日曜日は小久保と田上のホームランで8回までリードしながらも、守護神・馬原がまさかの炎上で金本に打たれて阪神にサヨナラ負けを喫した福岡ソフトバンクホークス。3試合終えて1勝1敗1分けの五分となり、勝ち越しをかけた8日の阪神戦はホールトンが先発しました。4連勝中の阪神の勢いを止めて、広島に続いて勝ち越しなるか?
ソフトバンクは初回、本多か倒れて1死となった後、川崎が阪神先発・久保のスライダーを捉えてライト前ヒットで出塁しますが、オーティズが併殺打に倒れて無得点に終わります。先発のホールトンはその裏、阪神の上位打線を3者凡退に抑える上々のスタートを見せます。2回と3回は両チームとも3者凡退に終わり、序盤はホールトンと久保の投手戦で静かな試合となります。
4回に試合が動き、ホークスは1死から川崎が四球で選んだ直後、オーティズがレフト線を破る2塁打、さらに阪神左翼手・金本がエラーを犯し、川崎が1塁から生還。ソフトバンクが1点を先制します。小久保三振で2死後、多村が久保の4球目のフォークを捕らえ、左中間スタンドへの2ラン本塁打を放って2点を追加し、3点を奪いました。
6回、本多と川崎が倒れて2死となりますが、オーティズと小久保のヒットで1,3塁となり、多村が三遊間を破るレフト前タイムリーで1点を追加し、阪神先発・久保をKO。この後長谷川が四球を選んで満塁、松田がファウルで粘った後に押し出し四球を選び、なおも満塁のチャンスに田上が阪神3番手・渡辺のストレートをライト線に弾き返し、走者一掃のタイムリー2塁打を放ちました!この回は2死から3連打、さらに田上がまたも打撃で見せて5得点!8-0と阪神との差を拡げました!
序盤の3イニングをパーフェクトに抑えたホールトンは、4,5回も1人の走者を許さない好投が続きます。しかし6回、先頭の葛城にレフトオーバーの2塁打を浴びて初めてランナーを許してしまう。1死のあと平野に四球を与えて1,3塁、鳥谷の遊撃ゴロ併殺崩れの間に葛城が還って1点を失います。赤星の内野安打で1,2塁とピンチが続きましたが、関本を打ち取って阪神の反撃を1点に止めました。7回には金本・新井・ブラゼルの「KAB」を相手に3者凡退、金本にはチェンジアップで三振に仕留めました。その後も続投したホールトンは、8回・9回も阪神打線を抑えてゲームセット。ホールトンの来日初完投勝利&多村の活躍で快勝です!
交流戦 2009/06/08(月)
阪 神-ソフトバンク 最終戦
(ソフトバンク2勝1敗1分、甲子園、18:00、46502人)
H 000 305 000 8
T 000 001 000 1
【投手】
(ソ)ホールトン-田上
(神)久保、江草、渡辺、筒井、西村-狩野、清水
【責任投手】
(勝)ホールトン10試合5勝3敗
(敗)久保10試合1勝4敗
【本塁打】
(ソ)多村4号2ラン(4回、久保)
ホールトンが来日2年目で完投勝利を挙げ、多村の2ラン、6回に5得点を奪い、8-1と投打が噛み合っての快勝で前日のサヨナラ負けの雪辱を果たし、阪神の連勝をストップさせました。これで阪神との4試合は2勝1敗1分けに終わり、広島に続いて勝ち越しとなりました。
この日の先発・ホールトンは、9回まで打者32人に対して131球、4安打・4奪三振・1四死球・1失点の好投で阪神打線を沈黙させました。5回まではパーフェクトな好投を見せ、6回には葛城の2塁打がきっかけで1点を失いましたが、ピンチは6回のみで阪神の反撃を1点に抑えました。前日の試合で杉内にタイムリーを放ったブラゼルには何もさせず、最初の打席では三振を奪いました。来日初完投勝利で今季5勝目、これで3連勝を飾りました。土曜日に新外国人・ジャマーノが初登板初勝利を飾りましたが、月曜日はホールトンが「先輩助っ人」の意地を見せました。本当にホークスの外国人投手は頼りになりますわ。(ローを除いてね)
打撃陣ではチーム全体で8安打・8得点。打撃好調の多村は4回に2ラン本塁打、6回には4点目となるタイムリーを放って3打数2安打3打点と大活躍。オーティズは2打席目に先制2塁打、3打席目は猛攻のきっかけを作るヒットで4-2のマルチヒット。田上は走者一掃の2塁打で3打点、自身も3試合連続打点を叩き出しました。
ホークスは16試合で12勝3敗1分けとなり、交流戦の勝ち越しが決定。交流戦2位・広島がまた勝ったのでゲーム差は1.5のままですが、優勝マジックは「7」に減りました。ホークス4連勝&広島4連敗だと14日の巨人戦(@ヤフードーム)には優勝が決まりそうです。パリーグ首位・日本ハムがヤクルトにサヨナラ負けしたため、ゲーム差は1にまた縮まりました。今週中に順位変動がありそうな…。火曜日はお休みで、水曜日からはヤフードームに戻ってヤクルトとの2連戦が行われます。この2連戦は藤岡と大場が先発予定?ヤクルトはセリーグ最多勝の館山投手を投入するかもしれません。交流戦は残り8試合、連勝ムードに3たび突入して連覇へ一直線なのだ!
さて、この日は7月に行われる「マツダオールスターゲーム」のファン投票の第1回中間発表がありました。日本ハムの稲葉篤紀選手が両リーグ最多の約6万2千票を獲得。ソフトバンクは12球団で最多の5部門でトップに立ち、中継ぎ部門で摂津投手、抑え部門で馬原投手、1塁手部門で小久保選手、遊撃手部門で川崎選手、DH部門で松中選手が1位になりました。杉内投手は先発で3位、長谷川選手も外野手部門で当確ラインの3位に入っています。やはり交流戦の好調ぶりが評価されてますね。
トップの5選手の他に、ファルケンボーグやオーティズの助っ人コンビも球宴に出てほしいです。7月6日のメンバー発表時には、ホークスから何人選出されるんでしょうか?