日々茫然

猫・本・アート・日常生活などを、つれづれと思いつくままに記録

8月に読んだ本(前半)

2013-09-02 | 本と漫画の話

8月は暑くて参りました。
夜ベッドに入って、寝付くまで本を読むことが多いのですが、連日の熱帯夜・・・。
なかなか読む気になれませんでした。
それでも図書館の予約順は回ってくるし、いつもどおり絵本や漫画が多いので、数はそこそこ読んでるように見えます(^_^;)


2013年8月の読書メーター
読んだ本の数:28冊
読んだページ数:4228ページ
ナイス数:780ナイス

GBパーク (バンブーコミックス )GBパーク (バンブーコミックス )
★4 つつじがはら公園でゲートボールをする人々の日常。特別派手な展開はなく、ほのぼのした小さなエピソードが綴られていく。でも、ワイルドな歯医者のタクゾー、お節介焼きの主婦マツコ、飄々とした酒屋のヤスシの同級生トリオや、リーダーの瀬田さんと可愛らしい孫の空ちゃん、世話焼きの小栗さん、乙女キャラの早乙女さんetc. 登場人物が魅力的で楽しい。オノさんの作品の中でも『LA QUINTA CAMERA』や『COPPERS』『つらつらわらじ』みたいな群像劇に近くて、よりまったりほのぼの。安心して読めるなぁ。
読了日:8月2日 著者:オノ・ナツメ

図書館の主 1 (芳文社コミックス)図書館の主 1 (芳文社コミックス)
★4 舞台は児童図書館! 普通の図書館とは一味違った面白さ。《無愛想で毒舌な司書の御子柴君、でも本への愛は筋金入り。図書館を訪れる人々は、彼の薦める本を通して心がほどけ、成長していく》 私自身、絵本にハマってるから分かる分かる! 大人が児童書読むのもいいんだよね! 面白い本に出会った時のワクワク感は、大人も子どもも一般書も児童書も関係ない! 本に引き込まれていく表情に、こちらまで嬉しくなる。宮本さんの存在がいいアクセントになってるし、御子柴君が司書を目指したきっかけ、図書館ができた理由なども良かった。
読了日:8月3日 著者:篠原ウミハル

でるでるでるぞガマでるぞでるでるでるぞガマでるぞ
★3.5 高谷まちこさんの絵本2冊目。《おじいさんおばあさん、猫のマツが住む家はお化け屋敷。夜になると、でるでるでるぞ。ある日おじいさんが綺麗な石を拾ってきたけど…》怖いはずのお化けが可愛らしく思えてくる話。でもガマは結構手強くて怖いなぁ(^_^;) ユーモラスな絵とユニークな展開が楽しい絵本。多分前作の『でるでるでるぞ』と話が繋がってるんだろうな、先にそっちを読めばよかったかも。
読了日:8月3日 著者:高谷まちこ

くらやみ こわいよくらやみ こわいよ
★3.5 クラッセンの新刊。文はレモニー・スニケット、訳は蜂飼耳。《ラズロは暗闇が怖い。たいていの場合、暗闇は地下室にいる。夜になると暗闇は地下室を出て、ラズロの家、そして外へと広がっていく…》ラズロは思い切って自分から地下室へ …って、最初からラズロがあまり暗闇を怖れてないように見えるんだけどなぁ。暗闇を際立たせるコントラストのきいた絵もかっこいいけど、『どこいったん』などの動物の方が素敵だし…。でも一歩間違えればホラーなヒヤッとする感じや、ラストの展開は悪くない。ちょっと期待値を高め過ぎたかな。
読了日:8月3日 著者:レモニースニケット

死神さんとアヒルさん死神さんとアヒルさん
★4 これは、感想が難しい。表紙のスラリとシャープでちょっとユーモラスにも見えるアヒルに惹かれて手に取った。死神さんの造形といい、コラージュを使った表現といい、アートでかっこいい絵本。問題はストーリーで、死を正面から扱っていて、うまく感想を言葉で表せない。 アヒルさんと死神さんの関係性は、『死神の精度』の千葉と対象者の関係性に近いかも。ただ、側にいるだけ、でもドライ過ぎてもいない。当然ストーリー的には全然違うんだけど。最後はすごく切なくて、無常感が漂う。この作者の本が、もっと読んでみたい。
読了日:8月3日 著者:ヴォルフエァルブルッフ

うまそうだな、ねこ―しんかしたさかなのおはなしうまそうだな、ねこ―しんかしたさかなのおはなし
★4 《池に住む小さな魚は、毎晩眠れない。意地悪な猫が夜になると池に来て、魚をもてあそぶから。ある夜、猫が池にやってくると、魚が水から出ていて…》小さな魚の逆襲。猫が本当は魚が好きなあたり、不器用というか何というか。でもやられる方はたまったもんじゃないよね。ラストページにはホッとした(*^^*)
読了日:8月3日 著者:松山美砂子

トスカのおくりもの (講談社の翻訳絵本)トスカのおくりもの (講談社の翻訳絵本)
★4 猫好きにはたまらん(><*)アン・モーティマーの猫絵本。《静かで、暖かくて、誰にも邪魔されない場所を探して回るトスカ。見つけたと思ったら、邪魔が入ったり騒がしかったりで…》写真のように細密に描かれた可愛らしいトスカに目尻を下げながら読み進めると、何とまあ、そうだったの!? とびっくり。めちゃくちゃ癒された♪
読了日:8月3日 著者:マシュー=スタージス

ぞくぞくぞぞぞ (きゅーはくの絵本―化物絵巻)ぞくぞくぞぞぞ (きゅーはくの絵本―化物絵巻)
★4 九州国立博物館所蔵の狩野宗信「化物絵巻」を絵本にしたもの。ストーリーはなく、絵巻の場面に擬音を足しているだけ。絵本としてはシンプルだけど、絵がいいので面白い。出てくる化物達は、動物が化けているものが多く、怖いようで、どこかユーモラス。一見人のようで「何の化物?」と分からないのもいたけど、巻末に解説があるので大丈夫。水木さんのインタビューも良かった。子どもは単純に「きゃー!」って感じで怖がりそうだし、大人は絵巻物としての背景なども含めて図録的に楽しめる。
読了日:8月3日 著者:九州国立博物館

増補版 誤植読本 (ちくま文庫)増補版 誤植読本 (ちくま文庫)
★3.5 作家、編集者、校正者などが書いた誤植にまつわるエッセイを集めた本。どれだけ目を皿のようにしてチェックしたはずでも見つかる誤植。笑えるもの、シャレにならないもの、時には怪我の功名も。昔は活版印刷による植字ミス、著者の癖字が誘発するミスなど、近年はタイプミスや変換ミスと、誤植の性質も変遷。特に、漱石全集に関わった内田百けんら三人の話は、同じ仕事について三者三様に述懐していて面白かった。全部誤植話なので被る話題もあるけど、活字好きには興味深い話ばかりで楽しめた。
少し携わった経験があるので、度々出てくる「校正おそるべし」という言葉に大いに共感。
*山田宗睦「校正のレファレンス」に出てきた用語統一に関する話は、目から鱗だった。「みる」と「見る」など、混用を避けるのが当たり前だと思いこんでいたけど、言葉のニュアンスや前後との関係で臨機応変に変わるのが生きた文章。それを画一的に揃えてしまっては、確かに味気ない。
*林真理子は誤植について編集者の責任と嘆いているけど、著者校正はなかったのかなぁ?他の作家の多くが「著者校正でも見落とす」と自嘲気味なのでちょっと浮いていた。
読了日:8月7日 著者:高橋輝次

夜明けの図書館 (ジュールコミックス)夜明けの図書館 (ジュールコミックス)
★4 図書館で地元出身の漫画家さん特集をしていて発見。なんと図書館マンガ! 《新米司書のひなこが、利用者の探している本を見つけようと奮闘する連作短編》本を探す人の人生に触れながら、司書として成長していくひなこ。図書館のレファレンスってすごく興味があったのでドンピシャ。探し求める本って、その人の心にとって今必要なものなんだな。 ひなこに触発されて、市から配属された一般職の大野が徐々に図書館の魅力に気付いていくところも楽しみ。 *絵が勝田文さんとよく似てるけど、偶然かな?アシスタントとかの繋がりがあるのかな?
読了日:8月7日 著者:埜納タオ

テルマエ・ロマエVI (ビームコミックス)テルマエ・ロマエVI (ビームコミックス)
★3 大団円…なんだけど、個人的には消化不良。最終巻に関しては、もはやギャグ要素ほぼ0だし、発掘調査の必然性も感じられなかったし(そんなことしなくてもルシウスやお祖父ちゃんは現代日本←→古代ローマ行き来してる)、ご都合主義っぽい展開が多かったような。 何よりさつきはこれで良かっただろうけど、現代の方の後始末はどうなる…。私がお祖父ちゃんっ子だったから、さつきのお祖父ちゃんが心配という私情も多分に入ってますが。 後日談的な新連載の予告が入ってたけど、どうなるのかなぁ、納得のいく始末をつけてくれるのか…
読了日:8月8日 著者:ヤマザキマリ

夜明けの図書館(2) (ジュールコミックス)夜明けの図書館(2) (ジュールコミックス)
★4 子どもの頃読んだ絵本と姉妹の絆、男子校料理部の存続をかけたアイデア探し、元芸妓の老婦人がライバルのために探す思い出の小唄、新しい学校に馴染めない東京からの転校生の少女に自らを重ねるひなこ。本と人との出会い、そこから人と人を繋ぐ本の力。あとがきにもあるように、レファレンスって何となく敷居が高くて、実際頼むのは勇気がいるんだけど、ひなこみたいに親身になってくれる司書さんがいるなら、お願いしてみたくなっちゃうなぁ。
読了日:8月8日 著者:埜納タオ

泣き童子 三島屋変調百物語参之続泣き童子 三島屋変調百物語参之続
★4.5 シリーズ3冊目。今作は特にゾッとする話が多かった気がする。特に『泣き童子』『まぐる笛』は凄かった。前者は心理ホラー、後者はスプラッタホラー的な怖さ。『小雪舞う日の…』も『青蛙堂鬼談』や『沙高楼綺譚』などの大好きな百物語ものを思わす普段と違った趣向が良かったし、中でも半吉親分の話は迫力があった。そしてラストの『節気顔』は少し切なくて優しい話で、読後感も良く大満足。 2作目は新聞の連載で読んだので、くろすけが可愛かったな、くらいしか覚えてなかった(^_^;) もう1回本でちゃんと読み返そう。
『魂取の池』『くりから御殿』『泣き童子』『小雪舞う日の怪談語り』『まぐる笛』『節気顔』の6編。
読了日:8月10日 著者:宮部みゆき

死神の浮力死神の浮力
★4  死神・千葉が帰ってきた!《娘を殺された山野辺夫妻。犯人に無罪判決が下ったその日、千葉と名乗る男が訪ねてきて…》
飄々としてどこかズレた受け答えをする千葉に、そうそう、こうだった、と懐かしさを覚える。仕事にはわりと真面目だけど、基本人間のする事に興味はなく、助けてくれるわけじゃない。だから山野辺夫妻に肩入れして読んでいると、そりゃないよ千葉さん、という場面もあり。「良心を持たない人間」に何度も本気で怒りを覚えつつ(伊坂さんは本当に残酷な人間を描くのか上手い)、でも最後はきっと、と期待して読み進める。途中一度落胆したので、それを逆手にとったラストには、そうきたか!とニヤリ。凄く残酷なのにどこか滑稽で、胸がすく。上手い落とし所だなぁ。誰もが手放しで喜べるようなハッピーエンドとまではいかないのに、不思議と読後感は良い、という伊坂節、堪能しました。また近いうちに、ぜひ千葉に再会したい!
読了日:8月12日 著者:伊坂幸太郎


たまたま続けて図書館漫画2種類を読みました。
個人的には『夜明けの図書館』が好きかなー。『図書館の主』も面白いので、続けて読んでます。

『死神さんとアヒルさん』は、とにかく印象深い本でした。感想で『死神の精度』の千葉と対象者っぽいと書いてたら、同じ月に続編の『死神の浮力』が発売されて読むことができた、というのも不思議です。

猫好きさんには、『トスカのおくりもの』ほかアン・モーティマーさんの絵本オススメです

後半へ続く

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

8月に読んだ本(後半)

2013-09-02 | 本と漫画の話

8月後半に読んだ本です。



毎日パンダ 365日上野動物園に通っているよ日記毎日パンダ 365日上野動物園に通っているよ日記
★3.5 先日読んだ『おつかれっ! 毎日パンダ』とシリーズかと思ったら、出版社が違った。『おつかれっ!』は色んなポーズや面白い瞬間を捉えた、笑える写真集って感じで、こっちは日付け順に1年間を追った日記(ブログに近い)。楽しくてとっつきやすいのは『おつかれっ!』で、パンダの日常や季節感が伝わるのがこっちかな。併せて読むと、よりパンダへの理解と愛情が深まります☆
読了日:8月15日 著者:高氏貴博

夏目友人帳 16 (花とゆめCOMICS)夏目友人帳 16 (花とゆめCOMICS)
★3.5 名取さんや的場一族が出てこなかったので不穏な話がなくて、柔らかい気持ちになる話ばかりで良かった。
◆『結んではいけない』家に迷い込んだ妖を陣を使って助けたというタキ。しかしタキからまだ妖の気配を感じ取った夏目とニャンコ先生はタキの家へ。*妖が見えないのに術が使えてしまう功罪…。
◆『遠い祭り火』田沼の親戚の旅館を手伝う事になった夏目達。近くで行われる祭りに関わるのか、妖が旅館に入り込んでいる気配が…。*神や妖は人と感覚が違う。そのギャップにゾクリ。
◆『徒花の住み処』大事な壺を白い鬼に奪われた、小鳥のような3匹の妖達。非力な彼らは「強い妖力を持ち、妖びいき」と噂の人間「ナツメ」に加勢を頼もうと…。*可愛い3匹。ほっこりした。
読了日:8月18日 著者:緑川ゆき

図書館の主 2 (芳文社コミックス)図書館の主 2 (芳文社コミックス)
★3.5 図書館員達の過去も見え隠れする2巻。宮本さんがここまで図書館にとって重要な存在になるとは、第1話では夢にも思わず(笑)。 そんな宮本さんを狙う子持ちの部下、図書館をライバル視する書店員、宮本さんに片思いする神田さん、戦争で亡くなった友人が読んでいた本を探すお年寄り、宮本さんを何故か敵対視する玲央君のパパ、父親との確執を語る板谷さん、自作の反応をうかがう絵本作家志望の伊崎君、そして御子柴の妹も登場。 各話で出てきた人達が1回限りで終わらないのもいいなぁ。それだけこの図書館に魅力があるってことだ。
読了日:8月18日 著者:篠原ウミハル

図書館の主 3 (芳文社コミックス)図書館の主 3 (芳文社コミックス)
★3.5 面白いけど、話の比重が本より人間模様の方に移ってきてるなぁ。もう少し本のエピソードが欲しい。 《御子柴の妹の葛藤。言葉の通じない外国人の子と仲良くなれるか!?翔太君。御子柴の妹再び。絵本作家志望・伊崎君の苦悩。板谷さんが図書館に勤めた経緯&司書資格に関心?》翔太君は最初キツイ子だったのに、それが嘘のように優しい子になってきてるのが嬉しい。本が言葉の違いを越えて友情を繋ぐ素敵な話だった。伊崎君の話も、初登場では印象の悪かった金子さんが活躍して、見方が変わった。みんないい人になっていくなぁ(笑)。
読了日:8月22日 著者:篠原ウミハル

見とこ、行っとこ、トコトコ東京 (単行本)見とこ、行っとこ、トコトコ東京 (単行本)
★3.5 県民性擬人化漫画の作者・もぐらさんが、実際にその土地に行って身をもって感じる県の特色。紀行コミックエッセイ第3弾。人ごみが苦手で「東京怖い」と尻込みしてしまうもぐらさんに共感。無理矢理引きずられるようにして嫌々訪れた東京は…? 「江戸」「政治・経済」「オタク文化」「カルチャー」に分けて見て回っている。個人的に好きだからか「江戸」パートが一番面白かった。 観光ガイド的な紀行エッセイとは違うので、物足りなさがなくはないけど、土地柄の背景に目を向けているので、深い所まで踏み込んでいるのが興味深かった。
読了日:8月22日 著者:もぐら

中国嫁日記 一中国嫁日記 一
★4 10歳以上年下の中国人と結婚したオタク男のコミックエッセイ。結婚はそもそも諦めていたという著者が、何がどうなって年下美女と国際結婚!? その経緯は巻末のストーリー漫画で明かされていたけど、本当に漫画みたいなミラクルの連続で、これが実話とは「人生何が起こるか分からない」ってこういう事を言うんだなー(笑)。 本編は国際結婚の面白エピソードが中心で、お嫁さんの月さんのキャラクターも手伝って、とても面白かった。外国に限らず、方言とか地域性とか、異文化に触れた時の驚きって楽しいから、こういうネタは大好き。
中国語の先生・王さんが日本人と結婚した時のエピソードで、喧嘩を繰り返していた時に彼から言われたという「お互い好きなら、お互いに一歩下がろう」は良かったなぁ。どちらかが一方的に我慢するんじゃなく、本当に相手が大切だと思うなら、お互い一歩譲る気持ちじゃないとね。
読了日:8月22日 著者:井上純一

マクドナルドさんのやさいアパートマクドナルドさんのやさいアパート
★3 表紙がふと目に留まって開いてみたら、『どうぶつに ふくをきせてはいけません』の人だった。《アパートの管理人のマクドナルドさん。奥さんが大切にしていたトマトの苗が萎れてしまい、日当たりを良くしようと窓の前の生垣を刈っちゃいます。元気になったトマトに気を良くしたマクドナルドさんは…》 ナンセンス絵本だし、結局はめでたしめでたし☆なんだからこんな事を言うのは野暮だけど、大人目線だと「そりゃ無茶苦茶だよ!!」とマクドナルドさんに若干の憤りを感じてしまった(^^;) 破天荒で笑えたけど苦笑、みたいなね。
読了日:8月23日 著者:ジュディ・バレット

あめふらし (絵本グリムの森)あめふらし (絵本グリムの森)
★3.5 妖しげな絵柄の表紙と、グリム童話としては聞き覚えのないタイトルが気になって。《塔の12の窓からどんなものも見通す千里眼の王女が、婿の条件として「自分の目からすっかり隠れた者」とおふれを出す。97人もの男が失敗して処刑され、次に3人の兄弟が名乗りをあげた》グリムの残酷さ全開! 後味も悪〜い(苦笑)。協力してくれた動物にも情け容赦ない(゜д゜lll) いい人誰もいない(笑)。何の教訓も感慨もない(^_^;) グリムってブラックだったなぁ、と再確認。絵の怪しさとあいまって、大人の絵本に仕上がってます。
絵の中に数字が書き込まれていたのは、何か意味があったのかなぁ?
読了日:8月23日 著者:グリム兄弟

きょうはマラカスのひ -クネクネさんのいちにち (日本傑作絵本シリーズ)きょうはマラカスのひ -クネクネさんのいちにち (日本傑作絵本シリーズ)
★4.5 なんてことないお話だけど、可愛い! ほっこり気持ちが温かくなった。絵も何とも言えない味があっていい! 《クネクネさんはマラカスが大好き。友達のパーマさんとフワフワさんと「マラカスのかい」を作っている。今度の発表会のために、クネクネさんは猛練習。そして発表会の日がやってきて…》読み終わったら、マラカスを振りたくなりました(*´艸`*) 読み聞かせとか、楽しそうだなぁ。「チャッ ウー チャチャ ウー!」♪q(>∇<*)p♪ 読む人のセンスが問われそうだから、音感リズム感のない私には無理だ(笑)。 
この絵の細い描線と滲み具合がいいなぁ、と思ったら、著者さん銅版画家…コレもしかして銅版画!? 銅版画でこの絵面…カッコイイ!
読了日:8月23日 著者:樋勝朋巳

マールとおばあちゃんマールとおばあちゃん
★4 表紙が綺麗だったので手に取った。《マールはおばあちゃんと大の仲良し。しかしある日、おばあちゃんが倒れてしまい…》似たもの同士で子どものように一緒に遊ぶ可愛いおばあちゃん。マールにとっては親友みたいな存在なんだろうな。途中予想外の出来事があり、そこからラストまでは深く沁みる展開。絵も美しくて凄く好き。ほとんどの絵の中にいるリスくん、彼(彼女?)もきっとマールの友達なのかな?
読了日:8月24日 著者:ティヌモルティール

アナベルとふしぎなけいとアナベルとふしぎなけいと
★3.5 絵がジョン・クラッセン。《雪に覆われ、煙突からは黒いスス、そんな町に住むアナベルは、ある日小さな箱を拾う。中には色とりどりのきれいな毛糸が入っていて…》自分のセーター、犬のセーター、友達、先生、家族…いくら編んでも減らない不思議な毛糸。雪とススでモノクロの世界が、美しい毛糸に彩られていく。動物達のセーター姿が特に可愛い♪『どこいったん』のクマさんのそっくりさんも(笑)。 ピンチも淡々と乗り越えて、幸せは当たり前のようにアナベルのもとへ。絵の魅力が存分に活かされた可愛い絵本。
読了日:8月24日 著者:マックバーネット

中国嫁日記 (二)中国嫁日記 (二)
★4 今回は震災の話から。東京でもそんなに長く揺れたんだなぁ。月さんがジンサンを本当に頼りに思ってるのが分かる。帰国していく外国人が多い中、日本を愛し残る方を選んだ人達の勇気に感謝。 *一度も旅行をした事がない中国のご両親に旅行をプレゼントする話も素敵。でも中国のスケール(移動にかかる時間や観光地の混雑ぶり)がデカすぎて、狭い範囲でアレコレ楽しむのに慣れてる日本人にはキビシそうだなぁ(笑)。 *結婚前のエピソード&やり直しプロポーズの話も感動。これ読むと、外国人とか関係なく、人柄と愛情が大事とオモイマス。
読了日:8月24日 著者:井上純一

聖☆おにいさん(9) (モーニングKC)聖☆おにいさん(9) (モーニングKC)
★4 何となく5〜6巻辺りではマンネリかなと思ってたんだけど、持ち直した感じがする。久しぶりに思わず吹き出す場面が多くて面白かった。《幼稚園で桃太郎の劇、ラジオ出演、節分、お雛様、受験、携帯機種変、アナンダの家出、花粉症、天国の門でのペトロとアンデレ》 現代日本の風習に接したカルチャーショックや勘違いみたいな、初期のネタに近い話が多いからかな。あと、個人的に好きな、ペトロとアンデレ兄弟の出番が多かったからかも。
読了日:8月26日 著者:中村光

あんじゅう―三島屋変調百物語事続あんじゅう―三島屋変調百物語事続
★4 新聞連載で読んだけど、単行本では読んでなかったので。やっぱり暗獣くろすけの話が可愛くて切なかった。加登夫婦とくろすけ、出会えて良かったのか…。あの二人だからこそ、くろすけは人が好きになったんだろうし。触れ合いが微笑ましい分余計に、痛々しく、別れは辛く、その後が哀しい。

◆『逃げ水』も可愛いくて厄介な神様の話。《田舎からある商家に預けられた少年。彼には「お旱さん」が憑いており、身の回りの水が全て消えてしまうという》
◆『藪から千本』お勝と出会う話。疱瘡のため痘痕顔だけど凛として優しいお勝が素敵。《隣家の一人娘お梅が嫁いだ。お梅は実は本家に産まれた双子の一人で、双子は不吉と姑が嫌ったため分家に貰われたのだが、姉のお花が亡くなり…》
◆『暗獣』青野先生登場。《武家屋敷の用人だった父が火事で死亡し、親類に貰われた直太郎。失火は父の責任と噂されていた。しかし手習い所の若先生は、屋敷の隣の空家に纏わるある事情を知っており…》
◆『吼える仏』青野先生の知人の行念坊が語った話。《偽坊主として諸国を歩いていた頃、山中で怪我をして助けられたある村。小さいが豊かで平和な村だったが、少しずつ不審を覚える出来事が…》

連載時の挿絵がそのままたっぷり入っていたのが嬉しい。この南伸坊さんの絵でキャラクターのイメージが固まってたので『泣き童子』の絵は馴染めなかったなぁ。怖い話が多かったから、伸坊さんじゃない方が良かったのかもしれないけど。次はまた、伸坊さんの挿絵だと嬉しい。
読了日:8月28日 著者:宮部みゆき

読書メーター


『中国嫁日記』、読む前は、尖閣問題や反日デモなど、正直中国に対していい印象がなかったのですが・・・。読んでみて、いい人もいれば悪い人もいる、という当たり前のことを思い出させてもらいました。

『きょうはマラカスのひ』は、表紙のシュールな絵に騙されてはいけません!(笑) なんだかゆるくて、妙に癒される絵本でした
一方『マールとおばあちゃん』は、絵が美しいです。内容は深いです。

『あんじゅう』は、前半に続編『泣き童子』を読んだので再読したのですが、2度目でも涙腺やられました くろすけ、可愛くて切ないよー!

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

菊池の異次元守備■Twitter,9/1

2013-09-02 | Twitter

菊池の守備は破天荒で見てて面白いね。「怒り新党」の新三大○○コーナーで「広島・菊池の人間離れした守備」とかやってくれないかなー(笑) #carp #怒り新党

1 件 リツイートされました

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする