1月後半です。
すごいぞ!ニッポン美術 (直感こども美術館)
★3.5 日本美術を絵本形式で紹介。フルカラーで図版も大きいので、眺めるだけでも満足感がある。解説はシンプル。掲載順が時代バラバラだなぁと思ったら、巻末にちゃんと年代順に並べたページもあって、至れり尽くせり。他のシリーズも読んでみたくなった。
読了日:01月16日 著者:結城 昌子
MOE(モエ)2018年1月号 (日本のすごい絵本作家100名/とじこみふろく ヒグチユウコポストカード)
★3.5 今人気の絵本作家やロングセラー作家へのインタビューや、絵本作家名鑑まであるので、保存版に手元に置いておいてもいいかも。1日のスケジュールを円グラフにしてあったりして、夜型だったり朝方だったり個性が出てる。名鑑には、一人一人キャッチフレーズ的なものも付いてて、内容はそれほど詳しくはないけど(デビュー作だけじゃなくて代表作・人気作・シリーズ作品などのリストもあるとありがたい)、凝ってる。
読了日:01月16日 著者:
すべてがちょっとずつ優しい世界
★3.5 図書館の広島本大賞の特集コーナーにて。図書館なので帯などは外されてフィルムコートされていて、先入観なく読んだ。その後で、広島本と言っても著者が広島出身というだけでなく、東日本大震災と原発、広島や福島の過去と未来などを暗喩的に描いた寓話だったということを知った。可愛らしいキャラクターばかりだけど、光のない村は常に黒ベタ塗りで暗く静謐で、物寂しい。純朴な住民はそれでも穏やかに暮らしていたけど、ある時街の人から「村をちょっとよくするご案内」が届く。嵐が来て困窮した村は、ひかりの木を受け入れる。
街の人を含め悪意のある人はいない、みんなちょっとずつ優しいのに、事態は悪い方へ進む。「無関心」「日和見」、「良かれと思って」誰も強くは主張せず衝突もなく、そんなフワッとした「みんながそれでいいなら反対しない」雰囲気で、あくまでも平和に、でも悪い方へと舵は切られ続けてしまう。おとぎ話のようなのに、生々しい。背景が分かって読み直すと、色々考えさせられた。最後は再生への希望と見ていいのかな。
読了日:01月16日 著者:西島 大介
夏目友人帳 22 (花とゆめCOMICS)
★3.5 短い番外編や軽めの話を挟んでいたので、全体的にあっさりした印象。大筋に進展もなく、ちょっとマンネリ?《妖怪についての文献などを展示している隣町の旅館へ出かけた夏目・田沼・タキ。大雨の通行止めで帰れなくなり一泊することに。その夜悪い妖が旅館に侵入し…『表のれん』/ニャンコ先生が森で出会った妖怪好きの少年との交流(特別編)/夏目が落としたらしい人形の指を拾った西村の家へ、その夜夏目が訪ねてくるが『月夜の夏目』/レイコが友人帳に最初に名前を書かせた妖から聞いた、発端の話『名前を教えて』 /雨宿りに立ち寄った廃駅で的場と出くわす。横の包みから美しい鳥のさえずりが聞こえ、的場は「今捕まえたタチの悪い妖怪」だと言う『雨宿りの廃駅』》
読了日:01月16日 著者:緑川ゆき
今日も嫌がらせ弁当
★3.5 反抗期の娘への嫌がらせとして始めたキャラ弁を高校3年間作り続けた母と食べ続けた娘の記録。細かい文字や似顔絵が特にすごい。最後の表彰状は集大成! ネットで話題になっていたけど、作者は八丈島のシングルマザーだったとは知らず。お仕事複数掛け持ちしてて夜遅い日もある中で、早起きして3年間やり遂げたお母さんの執念はすごい。そんなお母さんに対して、色々無茶ぶりワガママも言う娘さん、根はいい子だろうし感謝もしてたんだろうけど…。お母さんも満更でもなさそうだし、反抗期だけど甘え上手な感じなんだろうな。
読了日:01月16日 著者:Kaori(ttkk)
はらぺこ万歳! 家ごはん、外ごはん、ときどき旅ごはん
★3.5 食に関するコミックエッセイ。たかぎさんの絵はすごく上手いわけじゃないのに(失礼)すごく美味しそうに食べる表現が上手い。旅行エッセイも、ご当地料理がとても美味しそうで、「行ってみたい!コレを食べてみたい!!」と思わせる。この本ではさらに食に特化しちゃったので、次から次へと美味しそうな場面のオンパレード。スペシャル納豆、乾麺タイプの冷やし中華(冷やし中華好きじゃないのに)、たこ焼き、たこせん、明石焼き、頭入りの塩辛、謎のスープ・ポーミントン、そして青森の海坊厨!!お腹が空いちゃう危険な漫画。
読了日:01月22日 著者:たかぎ なおこ
あま~いしろくま (PHPにこにこえほん)
★3 第2弾。1冊目のインパクトはないけど、おやつばかりなので、とにかく美味しそう。子どもはこっちの方がテンション上がるかも?
読了日:01月28日 著者:柴田 ケイコ
ぎゅっ
★3 表紙の猫に惹かれて読んでみた。マー君という男の子の成長をお母さんの視点から振り返るように語る。絵や作者の名前の印象からイマドキ風の絵本かと思ってしまったけど、内容は思ったよりベタで、ちょっと物足りないと思ってしまった。
読了日:01月28日 著者:ミフサマ
だるまさんが
★3.5 大人気シリーズなので2歳半の姪っ子に読んでみた。同じように体を揺らしたり身振りをしながら読み聞かせてみたけど、イマイチ反応がなかった…。大人しく最後まで見てたので、興味は持ってたみたいだけど、“だるまさん”がピンとこなかったのかなぁ。「なんぞコレは?」って顔してた。それとも、もっと振り切って演じなければダメなのか?【追記】何度か読み聞かせていると、一緒にアクションしながら面白がってくれるようになってきた!
読了日:01月28日 著者:かがくい ひろし
百姓貴族(5) (ウィングス・コミックス・デラックス)
★3.5 相変わらず激しく超現実的な畜産農家事情。生命を身近に扱うお仕事では、綺麗事だけじゃ済まないということを、脳天をかち割りにきてるなというレベルで教えてくれる。
読了日:01月29日 著者:荒川 弘
重版出来! 10 (ビッグコミックス)
★3.5 相変わらず激しく超現実的な畜産農家事情。生命を身近に扱うお仕事では、綺麗事だけじゃ済まないということを、脳天をかち割りにきてるなというレベルで教えてくれる。
読了日:01月29日 著者:松田 奈緒子
あそびあそばせ 5 (ヤングアニマルコミックス)
★3.5 冒頭の話、前巻の続きになってると思わなくて、話の筋が読めないから、間を1巻飛ばしちゃったかと思った。その他は、めちゃくちゃブッとんだ話はなかったかな。先生が学生時代の話も、いつもの3人ほどのインパクトはなく。赤ちゃんはヤバイ。
読了日:01月29日 著者:涼川りん
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