たまたまYouTubeを見ていたら「外国語をカタカナで書かないでください!」という動画を見つけました(https://www.youtube.com/watch?v=yDG3ccWboEM)。
これは必見です。
いつの頃からかわかりませんが、ドイツ語やフランス語などの学習のための参考書で、発音記号ではなくカタカナで読み方などを書くものが多くなりました。私が学部生であった頃には見かけたことがないので、1990年代か2000年代からの傾向なのでしょうか。
辞書でも、発音記号ではなくカタカナで発音が書かれているものがあります。試しに、ということで私が持っている辞書を見ると、小学館の独和大辞典第2版コンパクト版(2000年。新しい版を刊行して欲しい!)、小学館のプログレッシブ仏和辞典(1993年)研究社のリーダーズ英和辞典(1994年第19刷)では発音記号が示されていますが、三修社のアクセス独和辞典第3版(2015年第7刷)、白水社のプリーモ伊和辞典(2014年第3刷。これだけは妻の物)では発音記号でなくカタカナで読み方が書かれていました。こうしてみると21世紀になってからのことなのかもしれませんが、語学書を徹底的に読み比べた訳でも何でもないので、よくわかりません。
付属か別売かはともあれ、CDやカセットテープで正確な発音を聴け、ということなのでしょう。そうであるとしても、発音記号を示さないのは問題でしょう。実際に発せられている音と文字とを正確に対照させることができないからです。
以上のことは、別にインド・ヨーロッパ語族の言葉に限られません。中国語など多くの言葉についても同様です。おそらくアイヌ語についても当てはまるでしょう。
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