今日(2021年12月21日)の朝日新聞朝刊1面および日本経済新聞朝刊3面に、COVID-19のワクチン接種の証明機能を果たすアプリの記事が掲載されています。
早速、私のiPhone12にインストールをして、試してみました。
マイナンバーカードを持っていなければ使えないアプリですが、私は「話の種に」ということでマイナンバーカード持っており、時々使っていますので、今回、アプリを入れてみた訳です。
昨年の特別定額給付金の際にマイナポータルというアプリを使ってみたのですが、何回やっても「電子署名を付与する」の所で「セッションタイムアウトが発生しました。お手数ですが、トップページから再度お手続をしていただきますようお願いします。」という表示が出てきて、使い物にならなかったのでした。
この時と異なり、今回はスムーズに証明書発行にまで至りました。マイナンバーカードの読み取りも上手くいきました。
ただ、いくつか注意しなければならない点があります。
第一に、マイナンバーカードには複数の暗証番号があり、接種証明書アプリを使う際には券面事項入力補助用暗証番号が必要です。
第二に、マイナンバーカードだけでよいのは日本国内用の証明書を発行する際です。海外用の場合にはパスポートも必要です。
第三に、私のように2回の接種とも川崎市内で済ませたというような場合には問題がないのですが、1回目と2回目とで住所が異なる場合には、それぞれの市町村から発行証明書をもらう必要があります。法律に基づくという説明がありますが、このアプリを開発したのはデジタル庁であり、こういうところでワンストップサービスが実現していない点では利便性の面で問題があると言えるでしょう。
第四に、マイナンバーカードに旧姓併記がある場合にはアプリで証明書が発行されません。市町村によって情報システムに違いがあるためかもしれませんが、旧姓で仕事をされる方々も多いでしょうし、とくに女性の社会進出に対応していないという趣旨の批判がよせられてもおかしくありません。そもそも住民基本台帳ネットワークなどはどうなっているのかという疑問も湧くでしょう。
第五に、パスポートに旧姓、別姓または別名併記がある場合にも、アプリで証明書が発行されません。国際結婚をされた方、二重国籍の方の場合にはアプリを使えない訳です。外務省のサイトでは住民票の写しまたはマイナンバーカードで旧姓が確認されればパスポートでの旧姓併記が認められることとなっているので、対応が急がれるのではないでしょうか。
第六に、パスポートとマイナンバーカードで氏名表記が異なる場合も、アプリで証明書が発行されません。
デジタル庁の業績という点を重視して作ったアプリということでしょうか。今後、アップデートなどの状況を見据えていく必要がありそうです。
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