ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

地方創生についての興味深い発言

2024年09月27日 00時00分00秒 | 国際・政治

 朝日新聞社のサイトを見ていたら、2024年9月25日10時45分付で「『経済、雇用が地方を救うは神話』 地方創生考える講演会」という記事(https://www.asahi.com/articles/ASS9S4FGMS9SUZOB001M.html)が掲載されていました。興味深い記事であったので、ここで取り上げておきます。

 9月21日に、山梨県立大学飯田キャンパスで「地方創生フォーラム」が開かれました。そこで、哲学者の内山節氏が「『地方創生』をリセットする」という基調講演を行いました。

 記事に取り上げられており、私が注目したのは「内山さんは『「地方創生」をリセットする』と題した基調講演で『経済発展で雇用が生まれれば、地域は衰退から免れるというのは神話だ。地方でも東京でも、地域は崩壊している』と従来の地方振興策を批判」したという部分です。

 元々、行政法学や租税法学を専攻している私にとっても、地方創生という言葉には意味不明な部分が多いと思われるものでした。結局は経済発展につながるとはいえ、地方自治との関係、地方分権との関係が見えにくいからです。その意味において、内山氏の発言は核心を突くものではないかと考えられるのです。

 何かの折に、内山氏の講演の全文を拝読したいものです。

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