豊田と大久保が活躍した日・・・・・・
ボクはガキんちょたちと半日サッカーをしていた。
土曜日、通常は御年70になる団長の出番なのだが、
近所の不幸のために、急遽ワタシが出張ることになった。
土曜は練習メニューなしで、ゲームオンリー。
とはいえ、33人の小学生を相手にするのは頭痛が痛い。
校門を入ったとたん、
木の上に乗っかったボールを落とそうと、6.7人がキャーキャー騒いでいる。
無言で近づき、野球部のトンボを使い突っつき落とす。
「さすがコーチ!」
「その手があったか!」
「今やろうと思ってた」
・・・・・・
珍しく肩から下げるメッセンジャーバッグを持っていったら、
もうさっそく中味を知りたがる。 やかましいなぁ おめぇらは・・・
後のお楽しみがあるから、中味を見せないワタシに、
「あぁ、エロホンだ」「コーチがエロホン持ってるって」「ウソー やっぱり」
・・・・・・やかましい!
「もうエロホンなんか買わねぇって。エロDVDならたまに見るけど」
と、思わず言ってしまう^^
しばらくうるさい^^
ベンチに座るワタシのひざの上に乗っかり、
「ボクは絶対にエロホンは見ないよ」と言うショウは3年生だ。
そうだな、まだ3年生だもんな。 まだ正義の味方だな・・・
よし、始めよか 整列して挨拶だけはさせる。
ルーティーンワーク ってやつだ。
整列はしたものの、ふたりしかいない4年生がジャレあっている。
仲が良くていいのだが、今朝はどうした?周囲が引くほどのイチャイチャぶりだ^^
無言で近づき、裏拳でスナップを効かせ、指ゲンコツを1発ずつお見舞いする。
フルでやると素晴らしい音がして、強烈に痛いのだが、6割程度にしておく。
新学年になって初めて顔を見せた問題児 カズヤがこちらを見ている。
ここはリクエストに応えねばなるまい。
膝蹴りのフェイントから、両手で顔をはさんで
「カズヤ~久しぶりだなぁ~」 と言いつつ前後に30センチほど5.6回揺さぶる。
カズヤ、目を白黒させつつ「お久しぶりです」と、礼儀正しい。
さて、8✕4で32名 あまり1 と。
4チームを、オレンジ、黄色、青、緑のビブスに分けて試合開始だ。
もうここまでくると、ボクの仕事はない と言っていい。
トーナメントが始まる。
せっかくだからレフェリーくらいはしましょうね。
いつもはレフェリーなしで、自分たちで勝手にやるんだと。
試合のない2チームも、ミニゴールを使ってそれぞれ練習している。
縛り(しばり)の無いゲームは、個性が噴出する。
いつもは見ることのない(見せない)プレーや、性格や気質まで垣間見える。
そう、今日は怖い怖い団長も監督もいないのだ。
大人といえば・・・・・・どことなく上品で頭の良さそうなコーチだけだ。
言うまでもないと思うが、ワタシのことだ^^
おっと、久しぶりのカズヤがまたシュートを打とうとしている。
そばに低学年のちびっ子がいるのにもかかわらず だ。
「カズヤぁ てめ ちびっ子に打たせろ!ちったぁ考えろ!」
と、静かに諭す。
しばらくすると、またカズヤにシュートチャンスが巡ってくる。
カズヤ、ちびっ子にパスを出す。
正確に言うと、パスのようなものを だ。
技術が稚拙なので、『さあ、どうぞ』というようなパスは出せないのだ。
それでもちゃんとパスを出したカズヤをホメ・・・・・・なかったか^^
ま、いいヤツだってことは知ってるし。
なんだかんだで、優勝はオレンジチーム(カズヤもいた)
もう昼じゃん。
「トキぃ 整列させてとっとと終わろうぜ」 と、キャプテン・トキに命じる。
「よし、終わりましょう。 優勝チームには賞品があります」
と、メッセンジャーバッグからセブンイレブンで仕入れた
タケノコの里と、のど飴を授与する^^
この日いちばんの盛り上がりをみせる^^
たったひとつぶののど飴に、心の底から喜ぶ彼らを見るのは楽しい。
そう いまのうちだ。
エロホンを絶対見ないと言えるのも、
タケノコの里に目を輝かせるのも。
さてと、ボクも家に帰ってランチにしましょう。
豊田 陽平と大久保 嘉人
男だねぇ 魂、入ってます。
たぶん、ザックは柿谷と大迫を選ぶんだろうが、
いざワールドカップで使えるか、となったら豊田と大久保の方が・・・
・・・と思わせるほど、今のふたりにはハクがある。(迫力のハクね)
ほらぁ~ どうよ このつらがまえ。
ストレートなボクでさえホレぼれしちゃう^^
ふたりに欲しいのはゴールのみ。
どんな形でもいいゴールが喉から手が出るほど欲しいはず。
なのに豊田はPKのキッカーを金民友(キム・ミヌ)にゆずった。
「国全体が悲しみに陥っているので、気持ちを伝えたかった。
PKを豊田に譲ってもらって感謝している。」
そう、サッカーより大切なモノがあることを豊田陽平は知っている。
代表のサムライブルー たとえ着ることがかなわずとも、
真のサムライが誰であるのか、みんな知っている。
大久保?
楽しいじゃん。 見てるだけで。
ほんちゃんのサッカー小僧が誰かなんて、見れば分かるさ。
というわけで、
まだまだほんちゃんにはほど遠いキッズたちの話へつづく・・・・・・
そうくるか 籾井^^
NHKのサッカー番組のテーマソング、
ワールドカップイヤーの今年度は椎名林檎で。
前回の南アフリカん時は、Superflyだった か? なんせ記憶が・・・・・・
その前のドイツん時が・・・・・・なんか、おぞましい思い出があるなぁ
ついさっきまでのサカナクション「Aoi」は好きでしたよ、わりと。
ポルノグラフィティのも良かったような・・・・・・とにかく記憶が m(_ _)m
椎名林檎の「カーネーション」は絶賛したけど、
フットボールと彼女はどうも結びつかん。 だいじょーぶか、リンゴ
ナースのコスプレしてガラスを蹴破ってたやつ、えーと またしても記憶が・・・
あんな驚異的な楽曲が書けて歌える人だから、ここは期待しましょ。
で、今日の山日(サンニチ)のBook欄。
う~~ん、泣かせる言葉が目白押しだ。
まずは樺美智子。
60年安保の際、国会議事堂前で亡くなった彼女の遺稿集から
「最後に」という詩。
「ただ許されるものなら/最後に/人知れず ほほえみたいものだ」
次が真山 仁の小説 「そして、星の輝く夜がくる」
東日本大震災から2ヶ月後に、
神戸から被災地の小学校に志願してやってきた教師の話。
「死んだ人は、生き残った人を責めてません。
それより、俺らは謝る前に、必死で生きなあかんのです。
一緒に生きている人たちと前を向くのが、供養と違うんですか」
「真っ暗な夜を過ごしていると、
神戸で被災した頃に見上げた夜空を時々思い出す。
言い訳をしないで人生を全うする。
あの時の辛さに耐え、生きる喜びを子供たちに伝える。
それが生き残ったオレの使命や。」
オーラスは・・・長いって タイトルが^^
坪田 信貴著 (著者は塾の先生)
「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」
聖徳太子を「せいとくたこ」と読むおバカな女子高生が、
難関大学に合格するまでのノンフィクション。
巻末に女子生徒本人が手紙を寄せている・・・
「何かを頑張っている人に対して、人はこんなにも優しい。
『頑張る』って意外といいもんでした」
そうなのさ。
ワタシもちょっと上手いからって調子に乗ってる小僧にはキビしいけど、
ヘタクソだけど頑張っているガキんちょには優しいもの。