■メイン写真
大岩ヶ岳から、千苅貯水池、羽束山、大船山などを望む
■今回のコース
道場駅→千苅貯水場→千苅ダム→西大岩ヶ岳→大岩ヶ岳→東大岩ヶ岳→馬の背→
丸山湿原→三角点「丸山」→風吹岩→東山橋→道場駅
久しぶりに大岩ヶ岳へ。ちょっと気になったことがあって、踏査を兼ねて歩いてきた。
気になったのは「太陽と緑の道」のこと。
神戸市が定める「太陽と緑の道」は、もともと1972年に設定されたが、以来、半世紀以上が
経過し、周辺環境の変化や登山道の荒廃が認められるようになり、今年10月に、
従来の27コース約175kmから、15コース約165kmに「KOBE 太陽と緑の道」として再編された。
今回このひとつに、道場駅を起点にした大岩ヶ岳へのルートが選ばれたのだ。
歩いてきたルートは、序盤と後半か、選定ルートに重なる。
新しい道標などは、まだ設置されておらず、あちこちに「太陽と緑の道」のテープが
木の枝などに付けられていた。
道場駅から、東側の踏切を渡る。クライミングで有名な不動岩が見える。
しばらく武庫川沿いの舗装道を行く。
千苅貯水場に着くと、敷地の右側を回り込んでいく。
武庫川の流れとカエデ。
美しい建築美を誇る千苅ダムが見えてきた。
ダムの手前にかかる橋を渡る。
対岸に渡り、少し下流に戻るように進み、人工の水路のような斜面の金網に沿って
石畳の急坂を登る。
開けた尾根に出ると、ダム湖(千苅貯水池)がちらっと覗く。
道標のないマイナーな分岐には、「太陽と緑の道」のテープが樹の枝につけられている。
いったん沢筋に下ると、またすぐに尾根に出る。
一か所、ダム湖を周回する道との分岐を過ぎ、ひと登りすると、西大岩ヶ岳に着く。
ここ、昔は「西大岩ヶ岳」なんて呼んでなかったよなあ。
ちょっとした岩場は、ちょうど歩いて楽しい程度なのである。
快晴の大岩ヶ岳に到着。絶景ポイント。しばらく各方面の写真を撮るのが忙しい。
昼前で、何人かの先客がいらした。さわやかな青空のもと、ランチタイムとする。
標識の右手から東へ下る道をとる。
鞍部の標識に、小さな私製のプレートがつけられていた。
大岩ヶ岳周辺は、地形が複雑なうえ、登山道がたくさん枝分かれし、分岐が多い。
必然的に読図力が要求されるわけで、兵庫県や大阪府の山岳連盟なども、この山域で
読図講習を実施している。
東大岩ヶ岳の直下には、大きな露岩がある。
ここを登ってみたい気もするが、この日は道具を置いてきているので、またの機会に。
東大岩ヶ岳に到着。
北へ岩場をたどると、馬の背と呼ばれる露岩がある。
ここで行き止まりではあるが、ぜひ行っておきたい場所だ。
少し引き返し、最初の鞍部で谷道に入る。
少しジメッとした谷筋には、このあたりで数少ない植林が見られる。
途中で一か所、涸れ沢の二股のところの土手が侵食崩壊していて、渡りにくくなっていた。
丸山西分岐に下る。
通りかかるハイカーに、来たのは市内からか市外からか、目的は丸山湿原なのかを
尋ねるしくみ。小石を竹筒に落とすというユニークなもの。
丸山第3湿原は、桟道が作られている。ミニミニ尾瀬。
5つある湿原の中で最も大規模な、丸山第1湿原。
ここのウッドデッキの展望台は、「視点場」と呼ぶのが正しい。
第4湿原をちらっと観に行ったあと、湿原を東側から回り込み、第1湿原南分岐を経て
第1湿原西分岐へ。4つ辻をほんの少し入ると、2015年に設置された第2湿原の
視点場がある。
4つ辻からは南西に進路をとる。金属製の橋を渡る。
大きく開けた平原のような場所に出て、その開放感で細かいことが気にならなくなるが、
じつは凹んだ登山道の右側、少し上がったところに、三角点「丸山」がある。
読図講習などで、これを見つけられるかどうかがカギとなるポイント。
ユニークな形の露岩、風吹岩に着く。
溶結凝灰岩が風化して、残った硬い部分が奇岩になる。
新名神の橋が見える。
あとは小さい沢を何度か渡りながら、分岐はひたすら道が広い方を選択すれば
東山橋に出る。最後のほうで、きれいに色づいていたカエデが印象的だった。