Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2022年2月23日(水) 丹波の金山へ、明智光秀の山城跡と「鬼の架け橋」を訪ねる!

2022年02月25日 | 山登りの記録
■メイン写真
巨岩がまるで浮いているようにバランスをとる「鬼の架け橋」


■今回のコース
金山登山者用駐車場→鐘ヶ坂明治トンネル→西瓶割峠→鐘ヶ坂峠→金山→鬼の架け橋→
園林寺跡→NHKアンテナの分岐→大乗寺→追手神社→山野草群落→金山登山者用駐車場


M社の登山ツアーで、丹波の金山をガイドしてきた。
山頂は明智光秀が築いた山城跡で、山頂直下には浮世絵師・安藤広重も描いた
奇岩の名所「鬼の架け橋」が知られる。
また、麓の村では、スプリング・エフェメラル(春の妖精)とばれるさまざまな野草が
早春に花を咲かせる。



まずは鐘ヶ坂明治トンネルに立ち寄る。
レンガ積み構造のトンネルとしては、最古のものだという。
少し入ったところに柵があり、向こうには抜けられない。
鐘ヶ坂峠には、この他に昭和トンネル(通行不可)、現状の新トンネルが存在する。

もとの道に戻り、獣除けゲートを開けて、「テンプルコース」に入る。
思ったより雪が多いが、凍りついているわけではない。



西瓶割峠に登りつく。瓶割峠(かめわりとうげ)の名は、商人が立杭焼の瓶や壺を背負って
この峠を越えるときに、よく割れてしまったことに由来するという。



尾根道は「分水界の径」と名付けられている。進行方向右手に雨が降ると、水は日本海に
注ぎ、左手に降ると、水は瀬戸内海へ運ばれる。積雪は深いところで3cmくらいあったが
アイゼンをつけるほどではない。

この日は雪道に不慣れなお客様もいらっしゃった。鐘ヶ坂峠へ下る急坂では、
少し滑りそうだったのでフィックスロープを張って安全に通過して頂いた。



最後の急登をしのいで、金山の山頂へ。
平らになっているのは、かつて光秀の砦があったため。
織田信長に命じられた丹波攻めの際、敵方の八上城と黒井城の連携を断つために築いたものだ。



山頂のすぐ西側は巨岩が累々としている。中でも異彩を放つのは「鬼の架け橋」だ。
1449年の丹波地震でできたとの記録があるという。



南へ続く尾根道をたどる。金山城馬場跡は、ちょっとした平坦な直線ルートになっている。



園林寺跡に到着。明治末期から大正時代は尼寺で、修験の行が行われた。



追入神社への分岐にはNHKアンテナが立ち、大山荘が見下ろせる。
大山荘は、もと藤原氏の荘園だったが、のちに京都の東寺の所有になる。
これは、空海が創立した日本最古の私学「綜芸種智院」を空海の死後に売却し、
その資金で買ったものだそうだ。



歩きやすい登山道をひたすら下ると、大乗寺の分岐に下り立つ。
大乗寺の山門は、かつてのこの寺の隆盛を物語る。



里に出ると登山は終了。ここからは植物観察だ。まずは追手神社へ。
境内には巨大な「千年モミ」が立つ。樹高35.58m、幹周7.68m。国の指定天然記念物だ。
このほか推定樹齢350年の夫婦イチョウ、樹高30m、幹周4.9mのエゾエノキがある。



集落の裏手には、スプリング・エフェメラルの貴重な群落が点在する。
今年は冬が寒く、積雪が多かったため、開花が遅れていた。
ほんのちょっぴり見つけたのはセリバオウレン。



セツブンソウもわずかながら咲いていた。蕾はいっぱいあったので数日後が楽しみだ。
ユキワリイチゲ、アズマイチゲ、ニリンソウ、イチリンソウは影も形もなかった。
まあ、ちょっとでも花を見られたので、よしとしよう。

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