日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

中村晃初スタメンで打って走って大暴れ。

2011年05月11日 | HAWKS

札幌での日本ハムとの首位攻防戦を2勝1敗で勝ち越した福岡ソフトバンクホークスは、10日から福岡ヤフードームでオリックス・バファローズとの3連戦が始まります。この1週間は下位に沈んでいるオリックスと西武が相手だから、貯金を量産したいところです。


試合を振り返る前におめでたいニュースが入ってきました。プロ野球の2011年4月度の「日本生命月間MVP」の受賞者が10日に発表され、内川聖一選手がパリーグ野手部門の月間MVPに選ばれました。内川選手は15試合に出場し、65打数25安打、打率はリーグトップの.397、2本塁打、14打点の好成績が評価されました。月間MVP受賞は横浜在籍時の2008年8月に受賞しており、セパ両リーグ受賞は史上17人目の快挙です。
その他の受賞選手は、パリーグ投手部門は3勝を挙げた楽天の岩隈久志投手(通算5度目)、セリーグ野手部門は東京ヤクルトの宮本慎也選手、投手部門は広島のブライアン・バリントン投手が選ばれました。宮本選手は16試合で14試合ヒットを放ち、打率4割をマーク。プロ17年目、40歳にしてこれが初受賞だそうです。バリントン投手は無傷の3連勝が評価されました。5月5日の横浜戦も白星を挙げてこれで4連勝と未だに負け知らず。エースの前田健太より貢献度が高いですね。月間MVPを受賞された選手の皆様おめでとうございます。5月以降も大いに活躍してくださいね。


さて、この日の試合はソフトバンクが和田毅、オリックスは寺原隼人の先発でスタート。寺原とは2度目の対戦となるホークス打線、前回は屈辱の完封負けを喫しましたが、この日は立ち上がりから攻め立てました。
10日のスタメン
1(遊)川宗則
2(二)本多雄一
3(三)松田宣浩
4(指)カブレラ
5(一)小久保裕紀
6(右)多村仁志
7(中)福田秀平
8(左)中村 晃
9(捕)山崎勝己
この日は和田が登板するので、山崎が先発マスクを獲得。プロ4年目の中村晃が8番レフトで初スタメン。福田も7番センターで先発。外野の若手コンビが揃って結果を出すことができるか?なお、4月MVPの内川はこの日もベンチで試合を見守ります。


1回、先頭の川崎が寺原の初球をレフト前に運び、本多犠打のあと、松田が3球目を左中間に運ぶタイムリーヒットで幸先良く1点を先制。この後カブレラの場面で松田が2盗を決めましたが、後続が倒れて1点どまり。2回、多村が右中間への2塁打を放ち、福田がきっちりとバントを決めて1死3塁と追加点のチャンス。ここで中村が低めのストレートを捕らえ、三遊間を破るレフト前ヒット!多村生還で2点目。初ヒット&初打点の中村は、川崎のところで3盗を成功させてプロ初盗塁。2死3塁となり、川崎がレフト前タイムリーでさらに1点追加。この回2点を加えて3-0としました。
ホークス先発・和田は、初回に2死2,3塁と得点圏にランナーを背負うも、北川をセンターフライに打ち取りピンチを切り抜けると、2回と3回を3者凡退に抑え、その後もオリックス打線を相手に反撃の機会を与えさせず、前半5回を投げ終えたところで無失点と完封ペースの好投が続きます。
打線は4回に中村がヒットと盗塁で2塁まで進むも、後続が次々と倒れて0点。6回には小久保のヒットなどで2死1,3塁と追加点の絶好のチャンスでしたが、山崎が寺原の外角ストレートの前に空振り三振に倒れて2者残塁。絶好のチャンスをものにすることができず。
ホークス3点リードのまま迎えた7回、川崎が3本目のヒットとなるレフト前ヒットで出塁すると、本多の犠打をオリックス捕手・前田が1塁に悪送球してしまい、川崎3塁&本多2塁進塁。さらに松田が左腕に死球を受けて無死満塁の大チャンス。しかし、カブレラが3塁ゴロ。川崎本塁封殺→カブレラもアウトで最悪のダブルプレー。これで2死2,3塁に変わってしまう。この嫌なムードを小久保が吹き飛ばし、オリックス3番手・西川のストレートを振り抜くと、右中間を深々と破るタイムリー2塁打!本多と松田が生還して2点追加、5-0とさらに点差を拡げます!
8回、福田のセンター前ヒット&盗塁、中村が3塁への内野安打で無死1,3塁。若手コンビが連打でチャンスを作り、山崎がファウルで粘った後にセンターへの犠牲フライを放って福田生還。1死1塁で川崎がライト前ヒットを放つと、本多は初球を右中間へ弾き返す。中村と川崎が揃ってホームインし、打った本多は一気に3塁へ!本多タイムリー3塁打のあと、続く松田がオリックス4番手・小松の2球目を完璧に捕らえ、レフトスタンドに突き刺さるダメダメのダメ押しの2ラン本塁打。上位打線の3連打などで5点を奪い、10-0と大量リード。
9回は今季初登板となる大隣憲司が2死から連打を浴びて1点を失ったものの、最後の打者・バルディリスを三振に仕留めて試合終了。完封リレーこそなりませんでしたが、ホークスがオリックスに圧勝しました。


パ・リーグ 2011/05/10(火)
ソフトバンク-オリックス 4回戦 
(ソフトバンク2勝1敗1分、ヤフードーム、18:00、26457人)
Bs 000 000 001  1
Sh 120 000 25x  10
【投手】
(オ)寺原、吉野、西川、小松、桑原-前田大、鈴木
(ソ)和田、金沢、大隣-山崎
【責任投手】
(勝)和田5試合2勝1敗
(敗)寺原5試合2勝3敗
【本塁打】
(ソ)松田7号2ラン(8回、小松)


今回の試合はホークス打線が前回1点も奪う事が出来なかった寺原を序盤に攻略し、7回と8回の2イニングだけで7得点を奪ってオリックス中継ぎ陣を粉砕。特に7回の小久保の2点タイムリーは大きかった気がします。今季3度目となる2ケタ得点の快勝でチームも2連勝、同率だけど首位をがっちりキープしました。3連戦の初戦を制したから、勝ち越しも行けそうですね~。
先発の和田投手は、7回まで投げて112球、被安打3・5奪三振・1四死球・無失点という内容で今季2勝目。立ち上がりに2死2,3塁のピンチがありながらも0点で切り抜け、その後も打たせて取るピッチングで相手打線を無失点に抑える好投をみせました。2試合連続の無失点で2連勝、来週から始まる交流戦も期待できそうです。9回に3番手で登板した大隣憲司投手は、2つの三振を奪いながらも2安打1失点とイマイチの内容。簡単に2アウトを取ってから失点されちゃあダメだなあ。調子が上向きになるまでの間は中継ぎ、先発登板はいつになるのか?
打線の方はチーム全体で15安打。これは今季最多のヒット数だそうで。山崎にヒットが出れば先発全員安打だったんですが…。初スタメンの中村選手は、打って走って大活躍。2回の第1打席でプロ入り初安打&初打点をマークすると、2打席目以降もヒットを放ち、この試合4打数3安打1打点の猛打賞。盗塁も2度成功しました。初物尽くしの活躍でヒーローに選ばれ、お立ち台で「ちょっと出来すぎかな」と笑顔を見せていました。
帝京高校の主砲として甲子園で活躍し、ドラフト2位で入団も3年間2軍暮らしが続きましたが、4年目にしてようやく開花。松中・内川・オーティズの主力が故障続きの中、生え抜きの若手が穴を埋めたのはチームにとってプラスといえるでしょう。中村選手には今後も1軍に定着してほしいし、プロ初アーチも見てみたい。福田選手や柳田選手も中村に続くよう頑張ってほしいと思います。
中村選手の活躍ぶりが目立ちましたが、主力陣もしっかりと仕事しております。松田選手は初回に先制打、8回には7号2ランを放ち、2安打3打点1本塁打。中軸に入っても松田のバッティングは変わりませんね。川崎選手は4安打の固め打ちで切り込み役としての仕事を発揮しています。この試合には内川選手が8回に代打で出場しましたが、結果はライトフライでした。スタメン復帰も秒読みだけど、無理してほしくないですね。
11日・水曜日の予告先発は、ホークスは3連勝中のホールトン、オリックスは元メジャーリーガーの韓国人投手・朴賛浩(パク・チャンホ)となっています。元メジャーの投手も攻略して、3連勝&勝ち越しを狙います。中村の2試合連続スタメン&内川先発復帰はあるのか?



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