琴高仙人が描かれた小皿、5枚です。
以前、伊万里琴高仙人図大皿、琴高仙人銅花瓶、狩野幸信筆 『琴高仙人図』を紹介しました。
その時、確か琴高仙人図の小皿があったはず、とあちこち探しましたが、ヨウとして行方が知れず、小皿のブログアップは諦めていました。
それが、とんでもない所にあったのです。
故玩館の棚ではなく、毎日使っている食卓の後ろの食器棚の隅に、他の小皿と重なって置かれていました。わからないはずです。20年間、一度も使っていただいた事がないのです。まさに忘れられた小皿(^^;
径 10.0㎝、高 2.4㎝、高台径 5.2㎝。 昭和。
池袋の骨董モールで入手した小皿です。現代の作でしょう。
比較的ていねいに手描きされています。
真面目な琴高仙人に対して、大口をあけたひょうきんな鯉がおもしろい。
食器棚には他にもいくつか小皿があるのですが、その中でも、一番使用頻度が高いのが、この麦藁手小皿です。ほとんど毎回使います。
径11.5 ㎝、高 2.3㎝、高台径 5.8㎝。 大正。
琴高仙人小皿と同じ頃、能登輪島の骨董屋で買って帰った品です。亭主曰く、「茶人が大切にしていた品ですよ」。
で、家では、「あ、これはちょうどいいわ」ということで、毎日三回、食卓に登場するようになりました。
一回粗相をして小さく割れました=>金継ぎでOK
一週間前に、手を滑らして見事に粉々=>現在は4枚
賢明なブログ読者諸氏は、遅生が洗い物係であることにお気づきのことと思います(^^;)
ところが、琴高仙人小皿の方は、1回も使われていません。この差はどこから来るのでしょうか。
絵柄の好みを別にすれば、大きさの違いです。麦藁手皿の方が、1.5㎝大きいのです。わずかの差ですが、どうもこれが効いているようです。
また、琴高仙人小皿は、器形も少し湾曲が大きい。結果、おつまみをのせる豆皿のイメージになってしまうのです。で、アルコールに縁がない我が家では、出番がないことになります。
ところが、麦藁手皿の方は、食器皿の形を保ったままの小型皿なので、食事皿の一員として違和感がないようです。
ほんのわずかの差が、とても大きな待遇の違いになってしまうのですね(^^;
琴高仙人大皿も特に使い道はなく、ただデンとディスプレイされているだけです。
琴高仙人小皿がフットワークの軽さを生かして、食卓の上に並ぶ日は来るのでしょうか(^.^)