ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

大東文化大学も法科大学院から撤退

2013年12月19日 20時09分07秒 | 受験・学校

 本日、大東文化大学が法科大学院の学生募集を2015年度から停止する旨を発表しました。

 先程、Googleで検索をかけたら、朝日新聞社が今日の19時21分付で「大東文化大、法科大学院の募集停止へ 15年度から」として報じているのを見つけました(http://www.asahi.com/articles/ASF0TKY201312190226.html)。大東文化大学のサイトでは、今日、「大東文化大学大学院法務研究科(法科大学院)の学生募集停止について」として発表しています(http://www.daito.ac.jp/news/details_8554.html)。

 私は大東文化大学法学部に勤務していますから、当然、この話は知っていました。また、前期だけですが法科大学院の講義を担当しています。合格者数も合格率も低迷しており、定員充足率の問題も生じていましたから、廃止はやむをえないということです。

 朝日新聞社の上記報道では、大東文化大学は「文部科学省によると、募集停止は9例目」であるとのことですが、10月25日付でこのブログに投稿した「9例目(?)はニュースにもならず……」に照らせば10例目となります。私が勘定を誤った可能性も高いので、ここでは「文部科学省による」ところとしておきましょう。

 大東文化大学大学院法務研究科は、これまで27名の合格者を出しています。その8割が未収者または社会人です。実際、これまで私が担当した講義の受講者の多くが社会人です。平日には夜間2コマ(18時半から20時までと、20時10分から21時40分まで)も設けられており、土曜日と日曜日にも講義が入っています。

 しかし、ここ数年、合格率が低迷しています。今年の合格率は1.64%で、全体では71位でした。これは昨年(59位)より下回っており、合格率0%であったところ(東海大学、神戸学院大学および姫路獨協大学の3校。いずれも撤退を表明済みです)を除けば最低の数字となってしまいました。

 まさに、我々の力が及ばなかった、ということです。

コメント (1)
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