杉内圧巻の15奪三振で今季初勝利！カブレラも通算350本塁打達成！

現在パリーグ首位の福岡ソフトバンクホークスは、14日もヤフードームで埼玉西武ライオンズと対戦。この日は年に一度の「女子高生デー」が開催され、ヤフードームもピンク色に染まりました。先発投手はソフトバンクが未だ勝ち星なしの杉内俊哉、対する西武は今季初登板の岸孝之。どちらかが勝っても初白星となる一戦は、杉内が奪三振ショーを披露しました！


14日のスタメン
１（遊）川宗則
２（二）本多雄一
３（左）内川聖一
４（指）カブレラ
５（一）小久保裕紀
６（右）多村仁志
７（三）松田宣浩
８（中）福田秀平
９（捕）山崎勝己
前夜の試合で打のヒーローとなった細川に代わり、山崎がマスクを被る事になりました。


初回、杉内は先頭の片岡を３球三振に仕留めた後、２死後に中島の３塁ゴロを松田がファンブル。この後盗塁で２死２塁とされるも、おかわり中村をストレートで空振り三振に仕留めて無得点スタート。その裏のホークスは西武先発・岸の前に川崎と本多が連続三振、内川も凡退して３者凡退に終わりました。
２回、杉内がフェルナンデスと浅村を直球、坂田をスライダーを振らせ、３者連続で空振り三振を奪う見事なピッチングを見せると、その直後のホークスの攻撃で、カブレラが岸の４球目のチェンジアップを捕らえ、右中間への打球はぐんぐん伸びてそのままスタンドイン！カブレラの今季４号ソロ本塁打でホークス１点を先制！そしてこの一発が通算350号本塁打となりました。この後もホークスの攻撃が続き、２死１,３塁と追加点のチャンスの場面で、福田が２塁への盗塁を決めますが、山崎は２塁フライで追加点ならず。
味方の援護をもらった杉内は、３回以降も西武打線を完璧に抑え続けます。３回は高山と銀仁朗を連続三振、４回には栗山と中村から三振を奪い、５回はフェルナンデスを３球三振、坂田にも２打席連続三振に仕留め、２回から４イニング連続で３者凡退、前半５回までを投げ終えて怒涛の11奪三振＆ノーヒットピッチング！
ホークス１点リードの６回、ここまで完璧なピッチングを続けている杉内は、１死を取った後、銀仁朗にストレートをセンター前に弾き返され、この試合初めてのヒットを浴びてしまいます。しかし、続く片岡を３塁フライに打ち取り、１塁走者・銀仁朗が飛び出してしまい、１塁に戻れずダブルプレー。同点のランナーを出したものの、味方の守備に助けられこの回も０点。西武のミスでホークスが再び流れを掴み、６回裏にカブレラが四球を選ぶと、小久保がライトフェンス直撃の２塁打、多村四球で無死満塁と追加点のチャンス。この場面で松田がライトへの犠牲フライを放ち、カブレラがタッチアップからホームインして２点目が入りました。
終盤に差し掛かり、７回に杉内が中島に２塁打を許すも後続を退け０点。８回は浅村に２塁打を浴び、１死３塁とされるも、高山と銀仁朗を連続三振に仕留めてみせました。ピンチを凌いだその裏、ホークスは２死から四球を選んだ松田が２塁への盗塁を決め、２死２塁で途中出場の城所が西武４番手・岡本のチェンジアップを叩き、１,２塁間を破るライト前ヒット。松田生還で大きな３点目。城所がバットで結果を出した！
３点リードでいよいよ最終回、初勝利＆完封まであと３アウトとなった杉内は、先頭の片岡にライト前ヒットを浴びると、中島に四球を与えて１死１,２塁。ここまで３打席連続三振だけど一発が怖い４番・中村を迎える。おかわりに一発を浴びたら即同点＆完封どころか白星が消えるところでしたが、チェンジアップで空振り三振！そして最後の打者・フェルナンデスを３塁ゴロに打ち取りゲームセット！杉内が９回を投げ抜いて完封勝利！チームも３－０で西武に連勝です！


パ・リーグ　2011/05/14（土）
ソフトバンク－西　武　5回戦　
（ソフトバンク4勝1敗、ヤフードーム、14:01、33748人）
L　０００　０００　０００　　０
H　０１０　００１　０１ｘ　　３
【投手】
（西）岸、星野、ミンチェ、岡本篤－銀仁朗
（ソ）杉内－山崎
【責任投手】
（勝）杉内５試合１勝２敗
（敗）岸１試合１敗
【本塁打】
（ソ）カブレラ４号ソロ（2回、岸）


やっと杉内投手に白星がつきました！今季５度目の登板となった今回、９回まで打者32人に対して142球を投じて被安打４・15奪三振・１四死球・無失点という素晴らしい内容。強力な西武打線から15個の三振を奪う見事な力投で今季初勝利。前半５イニングは11奪三振とノーヒット、後半は毎回のようにランナーを出しましたが、相手の反撃を一切許さず。15個の三振のうち、おかわり君から４打席連続三振、フェルナンデス・坂田・銀仁朗・高山の４人からそれぞれ２三振ずつ奪いました。中島から奪えば選抜全員三振だったけど。ヒーローインタビューで「これから勝ち続けていきます！」と宣言した杉内投手、序盤に遅れた分を巻き返し、２ケタ勝利を目指して頑張ってください！
打線の方は７安打、西武先発・岸投手から５本のヒットを放ちました。２回に先制のソロ本塁打を放ったカブレラ選手は、史上25人目の350号本塁打を達成。1169試合目での到達は中日ドラゴンズの監督である落合博満さん（1257試合）を抜いて歴代最速記録だそうです。本塁打後のコメントで記録達成まで時間がかかり「ヘタクソっ！」と日本語で話すと、「今朝チキンパイを自分で作ったおかげかな」と冗談を交えながら本塁打の理由を語りました。「カブちゃんのチキンパイ」がチーム内で流行り、ヤフードームの売店で売り出される事もあるだろう。カブレラの手料理は美味しそうだけど、カロリー高そうだなあ。ちなみに余談ですが、カブレラがホームランを打った試合は４戦４勝！ホークスに新たな「不敗神話」が誕生か。
他の選手では、小久保が岸から３本のヒットを放ち猛打賞。多村選手は連続安打記録が止まりましたが、四球での出塁が３度もありました。内川選手はまさかのノーヒットに終わり、打率４割を切ってしまいました。それでもパリーグの打率トップは変わらず、２位の本多選手に大きくリードしています。ホークスの２人が打率ランキングの上位を独占してるんですね。
西武に連勝し、日曜日の試合を残してカード勝ち越しを決めたホークス。これで４カード連続の勝ち越しです。同一カード３連勝にリーチをかけた15日の予告先発は、ソフトバンク・摂津正、西武・帆足和幸。摂津は前回の西武戦で８失点とKOされ、先発の洗礼を浴びました。同じ相手に２度も炎上するわけにはいかないでしょう。そうそう、14日は女子校生デーでしたが、15日は『盛り上がれ男子デー』が実施されます。今度は「男祭り」ですか。交流戦前最後の試合にも勝利し、今季初の３タテ成功なるでしょうか？