Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2009年8月22日、大阪・犬鳴山の裏行場道を久々に歩く

2009年08月30日 | 山登りの記録
人生のベテランさん達の引率ヘルプで、犬鳴山に。
泉佐野市南部にある、温泉と寺で知られる当地だが、「犬鳴山」という
名のピークはなく、これは七宝滝寺の山号。



犬鳴川は、三方を山に囲まれた特殊な地形の間を流れ、幾つか滝をかける。
南北はとにも急な斜面なので、なんとなく薄暗い。
峻険な地形は修行に適したのだろう。
それにしても道中、蚊が多い。

今回は、「大阪府の山」で紹介できなかった裏行場ルートを行く。
行者ノ滝がある七宝滝寺の左脇の山道をとり、滝の落ち口上部で犬鳴川を
渡渉し、裏行場道に取り付く。目立たないが標識はある。



最初からいきなり緊張を強いられる。トラロープが張ってあるが、
右がスッパリ切れ落ちていて、転落したら、そのまま行者ノ滝へまっ逆さまだ。
一同、緊張しつつ、3点支持をキープし登る。

その後も、急なヤセ尾根を、木の根、岩角、トラロープを頼りに登っていく。
おおむね、ホールドが安定しているのが救いだが、一般ハイキングとしては
難易度的にこれが限界か。捨てシュリンゲを設置し、全員突破を確認し、
最後尾のともちゃんが回収。
パーティのメンバーは、本気モード。
そうそう、途中のウバメガシの大木の洞(ウロ)に、ミツバチの巣を見つけた。



急峻な悪場を過ぎ、緩やかな尾根に入って一息もつかの間、突然の倒木帯に
また苦労。なんでここだけ荒れたのだろう。



なんとか大天井ヶ岳612mのピークに着く。樹林で展望はないが、10人程度なら、
車座になって、静かに憩えるところだ。ここでランチにする。

右の斜面を下りると、強烈なブッシュ。手の切れそうなススキの葉や
トゲの強いイヌザンショウなどで道はふさがれ、ちょっと苦労した。
ともちゃんが、ブッシュの中にヒオウギ(檜扇)の花を発見。やるな!



ブッシュを抜けると、燈明ヶ岳への分岐。直進すれば、ほどなく558m天狗岳のピークだ。
ここは、国土地理院の2.5万図では「燈明ヶ岳」と記載されているが、
地元では「天狗岳」と呼ぶ。カラス天狗の像が鎮座する。



元の道を戻り、分岐を左に、燈明ヶ岳へ向かう。
東ノ燈明ヶ岳と区別し、ここは西ノ燈明ヶ岳だ。
あとはよく踏まれた道をひたすら下りて行けば、参道の不動明王の裏手に出る。

メンバーの皆さんは、予想しなかった冒険ルートに、興奮さめやらぬご様子。
短い行程だったが、充実感タップリの山行だった。
大阪府にも、こんな愉快な登山ルートがある。山は高さゆえに尊からず。

帰りに「み奈美亭」で温泉につかる。いっぱい汗をかいたから、これはキモチいい。
「帰りのバスで飲むぞ!」メンバーのステキな二人のおとーさん達は、500mlの
缶ビールを買ってバス停へ急がれた。


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