友ちゃんブログ

適当で、いい加減・・・それが理想

断熱・気密が大事

2017年02月15日 08時57分09秒 | 古民家

 

先日の全国大会の折の基調講演

「古民家はエコハウスになれるのか?」 東京大学大学院 工学系研究科 建築学専攻 准教授 前 真之氏の講演内容について。

 

古民家を後世に残そうとしても、

冬のすきま風が入り、足元が冷え冷えとした建物のままでは、

とうてい若い世代の皆は引き継いではくれない。

建替えるか、解体するか、売却するかになるだろう。

 

古民家を利用して店舗にしている物件の事例もあげてあった。

昔ながらの古民家そのままでは、冬の暖房効果が非常に悪い。

 

  隙間だらけだと寒い 熱ロスが多い

→ 寒いので暖房を高くする

→ 気密の悪い部分から暖気が流出 (暖かいほど上昇し上部から逃げる)

→ 流出した暖気の分、足元に冷気が流入

 

つまりは、断熱不足、気密不足の建物では、

高温暖房をしても、

壁面温度低下と熱ロス増大は防げず、

その分、暖気流出と冷気流入が大きくなるという訳である。

 

寒いのでエアコンを高温にすると、

吹き出る暖気は高温なほど上昇する。

床付近まで温風が届かない。

 

断熱・気密の徹底

→ 熱負荷低減

→ 吹き出し温度低下

→ 床まで温風が届く 乾燥感が少なくなる ヒートポンプ効果向上

→ 快適と省エネの両立が可能

 

高断熱+高気密+低温暖房 

これを施すことにより、高スペックに再生された民家となり

後世まで残せる古民家となりうるのではないか。

 

こんなお話だった。かな。

何処かの大学教授が、

「住まいは冬を旨とすべし」と言っているそうだが、

なるほど、と理解した。

 

 

 

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