東京都世田谷区の桜新町といえば、日本を代表する漫画の一つであるサザエさん、そしてそのサザエさんを作った長谷川町子が思い浮かぶという人も多いでしょう。また、漫画家のやくみつる、歌手の水前寺清子を思い起こす人も少なくないはずです。
東急田園都市線の桜新町駅から南へ、サザエさん通りを歩いて行き、桜新町交番前交差点を右に曲がり、さらに歩くと、左に長谷川町子美術館、右に長谷川町子記念館が見えます。長谷川町子美術館のそばの交差点を左折すると、美術館の裏に桜新町一丁目公園があります。
長谷川町子美術館の休館日に訪れたためなのか、公園には我々夫婦以外に誰もいません。奥の右側に写っているのが長谷川町子美術館です。かつて、サザエさんの単行本を刊行していた姉妹社の倉庫であった所に開館しました。一度だけ入ったことがあります。
御覧のように磯野家のうちの5人の銅像が置かれています。何故かフネさんとマスオさんがいません。桜新町駅周辺などには、所々に磯野家の銅像がありますので、探してみると楽しいかもしれません。なお、銅像はいずれもアニメ版をモデルとしているようです。街を歩くとわかりますが、アニメ版と新聞連載版とでは顔つきも違いますし、登場人物の性格もかなり違っています。
公園の半分弱は立ち入り禁止となっており、庭園のようになっています。すぐそばに首都高速3号渋谷線と国道246号が通っているのですが、そうとは思えないほど静かです。
すぐ後に知ったのですが、この公園の裏、写真では左側に長谷川家があります。立派な門構えで、家屋も大きいようでしたが、その割には敷地が狭いようにも感じられました。もしかしたら、この公園もかつては長谷川家の敷地であったのかもしれません。この辺りの事情はよくわかりませんが、また歩いてみようと思っています。