七夕から一夜明けた7月8日は、中京競馬場ではダート重賞のプロキオンステークス、福島競馬場ではサマー2000シリーズの開幕戦・七夕賞が行われました。プロキオンは伏兵馬が積極的な走りを見せれば、七夕賞はゴール前で大混戦!そしてWIN5も大荒れだ~。
中京4日目のメイン競走・第17回プロキオンステークス(GⅢ・ダート1400m)は16頭で争われました。昨年まで阪神で開催されていたこのレースですが、今年から中京に場所を移し、正式名称も「東海テレビ杯プロキオンステークス」に変更。今年はダート交流GI3勝を誇る①スーニ、現在2連勝中の⑩ファリダット、フェブラリーステークス2着の⑦シルクフォーチュン、左回りコースでは3着以内によく入る⑭アドマイヤロイヤル、③テイクアベッド、⑮インオラリオなどが参戦しました。
ばらついたスタートで始まったこのレース、スーニとシルクフォーチュンはダッシュがつかず。芝コースでの先行争いで、⑥トシキャンディが好スタートを切ったインオラリオをかわして先頭でダートコースに入り、インオラリオ2番手、3番手にテイクアベッドが追走。4番手グループに④タンジブルアセットと⑯ニシオドリーム、②アースサウンドその後ろの6番手。中団グループには⑬ワールドワイド、⑤ダノンエリモトップ、9番手にアドマイヤロイヤル、10番手スーニ、⑩セレスハントが11番手、12番手に⑫シャア。人気のファリダットは15番手、シルクフォーチュン最後方と言う展開。
3,4コーナー中間点を過ぎ、逃げるキャンディをテイクアベッドが並びかけ、4番手のタンジブルが外に持ち出す。後方のファリダットは大外へ。残り400mを切り、トシキャンディが2番手以降を突き放して逃げ切りを図りに行く。2番手争いではアドマイヤロイヤル、大外からファリダット、フォーチュンが追い込みトシキャンディを追い詰めるも届かず。トシキャンディが後続を抑えてそのまま先頭でFINISH。快心の逃げ切り勝ちで重賞初勝利を掴みました。
ダート短距離重賞・プロキオンステークスは、スタートから積極果敢な逃げでトップを走り続けたトシキャンディが、最後まで先頭を譲らず優勝。混戦の2着争いはアドマイヤロイヤルが入り、1番人気だったファリダットが3着。2番人気だったシルクフォーチュンは5着と言う結果。上位人気2頭は直線で大外から猛追したんですが、時既に遅しといった感じでした。
勝ったトシキャンディは14番人気で、単勝で11,920円の万馬券。3連単・⑥-⑭-⑨で302,950円の高配当。優勝タイム・1分22秒6は中京ダート1400mのレコードタイム。鞍上の酒井学騎手はゴール後にガッツポーズを見せておりました。この馬は前走まで19戦4勝、最近は1200mばかり走ってきました。重賞初挑戦&距離延長で挑んだ今回、実力馬を抑えてレコードV。秋に行われるJBCスプリントにも弾みがつくと思われます。
2年ぶりの福島夏季開催も8日で最終日を迎え、この日のメインは「夏の福島」のフィナーレを飾る名物重賞・第48回七夕賞(GⅢ・芝2000m 16頭立て)が行われました。ディープインパクト産駒の⑤トーセンラー、ダイヤモンドステークス覇者⑯ケイアイドウソジン、昨年の2着馬⑩タッチミーノット、阿武隈ステークスを勝った⑪ニシノメイゲツ、福島テレビオープン覇者⑦ミキノバンジョー、他にも⑫エクスペディション、③ダイワファルコン、①ゲシュタルト、⑨シンゲン、⑧アニメイトバイオなどが出走しました。
レースは横一線のスタートで始まり、スタンド前の先行争いでミキノバンジョーが先手を取り、大外から押し上げてきたケイアイドウソジンが2番手につけ、タッチミーノット4番手、エクスペディション中団、トーセンラーは後方の位置でゴール板を通過。
1コーナー~向正面に差し掛かり、バンジョーが先頭、ドウソジン2番手、3番手にシンゲン、ゲシュタルトが4番手で追走。5番手グループに⑥アスカクリチャン、タッチミーノット、④イケドラゴン。8番手にファルコンと⑬サンライズベガが並走、中団の10番手に②トップカミング、11番手にニシノメイゲツ、その後ろにトーセンラーとエクスペディションが控える。後方グループはアニメイトバイオ、トップゾーン、スマートステージが横並び。
前半1000mは61秒台とスローペースで進み、残り600mを過ぎでミキノバンジョーが逃げ続け、2番手のケイアイドウソジン、3番手シンゲンが先頭に接近。ゲシュタルトは最内に入り、タッチミーノットは真ん中から。最後の直線に入り、依然としてミキノバンジョーが逃げ粘るが、残り100mを切ってアスカクリチャン、さらに大外からトーセンラーが襲いかかり、最後はアスクリとトーセンラーの2頭が並んでゴールイン!最後は3枠同士の争いとなりましたが、写真判定の結果、アスカクリチャンがハナ差で制しました。
ゴール前は5頭が横一戦というハンデ戦に相応しい激戦となった今年の七夕賞は、単勝14番人気だったアスカクリチャンが1着となりました。アスクリと並んでゴールしたトーセンラーは僅差の2着に泣き、重賞2勝目ならず。父譲りの末脚で大外から一気に追い上げ、最後捕らえたのかなと思われたけど…。3着には道中逃げ続けたミキノバンジョーが入りました。3番人気だったエクスペディションは8着、昨年の雪辱を狙ったタッチミーノットは12着と惨敗しました。
というわけで、プロキオンステークスと七夕賞はいずれも単勝2ケタ人気の馬が勝利。WIN5も高額な配当が出ました。
対象レース1 中京10R・木曽川特別 ⑦ムスカテール(2番人気)
対象レース2 福島10R・彦星賞 ⑤イジゲン(1番人気)
対象レース3 函館11R・マリーンステークス ①エーシンモアオバー(3番人気)
対象レース4 中京11R・プロキオンステークス ⑥トシキャンディ(14番人気)
対象レース5 福島11R・七夕賞 ⑥アスカクリチャン(14番人気)
この結果、今回のWIN5は「⑦-⑤-①-⑥-⑥」の組み合わせで、払戻金は1億1037万9990円。的中票はわずか7票でした。この配当金はJRA史上6番目の高額配当だそうです。前半3レースまでは上位人気の馬が勝ちましたが、後半2レースは伏兵馬が続けて勝ったため、金額も跳ね上がりました。久しぶりに大台の1億円突破、夢の2億円もそろそろ見たいなあ~。