かつての大阪市交通局(大阪市営地下鉄)、現在は大阪市高速軌道(通称大阪メトロ)の谷町線を走る22系です。
大阪市の地下鉄は、大阪環状線内で主に経由する道路の名前に由来する路線名を付けられています。谷町線もその一つで、相撲の贔屓筋をいう「タニマチ」の語源である谷町筋の地下を通ります。もっとも、実際に谷町筋の下を走るのは天満橋駅から天王寺駅までの間だけです。大日駅および守口駅は守口市にありますし、八尾南駅は八尾市にあります。また、天王寺駅から平野駅までは南海平野線の代替路線としての意味を持ち合わせています。
道路の名前ということであれば、御堂筋線と堺筋線と今里筋線がわかりやすいでしょう。谷町線の他に筋にちなみのが、四つ橋線(興味深いことに、駅名は四ツ橋です)です。通にちなむのが中央線、千日前線、長堀鶴見緑地線です。
何年前のことかは忘れましたが、大阪市内でタクシーに乗った時に、運転手さんに「大阪で筋と言えば南北、通と言えば東西に伸びる道路のことですよね?」と確認したら、「よく知ってるね」と言われました。「いや、誰でも気付くだろう」と思いましたが、違うのでしょうか。
ちなみに、我々関東人は「た」を低く、「にまち」を高く言いますが、谷町線の自動放送で谷町四丁目駅、谷町六丁目駅および谷町九丁目駅のアナウンスを聴くと「た」のみを高く発音していることに気付きます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます