今年から大井町線・田園都市線の急行(大井町→長津田)で有料座席指定車サービス「Q SEAT(Qシート)」が始まりました。7両編成の急行の3号車、オレンジ色の車体がQ SEATの車両で、当初は今年営業運転を開始した6020系のみでしたが、6000系にも導入されることとなり、6101Fのデハ6301と6102Fのデハ6302がQ SEAT車に置き換えられました。
たまたま、長津田駅(DT22、KD01)で、置き換えられる前のデハ6301とデハ6302がJR貨物のディーゼル機関車DE10 1666に連結され、逗子駅まで甲種回送されようとしているところ(おそらくは、さらに京浜急行逗子線を通って金沢八景駅そばにある総合車両製作所横浜事業所まで回送)を見たので、撮影しておきました。
長津田駅2番線(JR横浜線)と3番線(東急田園都市線)との間にホームのない線路があります。そこにDE10 1666、デハ6302、デハ6301の順に連結され、停車しています。
久しぶりにDE10を見ました。
デハ6302が連結されています。その後ろがデハ6301です。
東急では2代目となる6000系は、大井町線の急行用として2008年3月に運用を開始しました。当初は6両編成で、一気に6編成が登場しました。
2017年11月から2018年2月にかけて、全編成が7両化しました。その際に新造されたのがデハ6300形で、これを受けてサハ6300形→サハ6400形、デハ6400形→デハ6500形、デハ6500形→デハ6600形、クハ6600形→クハ6700形と改番されています。
大井町線(そして直通先の田園都市線)では急行専用であるため、九品仏駅でのドアカットのための装置は設けられていません。
ステンレスの車体に側面の赤帯というのは8090系以来の伝統と言えますが、大井町線のラインカラーであるオレンジ色の帯が斜めに入っているところが斬新でした。
デハ6300形は、製造されてからまだ2年程しか経っていません。今回の2両は随分と短い間の運用で、2代目5000系の6扉車よりも短いのですが、一説にはこのまま廃車解体される訳ではない、とか。
6020系も、当初からQ SEAT車を連結していた訳ではありません。編成中で3号車となるデハ6320形は普通の車両でしたが、すぐにQ SEAT車である新しいデハ6320形に置き換えられました。当初のデハ6320形は2020系に転用されています(改番もされています)。
私は、青葉台まで行くことが多いのですが長津田まで行くことはあまりないため、甲種回送の様子もほとんど見たことがありません(記憶の限りでは今回が初めてです)。
どちらの車両であったか覚えていませんが、甲種回送を示す証票が貼られていました。
長津田駅から逗子駅までの甲種回送ですが、どのようなルートを通るのでしょうか。単純に、長津田から中山を経由して東神奈川に出て、東海道線か根岸線かを通り……、という訳ではなく、長津田から八王子に向かい、中央本線、南武線、武蔵野線(貨物線の部分)を経由するようです。
このデハ6301とデハ6302が、今後、どのようになるのか、気になるところです。
甲種回送(長津田駅→逗子駅) 東急6000系デハ6301+デハ6302(+DE10 1666)
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