火曜日の試合では先発の岩嵜翔投手が3回で降板し、オリックスに1-2で敗れて連勝が4でストップ。さらには借金ターンが決まった福岡ソフトバンクホークス。「鷹の祭典2012」最終日の18日もオリックスと対戦。オールスター前のラストマッチを最高の形で勝利したいところです。ソフトバンク・攝津正、オリックス・井川慶の先発で始まったこの試合、ホークス打線が一発攻勢を見せました!
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1(遊)明石健志
2(二)本多雄一
3(三)松田宣浩
4(指)ペーニャ
5(左)内川聖一
6(一)小久保裕紀
7(右)多村仁志
8(中)長谷川勇也
9(捕)谷裕亮
(投)攝津 正
9勝目を狙う攝津は、初回にオリックスの先頭打者・スケールズを空振り三振に仕留め、2死後にバルディリスに四球を与えますが、4番・イデホをセンターフライに打ち取り無失点に抑えます。2回には辻俊哉にヒットを許しますが、続く大引啓次を空振り三振、さらに2塁盗塁を狙った辻を高谷が刺殺し三振ゲッツー。3回にはヒットと自らの悪送球で無死1,2塁とピンチを作ります。しかし、スケールズを2塁ゴロ併殺打、川端崇義にも2塁ゴロに打ち取り、なんとかピンチを断ち切りました。
ホークス打線は初回に本多の四球、松田のヒットで1死2,3塁と先制のチャンスを作りますが、ペーニャが空振り三振、内川も内野フライに倒れて2者残塁。0-0で迎えた3回、2死後に松田が四球で出塁し、続くペーニャがオリックス先発・井川の6球目のスライダーをフルスイング。レフトへの大飛球は、レフトスタンド上段に突き刺さる特大2ラン!4番ペーニャの豪快な一発で2点を先制します。4回には多村がライトへの3塁打を放つと、続く長谷川がきっちりとセンターへ犠牲フライを放って3点目。
3点の援護を奪った攝津ですが、5回に大引と斎藤俊雄の連続ヒット、縞田拓弥の犠打で1死2,3塁とされ、スケールズの1塁ゴロの間に1点を失う。なおも2死1,3塁でバルディリスにライト前タイムリーを浴びこの回2失点目。さらにイデホの内野安打で満塁とされましたが、T-岡田を2塁ゴロに打ち取り、同点&逆転を阻止。結局攝津は5回を投げたところで降板しました。
3-2と1点差に詰め寄られたホークスは6回、1死走者無しで多村がオリックス2番手・木佐貫洋の4球目のストレートをジャストミート。右中間への打球は大きく伸びてスタンドイン!多村のソロ本塁打が生まれ、ホークスに貴重な追加点が入り、4-2とオリックスを突き放します。8回には高谷の代打・李杜軒(リ・トゥーシェン)が、オリックス5番手・高宮和也の5球目のシンカーをすくい上げ、レフトスタンドへのソロ本塁打を放ち、ダメ押しの5点目。3本の本塁打を放ったホークスが、オリックスに5-2で快勝しました。
試合結果 パ・リーグ 2012/07/18(水)
ソフトバンク-オリックス 15回戦
(ソフトバンク8勝5敗2分、ヤフードーム、18:05、38561人)
Bs 000 020 000 2
Sh 002 101 01x 5
【投手】
(オ)井川、木佐貫、中山、ミンチェ、高宮-斎藤
(ソ)摂津、神内、岡島、森福-高谷、山崎
【責任投手】
(勝)摂津16試合9勝4敗
(S)森福37試合1勝3敗14S
(敗)井川5試合1勝3敗
【本塁打】
(ソ)ペーニャ13号2ラン(3回、井川)、多村2号ソロ(6回、木佐貫)
李1号ソロ(8回、高宮)
鷹の祭典最終日のオリックス戦は、まさにお祭りらしい試合となりました。エースの攝津投手が精彩を欠きながらも5回を投げ、ペーニャ選手のドデカい先制2ラン弾、多村選手が悪い流れを変えるソロアーチ、とどめはトゥーシェン選手のプロ初本塁打が生まれ、3本塁打でオリックスを粉砕しました。今回の内容と結果は後半戦に繋がるんじゃないかと思います。
先発の攝津投手は、5回まで投げて23人の打者と対戦して99球を投じ、被安打6・4奪三振・3与四死球・2失点とエースらしくない内容。初回から毎回のようにランナーを出し、4回まで無失点と粘りましたが、5回に2失点を喫したところで降板。今季9勝目をマークしたものの、悔いの残る前半ラスト登板となりました。6回から2番手で登板した神内靖投手は、2イニングで4個の三振を奪う圧巻のリリーフ。特に7回は縞田・スケールズ・川端の3選手に対して3者連続三振に仕留めました。
打線の方はチーム全体で9安打。3回に先制2ランを放ったペーニャ選手は、井川投手のスライダーを上手く捕らえ、レフトスタンド上段まで飛んで行きました。ヤフードームでホームランを打ったのはこれで3本目となります。6回に今季2号ソロ本塁打を打った多村選手は、この日3打数3安打1打点の猛打賞。第2打席では3塁打を放ち、その後4点目のホームを踏みました。
李杜軒選手はプロ6年目で嬉しいプロ初ホームラン。高宮投手の変化球を上手く合わせ、打球はレフトスタンド一直線でした。ホームランの感想については「全然、何も覚えていない。無我夢中でした」とコメントしておりました。中村晃、柳田悠岐、李杜軒と若手選手が結果を出し続けており、ホークスも世代交代が進んでいるなあと感じます。今宮健太選手も負けずに頑張ってほしい。
福岡ソフトバンクホークスは前半戦を終えて39勝40敗7引き分け、パリーグ4位。主力流出の影響がモロに出ているし、故障者が相次いだり、内川選手の不振、交流戦の低迷と苦しいものでした。でも球宴前最後の9連戦を6勝3敗と勝ち越し、ロッテ&オリックスとのホーム6連戦では5勝1敗という結果。首位との差は5ゲームとまだまだAクラス、逆転優勝の可能性は充分にあります。
後半戦は7月25日の北海道日本ハムファイターズとの2連戦からスタート。スタートダッシュで波に乗り、終盤には優勝争いに加われると良いですなあ。今年も笑顔でシーズンを終えたい!パリーグ3連覇へ、後半戦は逆襲してくれー!