遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

これはなんだ!? 古伊万里ニョロ虫中皿

2020年12月14日 | 古陶磁ー全般

先日、Dr.Kさんのブログで、茄子と宝珠が描かれた不思議な色絵茶碗が紹介されていました。

なんでも有りの故玩館ですから、訳の分からない品には事欠きませんが、陶磁器は少ない・・・でも、何かあったはず・・・・おおそうだ、と拾い上げたのがこの皿です。

 

径 16.9㎝、高 1.7㎝、高台径 9.8㎝。 江戸後期。

 

裏面は、無地。

 

これは一体何を描いた皿なのでしょうか?

 

ニョロニョロした虫?

それとも、小動物?

 

井戸を覗きこんでいるのでしょうか?

あるいは、囲碁に興味がある?

 

太古石に草花があしらわれています。

 

花の上には北斗星?

3連星が描かれた皿は、外にも見かけたことがあります。

ナントカ星と書いてあったのですが、忘れました(^^;

 

最初、この皿は、昭和の時代に、多治見、瀬戸あたりで、誰かがお遊びで作ったのだろうと思っていました。

でも、よく観察すると、煮え、小ふりもの、鉄分の噴き出しなどが見てとれます。煙も少し入っています。

ニョロニョロ虫さんを除けば、図柄、染付の具合、皿の造りなど、江戸後期から幕末にかけての伊万里で通りそうです。

この皿のお里は、どうやら伊万里のようです。

 

こういう奇妙な皿に巡りあったのも何かの縁、故玩館秘蔵の一品とさせていただきます(^_^)

コメント (4)
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