日々茫然

猫・本・アート・日常生活などを、つれづれと思いつくままに記録

2022年4月に読んだ本

2022-05-15 | 本と漫画の話

5月に入って、久しぶりに広島(市)へ美術展を見に行ってきました。
コロナ前は、年に数回は美術展を見に通っていたのに、この3年はほぼ行ってない。
遡ったら2020年に1回だけ。あと3月にカープレジェンドゲーム(OB戦)観戦で球場へ。(球場はコロナより以前からチケットが取れなくてご無沙汰だったので、めちゃくちゃ久しぶりでした)

久しぶりの美術館、しかも見たい展示が重なっていたのでハシゴ!
県立美術館「現代アートの100年」と、ひろしま美術館「こぐまちゃんとしろくまちゃん 絵本作家わかやまけんの世界」
ちょっと疲れたけど、楽しかったです。
今年は制限も緩和されつつあるし、もう少し遠出の機会が増えたらいいなぁ。


4月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:914
ナイス数:114

タカコさん 1 (ゼノンコミックス)タカコさん 1 (ゼノンコミックス)
★4 ワカコ酒の作者さんの別作品。ワカコ酒の巻末に必ず広告が載っているので、気になって読んでみた。
人よりちょっとだけ耳がいいタカコさん。本人は無口で、聞き役に回ることが多く、いつも笑っている。聞こえてくる音や声を、雑音や耳障りなものとして捉えていなくて、受け止め方が優しい。人柄が穏やかなタカコさんの日常は、ちょっとピリッとする場面があっても、必ずいいところに着地するので、心も穏やかに読めて安心感があった。
読了日:04月11日 著者:新久千映

 
ねこおばあさんぼくねこおばあさんぼく
★4 《嵐の日に4階のベランダに迷い込んだ、ボロボロに弱った猫を保護した作者さん。ツイッターで飼い主探しをしたところ、「近所のおばあさんが飼っている猫です」と情報が寄せられる》
その経緯をツイッターで読んで、色々考えさせられた。カメントツさんの選んだおばあさんとの関わり方が、なかなかできないことだよなぁ、と涙が出た。尊敬する。猫にとって何が幸せか、安全か、アップデートしていかなきゃなぁ。その後のまくらさん(猫)と先住猫グーさんとの暮らしは、ほのぼの猫エッセイ漫画。2匹とも個性的で可愛い♡
読了日:04月18日 著者:カメントツ

 
このあと どうしちゃおうこのあと どうしちゃおう
★3.5 ヨシタケさんの絵本、何冊か試し読みしたけど、なんか苦手で、以後食わず嫌いに。これは図書館で見かけて、「人気なのに書架にあるの珍しいな」と何となく手に取ってみた。
《死んだおじいちゃんのベッドの下から出てきた『このあとどうしちゃおう』と書かれたノート。おじいちゃんが、自分が死んだらどうなりたいか、どうして欲しいかが書いてあった》
死んだ後のあの世の予想や希望、生まれ変わったらなりたいものとか、こんな神様にいて欲しいとか、他愛無いことがあれこれ書かれていて、「ぼく」はこれを書いたおじいちゃんの気持ちもあれこれ想像してみたりする。こまごまと描かれたイラストがネタ帳みたい。ヨシタケさんの絵本は色々なアイデアを展開させて、読者に新しい視点や気付きを提供する。次々提示されるアイデアは、斬新で面白いなと思う所もあるし、展開も上手いな、と思うんだけど、やっぱり何故か自分にはノリが合わないような。なぜだろう。
読了日:04月19日 著者:ヨシタケ シンスケ

 
おじさんはカワイイものがお好き。 (7) (POLARIS COMICS)おじさんはカワイイものがお好き。 (7) (POLARIS COMICS)
★4 この巻から電子版に切り替え。パグ太郎界隈に色々大きな動きが!特に映画化で盛り上がる。情報やグッズの供給過多でキャパオーバー気味な感じ、分かるなぁ。ケンタ君が色々アドバイスしてあげてたりして、ホントにケンタ君というオタク仲間がいて良かったね、という気持ち。鳴戸課長はまさかの猫ちゃん保護!ますます人間的に柔らかくなりそうで、楽しみだ。波乱の展開とかいらないから、みんな好きなものにキャッキャしててほしい。
読了日:04月22日 著者:ツトム

 
どうして パパと けっこんしたの? どうぶつたち それぞれのこたえ (日本傑作絵本シリーズ)どうして パパと けっこんしたの? どうぶつたち それぞれのこたえ (日本傑作絵本シリーズ)
★3.5 ペンギン、ライオン、ダチョウ、カピバラ…動物の子供達が、お母さんに質問。お母さんの受け応えが楽しい。特にライオンのお母さんの「えっ!それ聞く?」の表情と後ろでダラけてるお父さんライオンの姿が好き(笑)。絵もリアルさとデフォルメが絶妙なバランスで好き。タヌキの後ろ姿が可愛い!お母さんの答えは、基本的に動物の生態に沿っていて、ちゃんとした正解でもある。でもそんな真面目な感じは全然出てないのが上手いし良いな。あと、何気にフンコロガシもいるのが芸が細かい!
読了日:04月24日 著者:桃戸 栗子

 
あおいアヒルあおいアヒル
★3.5 《青いアヒルは、親とはぐれたワニの赤ちゃんを保護して育てる。立派に育って大きくなったワニ。でもいつからか、青いアヒルは色々なことを忘れるようになり…》
ほのぼの絵本かと思いきや、認知症が題材だった。ワニの愛情深さに泣けてくる。実際にはこんな綺麗事じゃないけど、絵本だからこれでいい。
読了日:04月24日 著者:リリア

 
たまごのはなしたまごのはなし
★4 MOEで見て興味を引いたので読んでみた。ある日突然自我を持って動き出した卵の独白。「めをさましたら」「さんぽ」「あめのひ」の3編に分かれている。繊細な鉛筆画?の絵は、基本写実的で美しいのに、キャラクターは不気味さもあって、ユーモラスでもあり、絶妙なバランス。絵本としては文章多めだし、内容的にも大人が読むことを想定してあるっぽい。マシュマロとのコンビが面白い。卵はわりとやりたい放題で自由で、何の教訓もない感じが良かった。
読了日:04月24日 著者:しおたにまみこ

 
タカコさん 2 (ゼノンコミックス)タカコさん 2 (ゼノンコミックス)
★3.5 人より少しだけ耳がいいタカコさんの日常。タカコさんはおっとりしてて人がいいので、単独だと見てて穏やかな気分で読める。時々周りの人達の間で波風が立つことがあって、ピリつくけど、タカコさんの存在が中和してくれる。でもタカコさんでもネガティブになって寝られない日や、ブラックタカコさん(蚊の話)が顔を見せる時もあるんだなぁ(笑)。
職場の奥さんがかなりキツい人で、悪い人ではないのは分かるけど、出てくる度にちょっとモヤっとする。もうちょっと角の立たない言い方、接し方があるでしょ、と。
絵柄の面で、タカコさんの顔がかなりシンプルな一方、周りの人の顔の描写がリアル(漫画的に)すぎて、その落差に時々違和感がある。ワカコ酒はそうでもないので、タカコさんではあえてこんな風に描き分けてるのかなぁ。
読了日:04月26日 著者:新久千映

 
心震える絶景 一生に一度、目にしたい景色 (ナショナルジオグラフィック)心震える絶景 一生に一度、目にしたい景色 (ナショナルジオグラフィック)
★3.5 風景が多いけど、人物や動物の写真も。一応テーマごとに分かれているものの、あまり厳密な感じではない。なんとなく眺めて、すごいなとか、綺麗だなとか、ゆるく楽しんだらいいのかなと思う。色彩が強調されたビビッドな作品が多くて、多分ここまで極彩色ではないんじゃないかと思うので、現実に目で見た感じはどうなのか気になる。
読了日:04月30日 著者:アニー・グリフィス

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