何か聴きたいけど、どれを聴こうか迷っている。
こんなことがあるだろう。
こういう時のために、ぼくは、2台のパソコンに入っているiTunesですぐに聴けるようにしておいた曲がある。それは、愛車の5代目ゴルフでも聴けるようにしてある。
職業などからして意外に思われるかもしれないが、マヌエル・ゲッチング(Manuel Göttsching)の、あの名作、E2-E4である。
大分大学に勤務していた時代に、どういうきっかけであったかを全く覚えていないが、あのマヌエル・ゲッチング(Manuel Göttsching)の名作、E2-E4を購入した。あまりに聴き過ぎて(とくに車の中で)CDを傷めてしまい、買いなおしたほどで、はまってしまった。
不思議な音楽もあるもので、E2-E4は基本的に2つのコードのみで成り立っている。1小節で2コードなのか1コードなのかわからないが、2つのコードの循環パターンが延々と続く(1時間弱!)。まさしくテクノミニマルと言ってよい。後半にはゲッチングのブルース風味のギターソロが聴ける。
1981年にベルリンで録音された。発売当初は酷評されたらしいが、今やテクノ、ハウスなどの元祖として、非常に高い影響力を誇っている。
昨年の文化の日に、妻と東京タワーに行き、そこの店でE2-E4 LIVE IN JAPANという、CDとDVDのセットを買った。録音から25年後に日本で録音・録画されたもので、1時間を超える。Power BookかMacBook Proが中心で、シンセサイザー、そしてギブソンのギター。全てゲッチング一人の演奏である。これにも見事にはまってしまい、うちにいる時にはよく聴いており、少なくとも一週間に一度は部屋で流れている。