1年の半分が過ぎたなんて信じられない・・・
6月20日までは緊急事態宣言延長で仕事も出勤調整があったりして、落ち着かない感じでした。
解除後は地元では感染者数もほぼ0でしたが、ここ数日ちらほら発生しているので、また増えるのでは、と戦々恐々です。
ワクチンは会社の手配で7月中に2回接種予定です。
6月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1087
ナイス数:113
オオカミ県
★4 銅版画が素敵。アートとして眺めるだけでも楽しい。ストーリーは荒唐無稽。オオカミ県に住む主人公のオオカミ、都会には兎になりすました動物達、というファンタジーと、東京、インターネット、統一地方選挙といった現実的な言葉がごちゃ混ぜになって、なんとも不思議な世界観。銅版画にはルドンの蜘蛛とか件(くだん)なども意味ありげに紛れ込んでいて面白い。
読了日:06月06日 著者:多和田葉子
はたらく細胞(6) (シリウスKC)
★3.5 最終巻が出てた!何年も新刊が出てなかったから、5巻で打ち切り?なのかと。でもなんか絵柄が違う?スピンオフシリーズみたいに別人が描いてるのかと思った。キャラの雰囲気も何か微妙に違うし(特に白血球さん)。話の内容もこれまでと比べて弱いような、と思ったら企業のクレジットが入ってたりして、大人の事情でエンターテインメントに振り切って描けなかったのかもなぁ。お勉強感が出てた。それでもiPS細胞とかコロナの話は分かりやすくて良かった。
もっと白血球さん達の活躍が見たかったけど、潮時なんだろうなと寂しく感じる最終巻だった。人体の科学を見て分かりやすく、そしてちゃんと面白く漫画で表現した素晴らしい作品。読めて良かった。
《たんこぶ/左方移動/iPS細胞/乾癬/新型コロナウイルス》
読了日:06月08日 著者:清水 茜
妖怪絵草紙 湯本豪一コレクション
★4 三次もののけミュージアムで見た『人面草紙』が気になって。前1/3ほどは妖怪画や妖怪譚の絵草紙、残りは人面草紙。全ページ原寸フルカラー、セリフや文字も現代語訳付き。訳があっても訳わからん場面ばかりで、どれもこれもゆるくてシュール笑。博物館で見た、短パンアロハでポケットに手を突っ込んだチャラいお兄ちゃんに見えて気になってた人面についても、じっくり観察して何となく判明。どうやら短い羽織に尻をからげた“後ろ姿”らしい。そうと分かって見ても、現代人っぽく見えてジワジワくる。謎の多い人面草紙、やっぱり面白い。
読了日:06月13日 著者:湯本 豪一
吾峠呼世晴短編集 (ジャンプコミックス)
★4 初期の短編集。鬼滅の前身になった作品など4作品。鬼滅は残酷な場面が多いけど笑える場面も多くてバランスが取れてたけど、この4作はギャグパートがほとんどない、ダークでホラー味が強い世界観。個人的にはこういうのも好き。どれも連載化して掘り下げられていくと面白くなりそうな作品。
『過狩り狩り』は鬼滅の前身で、珠世さんなどが登場する。鬼滅の鬼と吸血鬼の類似性が分かりやすい。『文殊史郎兄弟』虫が苦手なのでゾクゾクした。キャラの個性が強い。話が広がって人間味が出てきたら面白くなりそう。 『肋骨さん』主人公が純粋に正義の味方なのはコレだけ。河童がかわいいし比較的明るい作品。主人公の抱える葛藤は鬼殺隊っぽい。『蠅庭のジグザグ』文殊史郎と同じく正義感のない主人公。これも人間らしい葛藤が出てくると盛り上がりそう。
読了日:06月13日 著者:吾峠 呼世晴
デキる猫は今日も憂鬱(5) (ワイドKC)
★4 《数年ぶりに年末年始の帰省をする事になった幸来は、諭吉を連れて行く事に。諭吉の存在を隠したまま乗り切れるか?》
親の帰って来いという圧が重い。帰りたくないわけじゃないんだけどねぇ。デキる猫は両親との仲も見事に取り持ってくれた。帰宅した時の疲労困憊の諭吉、(少しだけど)幸来に世話を焼かれて、珍しいものを見た。それにしても諭吉との生活、もう夫婦じゃない?笑。そりゃ縁遠くなりますわ。書き下ろしの仔猫時代の諭吉、健気すぎて泣けた。
読了日:06月16日 著者:山田 ヒツジ
蕎麦湯が来ない
★3.5 せきしろさんと又吉さんの自由律俳句集3冊目。文字数に縛りのない、ごく短い呟きのような言葉は、何の意味もないようで、ふと何かの琴線に触れたりもする。情景が明確に浮かばないよく分からないものもある。一体どんな場面なんだ、と想像してみたりするけど、いくつか思い浮かんで、それぞれに違った情景、感情だったりして、それも不思議な感覚で面白い。合間にエッセイも入っていて、それも好き。二人の文章の雰囲気が似ている。激しい感情がなくて落ち着く。好きな一句「カツ丼喰える程度の憂鬱」
読了日:06月28日 著者:せきしろ,又吉直樹
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