■メイン写真
鏡池から見た、槍・穂高連峰。これを楽しみにやってきたのだ!!
■今回のコース
10日 新穂高温泉→わさび平小屋[泊]
11日 わさび平小屋→秩父沢→鏡平山荘→弓折乗越→双六小屋→(巻き道コース)→
三俣山荘[泊]
12日 三俣山荘→鷲羽岳→三俣山荘→三俣蓮華岳→双六岳→双六小屋→弓折乗越→
鏡平山荘[泊]
13日 鏡平山荘→秩父沢→わさび平小屋→新穂高温泉⇒平湯温泉
今年の"ナツヤマ"は、北アルプス。新穂高温泉から、鷲羽岳、三俣蓮華岳、双六岳への
3泊4日の、遊山トレッキングサービスとしてはロングな日程の山行である。
このルートは、距離はそこそこ長いので体力・脚力は必要だが、整備が行き届いた小池新道を
はじめ登山道は歩きやすく、困難な鎖場や岩場など登攀要素の高い箇所がなく、比較的たやすい。
しかし、槍・穂高方面を含め、展望は秀逸。高山植物もたくさん見られ、運が良ければ
ライチョウも見かけるかもしれないうえ、ルート中に休憩・補給の拠点として使える
山小屋が多いという、イイトコ取りのゴールデンルートでもある。
10日は、わさび平までの短い行程だ。
新穂高温泉は、今シーズンから深山荘の駐車場がネットによる事前予約制に移行し、
なんだか確保しにくくなったが、別の有料駐車場になんとか停めることができた。
長い林道は日差しが強く、暑かったが、無事、わさび平小屋に到着。
前回来た時から比べると、壁の板材が新しくなり、左にトイレ棟が建った(2018年)。
この日はここに泊まる。暑くて寝苦しさを感じたが、小屋のせいではなく異常気象が原因。
11日、この日は三俣山荘まで、登りが続く長丁場である。
まずはサワグルミやブナの林の中、林道歩きだ。奥丸山分岐でようやく山道になる。
小池新道は、双六小屋を建てた小池義清さんが拓き、歴代の関係者たちが整備してこられた
コースで、足の負担が少ないように配慮して石を敷くなど、登山者目線で造られてきた
だけに、じつに歩きやすい。秩父沢にも、橋が架けられている。
秩父沢の上流を仰ぐ。ごつごつした岩場の裏が秩父平あたりか。
チボ岩。ガレた大きな涸れ沢を横断する。ここも足の置き場は見事に整備されている。
振り返ると、穂高連峰、焼岳の先に、乗鞍岳が見えてきた。
快晴なのはいいが、例年より数℃は暑いようだ。じわじわ身体に効いている上り坂だが、
登っていくにつれ、見える山が変わっていくのが楽しみだ。
鏡池で、上々のコンディションの"逆さ槍"を楽しんだあと、鏡平山荘に到着。
ここでトイレ休憩を含め、リフレッシュ休憩をとることにした。
鏡平山荘といえば、かき氷なのだが、自家焙煎のコーヒーもご自慢。
コーヒー党としては、これは見逃せず。アイスコーヒーフロート(1,200円!)を奮発。
きれいな空気、絶景、上天気もコーヒーの味を後押しし、それはそれは美味かった。
山荘をあとにする。急登が始まる。あっという間に標高を稼ぐ。
振り返ると槍ヶ岳と、さっきまでいた鏡平が見える。
暑い中、弓折乗越に向かう。
弓折乗越に到着。休憩して涼もうと思っていたのだが、じっとしているとギラギラ太陽でジリジリ。
弓折岳方面を振り返る。さっきまでの風景よりも雄大な印象になってきた。
いよいよ稜線に乗ったぞ実感する。
"花見平"を通過。
今回の山行で見かけた高山植物は、後日紹介するが、道中ずっと、いろいろな花を
楽しみながら登ってきた。
小さな池塘の脇を抜ける。こうした変化があるの楽しい。
双六岳と樅沢岳の間にあるゆるやかな鞍部は、さまざまな山へのアクセスが便利な
"交通の要所"。そこに双六小屋が建つのは必然だったのだろう。
背後には鷲羽岳が迫力の山容を見せ、左奥に水晶岳(黒岳)が顔を覗かせる。
双六小屋に到着。ちょうど昼食タイムだったので、人であふれていた。
日陰を見つけて昼食休憩をとった。
往路は、パーティの負担を考慮して、双六岳、三俣蓮華岳には登らず、三俣山荘への
巻き道を利用する。
巻き道とはいえ、微妙にアップダウンがある。また、足元は転石が多いところもあり、
決して手抜きできるわけではない。高山植物は稜線ルートより多い気がした。
槍ヶ岳は、こちらが移動するたびに少しずつ、その表情を変える。
徐々に、北鎌尾根のギザギザの全貌が見えてきた。
三俣峠を過ぎると、今日のゴール、三俣山荘が眼下に見えた。
あと少し、という、最後の下り坂が、なかなか長く感じた。
テント場は満員状態で、あとから着いたハイカーたちは、やむをえず斜面にテントを張っていた。
三俣山荘に到着。
ジビエ料理の食事が楽しみだ。
なお、稜線上の小屋は、今シーズンはどこも水不足で大変なようだ。
この小屋でも、テント場の水場から各自で汲んできて、洗面用などに使ってほしいとのことだった。
我々は事前に、すれ違った登山者からこの情報をゲットできたので、小屋に入る前に
ペットボトルに水を補充していた。
夕日をあびる鷲羽岳。鷲が羽を広げている様子に見えてきた。
夕食に、名物のシカ肉シチューを楽しみ、夜は涼しさを感じながらぐっすり眠った。
(2)につづく
鏡池から見た、槍・穂高連峰。これを楽しみにやってきたのだ!!
■今回のコース
10日 新穂高温泉→わさび平小屋[泊]
11日 わさび平小屋→秩父沢→鏡平山荘→弓折乗越→双六小屋→(巻き道コース)→
三俣山荘[泊]
12日 三俣山荘→鷲羽岳→三俣山荘→三俣蓮華岳→双六岳→双六小屋→弓折乗越→
鏡平山荘[泊]
13日 鏡平山荘→秩父沢→わさび平小屋→新穂高温泉⇒平湯温泉
今年の"ナツヤマ"は、北アルプス。新穂高温泉から、鷲羽岳、三俣蓮華岳、双六岳への
3泊4日の、遊山トレッキングサービスとしてはロングな日程の山行である。
このルートは、距離はそこそこ長いので体力・脚力は必要だが、整備が行き届いた小池新道を
はじめ登山道は歩きやすく、困難な鎖場や岩場など登攀要素の高い箇所がなく、比較的たやすい。
しかし、槍・穂高方面を含め、展望は秀逸。高山植物もたくさん見られ、運が良ければ
ライチョウも見かけるかもしれないうえ、ルート中に休憩・補給の拠点として使える
山小屋が多いという、イイトコ取りのゴールデンルートでもある。
10日は、わさび平までの短い行程だ。
新穂高温泉は、今シーズンから深山荘の駐車場がネットによる事前予約制に移行し、
なんだか確保しにくくなったが、別の有料駐車場になんとか停めることができた。
長い林道は日差しが強く、暑かったが、無事、わさび平小屋に到着。
前回来た時から比べると、壁の板材が新しくなり、左にトイレ棟が建った(2018年)。
この日はここに泊まる。暑くて寝苦しさを感じたが、小屋のせいではなく異常気象が原因。
11日、この日は三俣山荘まで、登りが続く長丁場である。
まずはサワグルミやブナの林の中、林道歩きだ。奥丸山分岐でようやく山道になる。
小池新道は、双六小屋を建てた小池義清さんが拓き、歴代の関係者たちが整備してこられた
コースで、足の負担が少ないように配慮して石を敷くなど、登山者目線で造られてきた
だけに、じつに歩きやすい。秩父沢にも、橋が架けられている。
秩父沢の上流を仰ぐ。ごつごつした岩場の裏が秩父平あたりか。
チボ岩。ガレた大きな涸れ沢を横断する。ここも足の置き場は見事に整備されている。
振り返ると、穂高連峰、焼岳の先に、乗鞍岳が見えてきた。
快晴なのはいいが、例年より数℃は暑いようだ。じわじわ身体に効いている上り坂だが、
登っていくにつれ、見える山が変わっていくのが楽しみだ。
鏡池で、上々のコンディションの"逆さ槍"を楽しんだあと、鏡平山荘に到着。
ここでトイレ休憩を含め、リフレッシュ休憩をとることにした。
鏡平山荘といえば、かき氷なのだが、自家焙煎のコーヒーもご自慢。
コーヒー党としては、これは見逃せず。アイスコーヒーフロート(1,200円!)を奮発。
きれいな空気、絶景、上天気もコーヒーの味を後押しし、それはそれは美味かった。
山荘をあとにする。急登が始まる。あっという間に標高を稼ぐ。
振り返ると槍ヶ岳と、さっきまでいた鏡平が見える。
暑い中、弓折乗越に向かう。
弓折乗越に到着。休憩して涼もうと思っていたのだが、じっとしているとギラギラ太陽でジリジリ。
弓折岳方面を振り返る。さっきまでの風景よりも雄大な印象になってきた。
いよいよ稜線に乗ったぞ実感する。
"花見平"を通過。
今回の山行で見かけた高山植物は、後日紹介するが、道中ずっと、いろいろな花を
楽しみながら登ってきた。
小さな池塘の脇を抜ける。こうした変化があるの楽しい。
双六岳と樅沢岳の間にあるゆるやかな鞍部は、さまざまな山へのアクセスが便利な
"交通の要所"。そこに双六小屋が建つのは必然だったのだろう。
背後には鷲羽岳が迫力の山容を見せ、左奥に水晶岳(黒岳)が顔を覗かせる。
双六小屋に到着。ちょうど昼食タイムだったので、人であふれていた。
日陰を見つけて昼食休憩をとった。
往路は、パーティの負担を考慮して、双六岳、三俣蓮華岳には登らず、三俣山荘への
巻き道を利用する。
巻き道とはいえ、微妙にアップダウンがある。また、足元は転石が多いところもあり、
決して手抜きできるわけではない。高山植物は稜線ルートより多い気がした。
槍ヶ岳は、こちらが移動するたびに少しずつ、その表情を変える。
徐々に、北鎌尾根のギザギザの全貌が見えてきた。
三俣峠を過ぎると、今日のゴール、三俣山荘が眼下に見えた。
あと少し、という、最後の下り坂が、なかなか長く感じた。
テント場は満員状態で、あとから着いたハイカーたちは、やむをえず斜面にテントを張っていた。
三俣山荘に到着。
ジビエ料理の食事が楽しみだ。
なお、稜線上の小屋は、今シーズンはどこも水不足で大変なようだ。
この小屋でも、テント場の水場から各自で汲んできて、洗面用などに使ってほしいとのことだった。
我々は事前に、すれ違った登山者からこの情報をゲットできたので、小屋に入る前に
ペットボトルに水を補充していた。
夕日をあびる鷲羽岳。鷲が羽を広げている様子に見えてきた。
夕食に、名物のシカ肉シチューを楽しみ、夜は涼しさを感じながらぐっすり眠った。
(2)につづく