新しい工事現場の初日というものは緊張するものだ。
特に経験のない工事内容だとなおさら。
心配性の私は、よく眠れない。今日も何度も目が覚めた。
出入り口用の仮設足場を昨日組んだので、正確には現場二日目であるが、
改修工事の作業自体は今日が初日。
改修工事につきものの、「あちゃ～」やら「え～」も２つ３つ出て、賑やかだった。
工事は病室の改修工事。
工事の一つは、
特殊工法により通常は床に貼るシートを壁に貼ってあり、それを二部屋張り替える工事。
剥ぎ取り専門の業者さん３人。
ところが剥いでみて「あやぁ～２重ばい」
お隣の部屋では「こっちは３重ばい」
「え～、重ね貼りしてあるなんて一言も聞いとらんばい」
新築時のシート、＋その上に改修のシート、＋またまたその上に改修のシートの３重構造。
手間と費用と日数を考えると、ベターな判断だったと重々理解はできる。
しかし、午前中で剥ぎ取り完了の予定が、ずれこんだ～。おいおい予定が狂ったぞ。
また、もう一つの工事は鋼製建具の取替２ヵ所。鋼製建具の業者さん３人。
鉄＋コンクリート、と ステンレスでできたものを、ギャーン、ギャーンと切断し、ガンガンガンと叩いての解体作業。
とにかくうるさい。そんな作業を５時間も。
さて、新しいのを入れてみようとしたら、
「 ありゃぁ～」
「 入らんじゃん 」
「 え ！」
製品巾３２８ｍｍに対して、開口幅３２８ｍｍ。
開口幅の実寸が２ｍｍ足らない。正確には下は実測通り３３０ｍｍあるけど、上は３２８ｍｍ。
ギチギチの設計が裏目に出た～。
「 同じ寸法なら入るやろ 」
「 ばか、実際入らんやんか 」
木材なら叩いて潰せるけど、鉄はそうはいかない。
もちろん、作り替える時間なんて無い。
その後、あーでもない、こうでもないと試行錯誤を繰り返し、最終的には無理してはめ込んだ。
とりあえず良かった。ふ～。
小さい現場だが、気疲れして帰って来た。
明日の難関は、エポキシ樹脂ボンドの臭い。
施工の特性上、これでやらないと後で剥げるんだそうだ。
施設の性質上病院側の皆さん誰もがこれを気にしている。
粉塵排出用の送風機をそのまま使うつもりだが、効果の程は？
こりゃ、明日もひと騒動ありそうな？
ＰＳ
面白おかしくご報告しておりますが、
現場では安全第一をモットーに、
次々と起こる問題に、真剣に頭を抱え、悩ませ、
現場監督の役目を遂行しております。
誤解なきようよろしくお願いいたします。
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