今回は、明治を代表する書家、日下部鳴鶴の隷書です。
57.6㎝x128.9㎝。捲り。明治。
日下部鳴鶴(くさかべめいかく、天保九(1838)年-大正十一(1922)) 滋賀県生。彦根藩士。明治・大正時代の代表的書家。字は子暘、号に、東嶼、野鶴、老鶴、鶴叟など。中林梧竹、巌谷一六とともに、「明治の三筆」と呼ばれた。明治時代の書法の基礎をつくり、「日本近代書道の父」とも言われる。
一簾疎雨琴書潤、満坐清風枕簟涼。
一簾(いちれん)の疎雨(そう)、琴書(きんしょ)潤い、満坐の清風、枕簟(ちんてん)涼(すず) し。
一簾:すだれのように一面に細かい雨が降るさま。
疎雨:まばらに降る雨。
琴書:琴をひくことと読書すること(文人のたしなみ)。
満坐:座中の人みな。
枕簟:まくらとむしろ。寝具。
日下部鳴鶴は、初め巻菱湖、貫名菘翁の書風を学びました。後に中国に渡り、六朝、三国時代の書に影響を受け、独自の唐様書を確立しました。特に、彼の楷書体は、日本の一般書体の基礎となりました。
今回の品は、楷書ではなく隷書ですが、格調が高い鳴鶴の書の特徴を良く表していると思います。
捲りのままでは鳴鶴先生に申し訳ないので、早急に表具をして掛軸に仕立てます(^.^)
しかも、捲りでは尚更ですね(^_^)
確かに、早く表具をして掛軸に仕立て、世に出してあげなければなりませんね(^-^*)
がー、仕立て予備軍がゴマンとあって、どれから手をつけてよいやら途方にくれています(^^;
優先順位をつけねばなりません。
いずれにしても、福沢諭吉さん次第です(^.^)
(あとで実家のお母さんに知っているかきいておきます💡ちせいさまのお話ではかなりメジャーな方でしょうから知っているはず・・。
うちのお母さん、今てんしょのけいこ(れいしょだったかな?)をしていて、ふだん書いていない字だから「構成」とかを考えて書くのに苦労しているようです💦)
てんしょやれいしょの表具は控えめなシブイ単色のきれがよく用いられますが、雨や清風とかも入っていて「涼し」って書いてあるし、明るい水色なんかも合わせたら良さそうですね💎⤴✨
他のジャンルでもある程度言えますが、なかでも書法は明治に大きく開花したと思います。書家もキラ星のように出てきました。いずれも正統派で、現代書のように、一ひねり二ひねりしていないので、安心して見れます(^.^)
隷書は大好きです。義母のお墓も隷書にしてもらいました。
お墓に隷書とは風格がありますね。
tkgmzt2902さんのセンスがうかがえます。
もっとも、私はどちらの文字もダメですが(^^;