ポルトフィーノ＆共同通信杯

土曜日にに太平洋側を襲った大雪の影響で、９日の京都競馬３日目は３R以降中止、10日の東京競馬４日目は積雪のため中止となりました。特に東京競馬場は、３日に大雪のため中止になったばかり。21年ぶりの２週連続開催中止という出来事が起こりました。そして建国記念日だった11日、京都と東京で代替開催が行われました。

まず京都では、３歳牝馬限定のエルフィンステークスにポルトフィーノが参戦。父クロフネ、母エアグルーヴという超両血馬のポルトフィーノは、昨年６月に新馬戦を１着で飾りましたが、その後は右でん部の筋肉痛で休養することに。迎えた２戦目は、自身にとって８ヶ月ぶりのレースとなりました。
直前までのオッズで１番人気に支持されたポルトフィーノは、スタートから先行争いに加わり、２番手をキープ。３コーナーの上り坂で先頭に立つと、最後の直線でも先頭を明け渡さず。最後は後続を引き離してトップでゴール。「休み明けでも関係ない！」と強さを見せ付けて２連勝を飾りました。
強いですね～。まだGIを制していませんが、女王の風格を漂わせた走りでした。先行逃げ切りという戦術はダイワスカーレットとほぼ同じといっていいでしょう。母譲りの勝負強さ、父譲りの末脚ならば牝馬３冠もあるんじゃないか？あと、NHKマイルカップor日本ダービーで牡馬に挑戦したっていいと思います。ポルトフィーノの次走にも期待しましょう。

東京競馬場では第42回共同通信杯（GⅢ）が行われました。フルゲート16頭で争われた今年のレースは、サダムイダテンが1.5倍の圧倒的１番人気でした。
レースは⑥ショウナンアクロスが先頭に立つと、後続を大きく引き離します。３番人気の⑮サブジェクトが８番手、⑩サダムイダテンと⑫スマートファルコンは後方からの競馬となります。残り600mを切り、最後の直線でもショウナンアクロスがまだ先頭でしたが、残り400の地点で失速。今度は⑪ショウナンアルバが先頭に躍り出します。人気のサダムイダテンは３番手まで上昇、最内から①タケミカヅチがショウナンアルバを交わす勢いを見せましたが、ショウナンアルバがなんとか粘って優勝。タケミカヅチは２着、３着には11番人気の⑤マイネルスターリーが入り、３連単で⑪-①-⑤で752020円の高配当決着となりました。１番人気のサダムイダテンは５着、２番人気スマートファルコンは７着、ラジオNIKKEI杯2歳ステークスを制したサブジェクトは９着に終わりました。
勝ったショウナンアルバの父はウォーエンブレムで、2002年のケンタッキーダービーとプリークネスステークスの２冠を制しました。ちなみにウォーエンブレム産駒はこのレースでJRA重賞初勝利です。これで３連勝を飾ったショウナンアルバ、この勢いで牡馬クラシック戦線に殴りこみを図ります。

さて、今月24日に行われる今年最初のGIレース・フェブラリーステークスの登録馬が発表されました。GI３連勝中のヴァーミリアン、先日の川崎記念を制したフィールドリュージュ、平安ステークスを制したクワイエットデイ、根岸ステークス優勝のワイルドワンダーが登録を行いました。驚いたのは昨年の最優秀３歳牝馬・ダイワスカーレットが登録されているということ。出走すればダート初挑戦となりますが、適応できるのか気になるところです。先日フレグモーネによる発熱を発症したばかり。幸い大事には至らなかったものの、今後のプランにどう影響するか？ドバイ参戦が控えているので、最悪な負けっぷりは出来ないでしょう。でも、彼女は本気でダートを走る気があるのだろうか？まあ出るからには内容と結果が伴えばいいんですが。