくオオカミ。 オオカミの孤独に切なくなるなぁ。子どもの頃の私は、どう受け止めていたんだろう。このオオカミと、友達になりたかったかも。それは今読んでも同じ。
読了日:3月26日 著者:佐々木 マキ

あめふりのおおさわぎ (児童図書館・絵本の部屋)あめふりのおおさわぎ (児童図書館・絵本の部屋) 
★4 もう「てんやわんや」という言葉がピッタリ(笑)。《土曜日の朝、雨が降り出して、にわとりが 鳴き出す。猫がにわとりにフーッといい、犬が猫に吠えかかり…》ドミノ倒しのように騒ぎは連鎖して…(^_^;) ラストページのほのぼのした光景にホッとする。 絵も面白い。特に動物が可愛いなぁ。
読了日:3月26日 著者:デイビッド シャノン

12の怖い昔話12の怖い昔話
★4 児童書の棚で発見。装丁が好みだったので借りてみた。幽霊譚から、化け物退治、ファンタシーっぽいもの、滑稽な話など、バラエティに富んでる。民話などを下敷きに創作されたものらしいので、グリム童話っぽい?感じの奇譚童話。話によっては、耳袋的だったり、落語っぽいと思ったものも。怖くはないけど、なかなか面白かった。
 【以下あらすじと感想】
『怖いもの知らずのメアリー』怖いという感覚が全くないメアリー。メアリーを怖がらせる賭けをした男は…。 *女の子って所が面白い。ラストは正直者でいて欲しかったなぁ。
『兵士と死神』化け物を退治したら一万ルーブル、と化け物屋敷の家主に約束を取り付けた元兵士は、一人で屋敷に泊まり…。 *古今東西類話の多い話。でも退治してからの展開もユニーク。体がなくなっても意識だけが残るというのは『火の鳥』にも出てきたけど、気が遠くなるなぁ。
『影』悪魔の求めに応じ、自分の影を売った商人。  *悪魔の目的が不明…。
『欲張り』 幽霊の出る部屋に悩まされていた農家。ある日物乞いの女が、その部屋でいいから泊めてくれと言い…。 *ここでも怖いもの知らずの豪胆な女の人が登場(笑)。
『罪人トム・オッター 』仇討ちをして罪人となったトム。解けない謎かけを考えたら放免すると言われ…。 *訳の問題なのかもしれないけど、謎かけがちょっと強引で消化不良。
『月 』夜が真の闇だった頃、魔法使い達が月を作ったが…。 *お伽噺的な話。
『霧のなかの古城』司教が狩りの途中で迷い込んだのは、ある偉大な人物の暮らす城で…。 *これも怖くはない。
『墓場に燃える火』休暇に帰省した兵士は、友人宅からの帰り道、墓場で死んだはずの魔法使いと出会う。 *魔法使い、タチが悪いけど間抜け(笑)。
『真夜中の訪問者』遠い国に嫁いだ姉の元へ、突然弟が訪ねてきて…。 *ベタな幽霊話。
『犬と幽霊』飲んで帰りが遅くなった男。帰り道に墓場で幽霊に襲われ…。 *そりゃ犬も怒るわ!(笑)
『老いも死もない国』老いも死もない国を目指して旅立った王子。 *途中で出会う女達がグリム的。
『道連れ』飲んで毎日帰りが遅い男。ある夜の帰り道、一人で歩く娘と会い、一緒に帰るが…。 *「犬と幽霊」とちょっと被る(苦笑)
読了日:3月31日 著者:スーザン プライス

くるねこ 11 (くるねこ大和)くるねこ 11 (くるねこ大和) 
★4.5 もんさんが抜けて、少し寂しい愚連隊かと思いきや、保育園に続々と入園が相次ぎ、愚連隊にも新メンバー! と賑やかな11巻でした♪ 巻頭写真の「納税中」って何のことかと思ったら、そういうことかぁ(笑)。うちの猫達も、「納税」くらいの感覚だったのかもなぁ(^_^;) っていうか、うちのユズの場合、納税先を間違ってるぞ!!と思う(苦笑)。
読了日:3月31日 著者:くるねこ大和

 読書メーター 


この中で、個人的なお気に入りは、『よつばと!』『ガソリン生活』『くるねこ』です!
『やっぱりおおかみ』『あめふりのおおさわぎ』あたりもオススメ

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ぼやき ■Twitter,4/5

2013-04-06 | Twitter

得点圏にランナーが出ると判で押したように沈黙する打線、安易な継投策、ピンチでの回またぎに馬鹿の一つ覚えで今村投入、先発の勝ちが消えてから奮起する後の祭り打線。毎回毎回、同じような試合ばかり見せられたら、いくら辛抱強いのがデフォルトのカープファンでも「もうええわ!」。(`曲´#) というわけでチャンネル変える。マツコさんこんばんわ! →bit.ly/12pq1Zq #bookmeter


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