サッカーのクラブチーム世界一決定戦「TOYOTA プレゼンツ FIFAクラブワールドカップ ジャパン2012」が今年も開幕しました!今年で8回目を迎えるこの大会、欧州王者・チェルシー、南米王者・コリンチャンス、そして開催国・日本からはJリーグ王者のサンフレッチェ広島が出場。大会初日の6日は、横浜国際総合競技場(日産スタジアム)で「サンフレッチェ広島VSオークランド・シティ(ニュージーランド)」の開幕戦が行われました。
開幕戦のスタメン
サンフレッチェ広島
GK 1 西川周作
DF 4 水本裕貴
DF 5 千葉和彦
DF 24 森脇良太
MF 6 青山敏弘
MF 7 森崎浩司
MF 8 森崎和幸
MF 14 ミキッチ
MF 15 高萩洋次郎
MF 27 清水航平
FW 11 佐藤寿人
オークランド・シティ
GK 12 ウィリアムズ
DF 3 岩田卓也
DF 5 ベルランガ
DF 15 ビセリッチ
DF 22 ミルン
MF 8 ベイル
MF 13 フェネリディス
MF 16 リエラ
FW 9 エスポジト
FW 11 コプリブチッチ
FW 14 ディッキンソン
広島はリーグMVPの佐藤寿人を始め、森崎兄弟、水本、森脇、西川などベスト布陣で臨みます。2年連続4回目の出場となるオセアニア王者・オークランドシティは、日本人選手の岩田選手がスタメン入り。他にもディッキンソンやビセリッチといった主力も出場しました。
試合は前半開始から広島ペースで進みます。前半8分、前線まで上がっていた青山がペナルティエリア手前から右足シュートを放ちますが、オークランドGK・ウィリアムズの好セーブに阻まれます。20分、右サイドからのCKでチャンスを得ると、高萩のセンタリングがポストに直撃。跳ね返ったところを森崎浩司(弟)が左足でシュートしたが、GKに防がれてゴールならず。23分、右サイド・ミキッチの絶妙なクロス→ゴール前で寿人が飛び出すもオフサイド。
29分には左サイドから攻撃を仕掛け、水本の縦パス→清水のグラウンダークロスがオークランドDFに当たり、あわやオウンゴール寸前。最後はDFの岩田がクリアしてCK。続くCKを森脇が頭で繋ぎ、寿人がワンタッチで合わせたが、上手く押し込めずGKの正面。広島は再三決定機を作りながらもゴールを奪えず、前半は両チーム無得点で折り返し。
エンドが変わった後半、広島は後半6分に高萩が右足ミドルを狙ったが、ボールはポスト左を直撃。さらにその1分後、右サイド・ミキッチのクロス→森崎浩が頭で合わせますが、ゴール左に逸れます。後半12分、森崎浩のスルーパスに寿人が抜け出し、シュートチャンスを迎えたが、オークランドDFのブロックに遭い、打つ事が出来ない。後半20分、右サイドのクロスを森崎浩司がヘディングシュート。しかし、オークランドGK・ウィリアムズが間一髪で弾き、こぼれ球を途中出場・山岸智が押し込もうとしたがとGKがゴールを割らせない。それでも広島の攻撃は続き、高い位置でボールを繋いで、青山が右の位置から右足で思い切ってミドルシュート。ボールはGKの頭上を越え、そのままゴールネットを突き刺した!青山の鮮やかなミドルが直接決まり、サンフレッチェ広島にようやく1点が生まれました。
後半32分、広島はゴール右の位置でFKを獲得。このFKを森崎浩が左足で狙ったが、枠とを捉えられず、わずかにゴール右。39分、左CKをショートで繋ぎ、ゴール正面にいた森脇がペナルティエリア手前から右足を振り抜いたが、シュートはバー直撃で2点目ならず。42分には左サイドのクロス→寿人が飛び込むも、ヘディングシュートは大外れ。
防戦一方のオークランドは、残り2分にチャンスを迎え、中盤でのFKをビチェリッチなどが合わせようとしたが、誰も届かずボールは右へ流れた。さらに左サイドの岩田がクロスを上げたが、広島GK・西川がキャッチ。後半アディショナルタイム、広島は高萩がスルーパスに反応し、DFラインの裏を抜け出したが、相手DFが後ろからスライディングクリア。オークランドは終了間際に波状攻撃を仕掛けるが、広島DF陣が体を張った守備で同点を許さず。最後はディッキンソンがシュートを打つも、ボールはバーの上へ…。試合は広島が青山のゴールによる1点を守り切り、開幕戦を制しました。
Jリーグ王者VSオセアニア王者によるオープニングマッチは、サンフレッチェ広島が前半から何度も決定機を作りながらも、相手GKの好守などもあり、1点が取れない状態が長く続きました。しかし、後半20分に青山選手の右足ミドルシュートが決まり、待望の先制点。広島は16本のシュートを放ったものの、ゴールは青山選手の豪快ミドルの1点のみ。内容的にも3点以上は楽に取れていたはずなので、スコア的には物足りなかったけど、セミプロのオークランドに勝利し、プロチームおよび開催国代表のメンツを保って初戦を突破。次戦の準々決勝では、アフリカ王者・アルアハリ(エジプト)が相手です。
決勝ゴールを決めた青山選手のミドルシュートは、スローVTRで見たらボールが無回転になっていました。青山選手曰く「本田圭佑選手を意識した」そうです。それにしても青山選手の思いっ切りの良さ、無回転のミドルは本当にヤバかった。そしてゴール後には広島名物の「ゴールパフォーマンス」が飛び出し、今回は大魚を釣り上げるパフォーマンスを披露。無回転ミドルと「ワールドクラスの団体芸」が見られた開幕戦でした。
クラブワールドカップの今後のスケジュールは、9日に豊田スタジアムで準々決勝2試合が行われ、第1試合にアジア代表・蔚山現代ホランイ(韓国)VS北中米カリブ代表・モンテレイ(メキシコ)、第2試合にサンフレッチェ広島VSアルアハリという組み合わせ。12日からは準決勝が始まり、12日は南米王者・コリンチャンス、13日は優勝候補筆頭のチェルシーが登場します。最終日・16日は横浜で3位決定戦と決勝戦が開催されます。当日は衆議院総選挙&東京都知事選挙、「THE MANZAI」の決勝大会と丸被りです。選挙特番も大事ですが、クラブの世界一を決める戦いも要チェックですよ。