またもや有名人の訃報が届きました。「大家族貧乏アイドル」として人気を集めていたタレントの上原美優さんが、12日未明に東京都内の自宅マンションで首を吊った状態で死亡していたことがわかりました。24歳でした。
警視庁目黒警察署などによると、午前2時ごろに目黒区内のマンションを訪れた知人男性が、部屋のドアノブにベルトとスカーフを掛けて首を吊っている上原さんを発見。救急隊が駆け付けた時は意識がなく、搬送先の病院で死亡が確認されました。警察の調べでは、殴り書きのような遺書らしきメモが見つかっており、自殺の可能性が高いとみられています。
上原さん(本名・藤崎睦美)は鹿児島県の種子島出身で、10人兄弟の末っ子として生まれ、19歳だった2006年にフォーミュラ・ニッポンの「DPR Direxiv」のレースクイーンでデビュー後、グラビアアイドルに転身。バラエティ番組内で「実家が貧乏だった」などの幼少時代の自虐的なエピソードをよく語っていたという事から「大家族貧乏アイドル」として活躍。グラビア活動では水着姿でのイメージDVDを3枚もリリースし、バラエティでは道端に生えている雑草を食べたり、「いきなり黄金伝説」の人気企画「1か月1万円生活」にも挑戦していました。
上原さんが最後に更新されたブログには、「リアルに私、恋愛が出来ない。恋多き女だった私が、恋の仕方も、恋愛の仕方も、リアルにわかんなくなってる」と恋愛に関する悩みを抱えていて、父親に電話で「もう種子島に帰りたい」と訴えれば、「お母さんの所に行きたい」と天国の母親の後を追うような事も言っていました。テレビでは笑顔を見せていても、プライベートでは精神的に追い詰められていたのでしょう。もしGWの間に種子島に帰省していたらどうなっていたんだろう…。
上原さんの大家族&貧乏エピソードを明るく話すところや、健気で等身大なイメージに好感を持っていました。特に「母親がパチンコでフィーバー中に破水し、店の駐車場で生まれた」という話は記憶に残っています。あと、芸人に頭突きするシーンもありましたね。芸能活動も順風満帆で、親孝行も順調に進み、さあこれからだと思った矢先に自ら命を絶とうなんて信じられません。まだ24歳と今後の活躍が期待されていたのに…。