Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

11/3(木)、雨の中の仏ヶ峰と白倉山(1)

2005年11月06日 | 山登りの記録
最近仕事が忙しく、今日は最悪、仕事に出るのも覚悟だった。しかし、一縷の望みにかけ、山行予定は立てておいた。従って、誰を誘うわけにもいかず、仕事はうまく片付いたが、Mr.Dashとともちゃんの夫婦水入らずの山行となった。

行き先は、吉野の仏ヶ峰と白倉山。昭文社の地図には登山道の記載すらないが、尊敬するK島先輩のガイドブックに案内されているルートをトレースしてみた。

空は朝からどんより重たい雲がたちこめている。なんとか、持ち堪えてくれたらなぁと思いつつ、車を蜻蛉滝公園に停める。
滝を過ぎ、標識のある分岐を右にとる。地元の遭難対策協議会の立て札が、遭難させないよう、リーダーがしっかりしなさいと呼びかけている。Mr.Dashは、それはもっともだが、リーダーだけでなく、むしろそれ以外のメンバーが「連れてもらう意識」を捨て、主体者意識をシッカリ持って山行に臨むことをアピールすべきだと思ったのだが、関係者の方々、どうだろうか。

聖天の窟に着くと、何匹ものスズメバチがぶんぶん飛び回っていて、危ないことこのうえない。登山道の左、すぐ下に巣があるようだ。5~6匹がいっぺんにそこに着陸し、また別なのが出動していく様子を見ていて、鳥肌が立った。

とはいえ、ここで引き返すのは、あまりに悔しい。道を少し引き返し、そそり立った岩壁をつぶさに観察し、行けそうな「ルート」を探す。強引に登り、聖天の窟の真上を高巻きする形で、巣を避けた。まるで沢登りのエスケープのようだ。うまく元の登山道が見つかり、鉄製の階段の手前で合流した。

標識に従い、いくつかソマ道を見送りつつ、ジグザグに登る。はっきりした尾根に出るが、やや退屈な風情だ。だらだら登りに飽きてきたころ、旧吉野街道に出合う。ここでいったん、左に668.4m三角点を探しに行く。これは、昭文社エアリアマップで「仏ヶ峰」と記されているピークだが、K島先輩の本によると、地元の人はここから東にある610m峰が正解だという。一度気づかずに通り過ぎ、おかしいなと戻ってやっと発見した青テープを拾って発見したのが、写真の668.4m三角点だ。もとより仏ヶ峰ではないのだから、山名表示もない。さすがの某氏も、ここには来ていないようで「山想遊行」のペナントもない。ヤブに囲まれた、展望もないピークだった。

元の分岐を西進する。久しぶりの夫婦「水入らず」の山行だが、ついに雨が降ってきたのでカッパを着る、スギ(ヒノキも混生)の植林に入ると、登山道はどんどん下っていく。なんだか妙だ。標高は500mを切った。ガイドブックの標高図とずいぶん違うゾ。最低部から、少し標高を盛り返したところが石仏のある西河への分岐。分岐から30分も歩いたのに、標識は200mしか進んでいないと云っている。おかしい。自分を信じ、さらに先を行くと、ここからたった9分で、王峠だ。標識は、西河分岐から300m進んだことになっている。鈍感なハイカーだったら惑わされるに違いないミステリアスな表示だ。王峠から、610m仏ヶ峰へはわずか7分、尾根を登ればいい。植林の中の、展望もない、暗い山頂だった。
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