実家から電話があったのですぐに行ってみたら、架空請求の封書がありました。
実は、電話に出て話を聞いた瞬間に「架空請求か振り込め詐欺だ!」と感づきました。実家へ行き、「訴訟通知センター」名義(何故か封筒には書かれていない)の実際に封書の文面を見て読んで、やはり架空請求だとわかりました。勝手に送り先を被告としており、応じないと「原告側の主張が全面的に採用され、裁判所の認可を受けた執行官立ち会いのもと、現預金や有価証券及び、動産や不動産の差い押えが強制的に執行される場合があります」などと書かれているのですが、御丁寧に事件番号らしきものが書かれているにも関わらず、誰が原告なのかが書かれていません。こんな馬鹿な話はありません。この他にも、内容がおかしいと思われる箇所はいくつかありましたが、ここでは記さないこととしておきます。
それに、民事訴訟の被告に対しては、原告側が作成する訴状が特別送達という形で送られてきます。したがって、人のうちの郵便受けに普通郵便が入っているということなどありえません。
(ちなみに、特別送達ということであれば、私も、相続の関係で横浜家庭裁判所川崎支部から送られてきたことがあります。遺言書の検認のためです。)
実家には、文書に書かれているところには絶対に電話などをするなと言いました(電話をしたら終わりだからです)。すぐにiPhone8を使って検索をかけたら、まず東京都のサイト(https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/sodan/kinkyu/190604.html)が出てきたので読み、やはり架空請求であるということを確認しました。そして、国民生活センター(http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20170501_1.html)などを見て追加の確認をして、川崎区にある消費者行政センターにも連絡しました。
なお、神奈川県のサイトでは「架空請求に関するハガキ等を送りつけてくる事業者名等一覧」(https://www.pref.kanagawa.jp/docs/r7b/cnt/f370209/p892388.html)」が掲載されています。参照されることをおすすめします。
また、「訴訟通知センター」という組織は実在しません。住所が千代田区霞が関1丁目1番地3号と書かれていましたが、千代田区の(いや、千代田区に限りませんが)住居表示施行地域ではこのような表記はありえません。さらに記すと、霞が関1丁目1番3号は弁護士会館(日本弁護士連合会、東京弁護士会など)の所在地です。