2020年9月13日(日) 三峰山ゆりわれルートから、ヤマハハコ群落を観に行く！

■メイン写真
ゆりわれルート上部にみられるホソバヤマハハコ群落を抜けて行く


■今回のコース
ゆりわれコース登山口→ヤマハハコ群生地→八丁平→三峰山→八丁平→ゆりわれコース登山口


早朝、雷と雨の音で目が覚めた。天気は昨夜の予報より少し悪くなっている。
雨雲レーダーを確認すると、紀伊半島の南部は、すごい勢いで雨が降っている。
この雲が北上すると嫌だな、、、しかし、昼ごろから回復しそうな感じもするので、
祈るような気持ちで家を出た。

登山口までのクルマでの移動中は、空は暗く、少しパラついたものの、飯高林業総合センター
で少し時間をつぶしているうちに、なんとか天気はもちこたえた。
例の雨雲は北上せず、東へ抜けて行きそうだ。



ゆりわれコース登山口。レインウェアは着なくてもよさそう!



初めは植林の中の急登。単調な植生の中、ヤマジノホトトギスが気を吐く。



自然林帯に入ると、一気に雰囲気が明るくなる。



ひときわ大きなブナが数本、集まっているところでは、生命のエネルギーを
分けてもらったような感じ。



急斜面ではあるが、登山道はジグザグに上手く切ってあり、美しい樹林にも
励まされて、さほどつらさを感じない。



お目当てのヤマハハコ群落が出現。
ザレ場、ガレ場に生えるため、群落がある場所は限られるが、この先、次々に出てくる。



雲が晴れてきた。時折、日差しも届くようになってきた。
南側は雲海の向こうに迷岳と台高山脈の山々が見えた。



八丁平の西端からは、崩壊地の斜面に沿ってヤマハハコの大群落。圧巻!



もうワンカット。



稜線上はアセビ、バイケイソウやトリカブトなど、シカが食い残した毒草ばかり。
白っぽいトリカブトを見つけた。



トリカブトはまさに今が盛り。



イオウゴケ。



八丁平にはシロヤシオも多いが、早くも色づき始めているものもあった。



八丁平に着く頃には、またもやガスが出てきた。風を避けて灌木の陰でランチ。



三峰山の山頂に到着。北側はガスで真っ白。曽爾の山々も全く見えず。



大日如来の三差路から、八丁平に戻る。



八丁平では、よく見るとゲンノショウコが咲いていた。白花もあった。

道中、カラマツソウ、ママコナなどの地味な花も愛でながら、
ヘビの抜け殻、モグラの掘り跡、シカの骨など、いろんな自然の置き土産を見つけて
歩くのは実に楽しかった。