今回は、肥松の煎茶盆です。
27.2㎝ x1 9.8㎝、高 3.2㎝。大正・昭和。
肥松とは、松の種類ではなく、歳を経て脂分(松脂)が多く含まれた松材のことを指します。下方の根に近い部分が良いとされ、松明に用いられました。また、独特の味わいがあるので、盆や棗など木工製品にも加工されています。
肥松の特徴として、長い間使われ続けるうちに、艶と風格が増します。内側からわずかに浸みだす油分を摺りこみながら拭き取ってやると、琥珀色の被膜が作られるからです。したがって、使った後の乾拭きの繰り返しが決め手となります。
この盆は、まだこれからが育ち盛り。
ということで、その辺に転がっていた煎茶器をもってきました。
九谷木米の煎茶器、昭和の品です。
これなら粗相をしても、精神的ダメージは極小(^^;
ざっと、こんな感じでしょうか(^.^)
プラスチックものに押されて陰が薄くなってきたのでしょうか、、。値段も高いし、それに、重いですものね。
でも、最近、プラスチックものを減らそうという風潮になってきましたから、復活しそうですね(^_^)
塗物ではないので、剥げる心配がありません。
気軽に使えます。多少の疵がついてもむしろ味になります。
長く使うほど価値が増すのは不思議と言えば不思議。プラスチックとは正反対。脱近代ですね(^.^)
肥松、こえまつ、という言葉を初めて知りました。
20年以上乾燥させること、今は瀬戸内で希少となったことを知りました。
昔の暮らしの中の体験から肥松を見いだした先人は素晴らしいですね。
使うほどに艶が出るとは安心して日常に使えるのですね。
先のコメントで、私のIDの後に余分な文字が入って失礼しました。
スマホでコメントを入れるので、指が触って消えたり、入力し直したりの泥臭い操作でミスを重ねています。
塗りの盆だと、どうしても疵がつき、みすぼらしくなりますが、肥松盆は少々疵があった方が良い味になります。
それほど高価でもないので、気楽に使えます。おすすめだと思います。