中国の寄木丸盆、3枚です。
径 32.0㎝、高 3.8㎝。清末ー民国。
径 28.4㎝、高 3.2㎝。清末ー民国。
径 26.7㎝、高 3.0㎝。清末ー民国。
いずれも、よく似た造りの盆です。
入手した時、場所は異なりますが、3枚の盆は、同じ所で作られた物だと思われます。
割れや剥げがあったので、我流で修繕しました。
裏側もいたってシンプルです。
寄木盆というと、箱根細工が浮かびますが、この盆のように、縁が寄木になっている物も寄木盆です。2種類の細い板でぐるっと周囲を囲み、銅線で締めてあります。日本の桶と同じ造りです。
縁の寄木の味わいがポイントです。
もう一つの見どころは、見込みに金泥で書かれた文字や絵です。
「若待上林花似錦」は、唐、楊巨源の詩「城東早春」の一節です。
詩家清景在新春、
綠柳才黃半未勻。
若待上林花似錦、
出門俱是看花人。
詩家の清景は新春に在り、
緑柳わずかに黄にして今だ半ば勻(ととの)わず。
若し上林の花の錦に似るを、
門を出るや俱にこれ花を看る人。
時代はそれほど古くはありませんが、中国風の風雅漂う盆です。
これに合う品はないかと、探しました。
戦前から家で使ってきた土瓶です。
最大胴径10.1㎝、口径7.7㎝、底径7.5㎝。大正―昭和。
鐵画軒湯飲み。径 6.2㎝、底径 3.0㎝、高 5.9㎝。民国。
ほぼ同じ時代の品が揃いました。
上品な煎茶でなくても・・・
鬼も十八、番茶も出花(^.^)
3枚の盆は、よく似ていますから、同じ所で作られたものかもしれませんね。
遠く中国で作られたものが、バラバラにならず、日本でも一緒になっていることを思いますと、健気な感じを受けますね(^-^*)
簡単にそれらしい雰囲気が出せるし、実用にもなるので、結構おすすめです(^.^)