先日電気屋さんから
「〇〇先生の奥様が、ひな飾りの修理をするところを御存じないか?と尋ねられたとですけど」と相談を受ける。
「う~ん、それやったら木工所やろね~。建具屋さんもやってくれるかも」
「どこかにたのんだそうですけど、断られたそうですよ」
「あらっ、そうね。とりあえず、後でご自宅に寄ってみるけん」
インターホンを押して名を告げると「ハイ。ハイ」と。
どうやら、電気屋さんが連絡を入れてくれてたようで、自己紹介も必要なく、用件の話に。
『雛飾りの段』は梱包されて玄関に置いてあった。
奥様のお話では、
修理依頼を買った浜〇に相談していたのだが、『修理が出来ない』と帰って来たそうだ。
どこか他にも頼んでみたそうだが、そこも断られたとか。
娘さんにと買ってあげた雛飾りだそうで、その娘さんも既に31歳になっておられるそうだが、
毎年、この時期には飾っておられるとの事。
早速中身を見せて頂くと、
流石に年数が経っていて、丁番とビスがすっかり錆びてしまっていた。
錆びついた丁番を無理に開いたため、ビスごともげているのもあった。
とりあえず、「大工さんか、木工所に相談してみます」とお預かりしてきた。
下段、中段、上段の飾り棚を受ける部分が3つ。
修理内容は、日曜大工の得意なお父さんならすぐに出来そうなことである。
これをあえて大工さんやらにお願いするのも気が引けるなぁ、
そう思い、私が挑戦することにした。
まずは丁番・ビスの取外し。
まわして取れるのは1個/6個ぐらい。
錆びてしまっていて回らない。
こうなりゃ無理に外すしかない。
外したら、スケラで錆びついた鉄片をそぎ落とし、サンドペーパーで擦る。
次に穴を少し大きく開ける。
錆(錆粉)部分を取り除き、パテの接着をよくするために・・・だが、
電動でやっちゃうと、あっ!という間に貫通しちゃうので、手回しで。
穴に残った粉は大工さんが持ってるコンプレッサーで吹くと良いのだが、
それは持ってないので、息でフッと吹き飛ばし。
ちょっと中途半端。エヘッ。
そして、エポキシウッドバテを詰めた。
外した丁番の一つを持って、ナフコへ取替品を探しに。
真鍮丁番はすぐに見つかったが、同封されている止めビスが長すぎる。
厚みが12ミリしかないので、8ミリから10ミリぐらいのビスが良いのだが、
真鍮の長さ8ミリだと、ビス頭の直径が小さくてダメ。
仕方なく、ステンレスのビス8ミリを別に購入。
帰って来て今度は『幅止め』の修理。
これは木工ボンド(大工さんは白ボンドと呼ぶ)で修理できそうである。
ボンドを付けて挟み込み
この日の作業はここまで。
つづく。
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