日々茫然

猫・本・アート・日常生活などを、つれづれと思いつくままに記録

2018年1月に読んだ本(前半)

2018-02-11 | 本と漫画の話

年が変わってもう1ヶ月も過ぎ・・・。
それにしても今年は寒いです!!
温暖な瀬戸内のわがふるさとで、こんなに毎日のように雪を見るなんて。(それでも積もることはほぼゼロです)
しかも度々氷点下を記録、最高気温10度以下の連続!(例年どれだけ温暖なのか笑)
春が待ち遠しいです。 


1月の読書メーター
読んだ本の数:24
読んだページ数:2583
ナイス数:201

おさかなどろぼう (PHPわたしのえほん)おさかなどろぼう (PHPわたしのえほん)
★3.5 いしいひろしさんの新作。《おさかなどろぼうのトラは、くまが市場で買った魚を狙って、後をつけ…》ほのぼのした展開。『たべてみたい!』や『かもめたくはいびん』ほどユニークな展開ではなかったかなぁ。絵も2作より粗が気になった。温かみのあるかわいい絵なんだけど、動物が人間っぽいポーズをしてる時なんかのデッサンとか、頭身や物の比率とか、描写が雑になってる気がした。絵も話もほんわかしててすごく好きなんだけど、それだけに完成度が物足りないように感じてしまった。
読了日:01月06日 著者:いしい ひろし
 
走れ!  みかんのかわ
走れ! みかんのかわ
★4 吉田戦車の描いた絵本って?と気になって。表紙のみかんがかわいいし。ストーリーはのっけからシュール!《あるところにみかんがくらしておりました》暮らして!?しかもある朝みかんが起きたら、衝撃的な出来事が!!絵もシュールなことに!!どうなる?!さすがギャグ漫画家、ユニークで目の離せない展開。ラストは、続く展開を期待してページをめくったら、絵だけで呆気なく結末が説明されているような感じで、「え?これで終わり?」と物足りなさがあった。先の展開も期待したのになぁ。それだけ面白かったということなんだけど。
読了日:01月06日 著者:吉田戦車
 
きょうはなにする? (一般書)
きょうはなにする? (一般書)
★3.5 『ムーとたすく』2冊目が出たのは知ってたけどそれっきり忘れてて、図書館で見つけた。2冊目は絵本のイメージで作られたようだけど、ストーリーがあるわけではなく、基本的には1冊目と同じような写真集。たすく君に弟も生まれて、途中から2人と1匹に。たまにパパも登場。ムーとたすく2人がメインの1冊目に比べると、“家族”の写真集っぽく、視点がばらける感じにはなってしまったかも。相変わらずムーがかわいい。特に寝顔がたまらん。子供達と固まって寝てたり、一緒に遊んでいる感じが、平和そのものでほんわかした。
読了日:01月07日 著者:Ayasakai
 
絵本の国のぬいぐるみ (MOE BOOKS)
絵本の国のぬいぐるみ (MOE BOOKS)
★4 ぐりとぐら、ぐるんぱ、こねこのぴっちなど、絵本の人気キャラクターのぬいぐるみの作り方本。再現度が高い!かわいい!!こねこのぴっちが特に可愛くて、型紙もシンプルで生地は白黒2色で済むし、何だか作れそうな気がしたので、型紙をコピーして生地も買ってみたけど、年末年始あっという間に過ぎ、作る余裕がないまま…。このまま放置しないようになんとか作りたいとは思ってるんだけど…。
読了日:01月07日 著者:原 優子
 
藤城清治の影絵の絵本 グリム
藤城清治の影絵の絵本 グリム
★3.5 藤城清治の影絵で読むグリム童話5編。影作品の美しさを堪能。クマやヒツジなど、個人的には人間より動物の描写の方が素敵だと思うので、動物の出番が少なかったのはちょっと寂しかった。《雪白ちゃんとバラ紅ちゃん/お月さまのなかった国/六羽の白鳥/土のなかの小人たち/花にされた子ども》六羽の白鳥以外は読んだことなかった。お話としては、グリムはシュールだったり理不尽なところがあって、理屈としてスッキリしない点もあるんだけど、そういう癖のあるところが面白みになってると改めて思う。一時ハマったなぁ、グリム。
読了日:01月09日 著者:藤城 清治
 
井上浩輝 写真集(仮)
井上浩輝 写真集(仮)
★4.5 キタキツネの写真集。キタキツネの写真をこれほどじっくり見たことはなかった。凛々しいのにモフモフ、すごく魅力的。スッと長い鼻先は犬っぽく、細い瞳孔のつり気味の目は猫っぽい。金茶の毛色が雪に美しく映える。元々は北海道の風景写真が目的だったという作者の写真は風景も美しく、木々の遠景はまるで東山魁夷の絵画のようで、幻想的。ずっと眺めていられそうな写真集。
読了日:01月09日 著者:井上 浩輝
 
北欧女子オーサが見つけた日本の不思議3 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)
北欧女子オーサが見つけた日本の不思議3 (メディアファクトリーのコミックエッセイ)
★3.5 今回は新聞社の連載として日本の伝統文化や現代のものも含む独特の文化などを体験したルポも。折り紙、茶摘み、そば打ち、将棋などは外国人ならではの体験だけど、白塗りファッションや野宿体験などは、日本人ですら滅多に体験することのない事で新鮮。スウェーデン人としての価値観から、男女平等や動物保護・環境問題にかなり厳しい見方で苦言が多い。ごもっともな指摘もあれば、そこは過敏すぎるのではないかと思うところも。労働環境や家事育児に関する男女格差については、本当にスウェーデンが羨ましくなるけど。
読了日:01月09日 著者:オーサ・イェークストロム
 
御手洗潔@星籠の海(1) (ヤンマガKCスペシャル)
御手洗潔@星籠の海(1) (ヤンマガKCスペシャル)
★3.5 地元が舞台で映画化もされた作品。映画見た人に聞いた感想が微妙だったため、映画も見ず原作も未読。図書館で漫画化作品を見つけたので、漫画読んで面白そうだったら原作も読もうかなと。幕末の歴史にまつわる謎、死体が立て続けに流れ着く島の謎、新種の危険ドラッグ、さらに御手洗の友人が絡む倒叙的事件、幼児誘拐殺人事件など、断片的に事件が起きては部分的に解決したり繋がったり。かなりサクサク話が進む。絵はキレイだけど表情などに固さや癖があって正直苦手。これとは別の短編を漫画化した作品も似たような絵の印象だったなぁ。
読了日:01月14日 著者:赤名 修
 
御手洗潔@星籠の海(2) (ヤンマガKCスペシャル)
御手洗潔@星籠の海(2) (ヤンマガKCスペシャル)
★3 漫画2巻で完結したせいか、かなりサクサク話が進んで、え?これで終わり?って感じだった。危険ドラッグの黒幕も空気だったし、御手洗の友人と恋人の関わった事件に至っては、一番派手で気になる事件だったのに、御手洗が犯人を指摘しただけで満足してしまい、なぜあんなに猟奇的に演出したのか、犯人が今後どうなるのか、教授は利用されただけなのか、色々不明でモヤモヤする。原作を読めばもっとハッキリするのかとざっと調べてみたら、原作、映画、漫画どれも登場人物や関係性が違っているようで、余計混乱。原作読むべきか悩ましい。
読了日:01月14日 著者:赤名 修
 
大家さんと僕
大家さんと僕
★4 芸人・カラテカ矢部さんのエッセイ漫画。今時珍しい、大家さんちの2階に住む形(2世帯住宅なので独立はしている)で、ご高齢の大家さんとの交流を描く。大家さんは10代を戦時中に過ごしているため、戦時中の思い出話が多く、時にしんみり。でも大家さん自身は裕福らしく、世間ずれしてない純粋で上品な女性。バラエティ番組など見てないので(矢部さんを俳優だと思っている)、二人の世代的・感覚的・金銭的etc.ギャップがすごいんだけど、なぜか馬が合っている模様。一緒に旅行まで行っちゃう。奇跡の取り合わせ。面白かった。
お父さんが絵本作家(やべみつのり)さんだという事を初めて知った。絵に味があるのはお父さんゆずりなのかも。芸人さんとしてはなかなかブレイクしきれなかった(知名度はあると思う)けど、思わぬ方向から才能が開花したというか、ひとつ強みが持てたのでは。続刊も楽しみ。

読了日:01月15日 著者:矢部 太郎
 
わらういきもの
わらういきもの
★3.5 笑顔に見える動物達の写真集。珍しい野生動物からイヌ・ネコまで。中には昆虫(知らずにページをめくったら昆虫のドアップでギョッとした)や植物まで。「顔に見える模様」まで含む。威嚇やフレーメン反応が笑顔に見える、というのも含む。それが本当に笑ってるように見えるならまだしも、全く笑顔に見えない写真も多く、もう何でもあり。もちろん微笑ましい表情もたくさんあったけど、人によっては気持ち悪い・恐いと感じる写真もあるので、「笑顔」でくくったのはマイナスかも。動物の「顔」写真集としてならとても面白かった。
読了日:01月15日 著者:近藤 雄生
 
ねこといぬ (IWAGO'S BOOK) (IWAGO’S BOOK 3)
ねこといぬ (IWAGO'S BOOK) (IWAGO’S BOOK 3)
★4.5 安定の岩合さん。猫と犬が一緒にいる光景ばかりの写真集。仲良く寄り添うものから、街中などでたまたま遭遇した風な、ちょっと緊張感のあるものまで。犬と猫が仲良しな様子は、とても微笑ましくて、めちゃくちゃ和む。猫だけ、犬だけとはまた違う関係性が見えて何だかすごくいい。ちなみに表紙の写真が、近くの鞆の浦だ!知ってる場所が表紙でちょっと嬉しい。
読了日:01月15日 著者:岩合 光昭

 

2018年1月に読んだ本(後半)に続きます。

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2018年1月に読んだ本(後半)

2018-02-11 | 本と漫画の話

1月後半です。 



すごいぞ!ニッポン美術 (直感こども美術館)すごいぞ!ニッポン美術 (直感こども美術館)
★3.5 日本美術を絵本形式で紹介。フルカラーで図版も大きいので、眺めるだけでも満足感がある。解説はシンプル。掲載順が時代バラバラだなぁと思ったら、巻末にちゃんと年代順に並べたページもあって、至れり尽くせり。他のシリーズも読んでみたくなった。
読了日:01月16日 著者:結城 昌子
 
MOE(モエ)2018年1月号 (日本のすごい絵本作家100名/とじこみふろく ヒグチユウコポストカード)
MOE(モエ)2018年1月号 (日本のすごい絵本作家100名/とじこみふろく ヒグチユウコポストカード)
★3.5 今人気の絵本作家やロングセラー作家へのインタビューや、絵本作家名鑑まであるので、保存版に手元に置いておいてもいいかも。1日のスケジュールを円グラフにしてあったりして、夜型だったり朝方だったり個性が出てる。名鑑には、一人一人キャッチフレーズ的なものも付いてて、内容はそれほど詳しくはないけど(デビュー作だけじゃなくて代表作・人気作・シリーズ作品などのリストもあるとありがたい)、凝ってる。
読了日:01月16日 著者:
 
すべてがちょっとずつ優しい世界
すべてがちょっとずつ優しい世界
★3.5 図書館の広島本大賞の特集コーナーにて。図書館なので帯などは外されてフィルムコートされていて、先入観なく読んだ。その後で、広島本と言っても著者が広島出身というだけでなく、東日本大震災と原発、広島や福島の過去と未来などを暗喩的に描いた寓話だったということを知った。可愛らしいキャラクターばかりだけど、光のない村は常に黒ベタ塗りで暗く静謐で、物寂しい。純朴な住民はそれでも穏やかに暮らしていたけど、ある時街の人から「村をちょっとよくするご案内」が届く。嵐が来て困窮した村は、ひかりの木を受け入れる。 
街の人を含め悪意のある人はいない、みんなちょっとずつ優しいのに、事態は悪い方へ進む。「無関心」「日和見」、「良かれと思って」誰も強くは主張せず衝突もなく、そんなフワッとした「みんながそれでいいなら反対しない」雰囲気で、あくまでも平和に、でも悪い方へと舵は切られ続けてしまう。おとぎ話のようなのに、生々しい。背景が分かって読み直すと、色々考えさせられた。最後は再生への希望と見ていいのかな。
読了日:01月16日 著者:西島 大介
 
夏目友人帳 22 (花とゆめCOMICS)
夏目友人帳 22 (花とゆめCOMICS)
★3.5 短い番外編や軽めの話を挟んでいたので、全体的にあっさりした印象。大筋に進展もなく、ちょっとマンネリ?《妖怪についての文献などを展示している隣町の旅館へ出かけた夏目・田沼・タキ。大雨の通行止めで帰れなくなり一泊することに。その夜悪い妖が旅館に侵入し…『表のれん』/ニャンコ先生が森で出会った妖怪好きの少年との交流(特別編)/夏目が落としたらしい人形の指を拾った西村の家へ、その夜夏目が訪ねてくるが『月夜の夏目』/レイコが友人帳に最初に名前を書かせた妖から聞いた、発端の話『名前を教えて』 /雨宿りに立ち寄った廃駅で的場と出くわす。横の包みから美しい鳥のさえずりが聞こえ、的場は「今捕まえたタチの悪い妖怪」だと言う『雨宿りの廃駅』》
読了日:01月16日 著者:緑川ゆき
 
今日も嫌がらせ弁当
今日も嫌がらせ弁当
★3.5 反抗期の娘への嫌がらせとして始めたキャラ弁を高校3年間作り続けた母と食べ続けた娘の記録。細かい文字や似顔絵が特にすごい。最後の表彰状は集大成! ネットで話題になっていたけど、作者は八丈島のシングルマザーだったとは知らず。お仕事複数掛け持ちしてて夜遅い日もある中で、早起きして3年間やり遂げたお母さんの執念はすごい。そんなお母さんに対して、色々無茶ぶりワガママも言う娘さん、根はいい子だろうし感謝もしてたんだろうけど…。お母さんも満更でもなさそうだし、反抗期だけど甘え上手な感じなんだろうな。
読了日:01月16日 著者:Kaori(ttkk)
 
はらぺこ万歳! 家ごはん、外ごはん、ときどき旅ごはん
はらぺこ万歳! 家ごはん、外ごはん、ときどき旅ごはん
★3.5 食に関するコミックエッセイ。たかぎさんの絵はすごく上手いわけじゃないのに(失礼)すごく美味しそうに食べる表現が上手い。旅行エッセイも、ご当地料理がとても美味しそうで、「行ってみたい!コレを食べてみたい!!」と思わせる。この本ではさらに食に特化しちゃったので、次から次へと美味しそうな場面のオンパレード。スペシャル納豆、乾麺タイプの冷やし中華(冷やし中華好きじゃないのに)、たこ焼き、たこせん、明石焼き、頭入りの塩辛、謎のスープ・ポーミントン、そして青森の海坊厨!!お腹が空いちゃう危険な漫画。
読了日:01月22日 著者:たかぎ なおこ
 
あま~いしろくま (PHPにこにこえほん)
あま~いしろくま (PHPにこにこえほん)
★3 第2弾。1冊目のインパクトはないけど、おやつばかりなので、とにかく美味しそう。子どもはこっちの方がテンション上がるかも?
読了日:01月28日 著者:柴田 ケイコ
 
ぎゅっ
ぎゅっ
★3 表紙の猫に惹かれて読んでみた。マー君という男の子の成長をお母さんの視点から振り返るように語る。絵や作者の名前の印象からイマドキ風の絵本かと思ってしまったけど、内容は思ったよりベタで、ちょっと物足りないと思ってしまった。
読了日:01月28日 著者:ミフサマ
 
だるまさんが
だるまさんが
★3.5 大人気シリーズなので2歳半の姪っ子に読んでみた。同じように体を揺らしたり身振りをしながら読み聞かせてみたけど、イマイチ反応がなかった…。大人しく最後まで見てたので、興味は持ってたみたいだけど、“だるまさん”がピンとこなかったのかなぁ。「なんぞコレは?」って顔してた。それとも、もっと振り切って演じなければダメなのか?【追記】何度か読み聞かせていると、一緒にアクションしながら面白がってくれるようになってきた!
読了日:01月28日 著者:かがくい ひろし
 
百姓貴族(5) (ウィングス・コミックス・デラックス)
百姓貴族(5) (ウィングス・コミックス・デラックス)
★3.5 相変わらず激しく超現実的な畜産農家事情。生命を身近に扱うお仕事では、綺麗事だけじゃ済まないということを、脳天をかち割りにきてるなというレベルで教えてくれる。
読了日:01月29日 著者:荒川 弘
 
重版出来! 10 (ビッグコミックス)
重版出来! 10 (ビッグコミックス)
★3.5 相変わらず激しく超現実的な畜産農家事情。生命を身近に扱うお仕事では、綺麗事だけじゃ済まないということを、脳天をかち割りにきてるなというレベルで教えてくれる。
読了日:01月29日 著者:松田 奈緒子
 
あそびあそばせ 5 (ヤングアニマルコミックス)
あそびあそばせ 5 (ヤングアニマルコミックス)
★3.5 冒頭の話、前巻の続きになってると思わなくて、話の筋が読めないから、間を1巻飛ばしちゃったかと思った。その他は、めちゃくちゃブッとんだ話はなかったかな。先生が学生時代の話も、いつもの3人ほどのインパクトはなく。赤ちゃんはヤバイ。
読了日:01月29日 著者:涼川りん

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